BMW X2

ユーザー評価: 4.53

BMW

X2

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全て計算され尽くされていると思えるほど満足度が高いクルマ。 - X2

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全て計算され尽くされていると思えるほど満足度が高いクルマ。

  • Brisken

  • BMW / X2
    xドライブ 20d MスポーツX_RHD_4WD(AT_2.0) (2021年)
    • レビュー日:2023年9月18日
    • 乗車人数:2人
    • 使用目的:通勤通学

おすすめ度: 5

満足している点
すべてにおいて好バランス。
ちょうどよいサイズ感でありながら積載性、居住性がほとんど犠牲になっていない一方で、圧倒的な動力性能と燃費性能を両立できていること。
そのうえファミリーカーとしてきちんと対応できていながら運転の楽しさを実感し、その気になればスポーティに駆け抜けることができる。
2019年のRJCカー・オブ・ザ・イヤーでインポート部門を、同年の日本カー・オブ・ザ・イヤーでエモーショナル部門を、それぞれ受賞したことも納得できます。
不満な点
総じて少ないですが、強いて言えばリアドア周りの処理でしょうか。
リアドアのエンドがやや飛び出した形状なので、外からドアを開けるときに身体をぶつけやすい。
またデザイン的に見ても、嫁車のNBOXスラッシュやヴェゼル、CーHRのようにCピラーにマウントされたドアハンドルに処理されていたならX2のクーペ感がより強調できていたように思います。
総評
このレビューを書いた時点でX2は既にモデル末期でありCMも見かけなくなりましたが、元々このクルマがデビューした当時のキャッチコピーは「反逆者」、「常識に従わない」、「UNFOLLOW」といったもので、これまでのBMWにあった「殻」を破るために力を入れられていたのがよく分かるものです。
なかでもスタイリングはそれが顕著に表れていると思いますが、少なくともネット上の反応はあまりパッとしないようで、SUVとしての正統派的なモデルのX1に比べて人気が低いのも分からなくもありません。けれど、誰が見てもBMWのクルマであるというのがすぐに分かるデザインであるし、BMWならではの「駆け抜ける歓び」を体現できていながら(SUVにありがちな)力強いイメージ、そしてリアセクションで内側に絞られるようにデザインされた流麗なクーペテイストを併せ持っているスタイリングには目を奪われるものがあります。X2が持つスタイリングはそもそも立体的な造形が見る者の視覚に突き刺さるように訴求しているところもあるので、ネット上に溢れている写真画像だけでは伝わりにくい面があるのでしょう。なので、このレビューを見ている貴方がX2を見て本当にカッコイイと思うかそうでないかは、まず実車を見て確かめてから判断してほしいですね。
その上で大人4人が全く窮屈な思いをすることなく快適に乗れるし、トランクルームも十分広い。X2のスタイリングはとても計算されていて、所有する時間が長くなれば長くなるほど、駐車場に停めたX2に何度も振り向きたくなる自分にいつしか気付かされます。
そして「駆け抜ける歓び」を掲げるBMWだけに走行性能も乗り心地も、燃費全てにおいて裏切ることのないほどの満足感が高い。質実剛健のドイツ車といわれるだけのことはあるし、ある意味他のBMWのXモデルよりもBMWらしいクルマじゃないか?とも何気に思えます。
全体的にコロンとしたカタチにどこか愛嬌あるのも一因かもしれませんが、所有する時間が長くなれば長いほど本当に長く付き合いたくなる可愛げのあるクルマです。ここまでドライバーとの一体感をもの凄く感じられるようなクルマは今までになかったので、もうすっかり気に入ってしまいました。
デザイン
5
まさにワイド&ローのような塊感のあるデザイン。
BMWとしては「SAC」と呼ばれる、いわばクーペスタイルのSUVに該当しますが、車高が1535mmとSUVにしては非常に低い。これはベースとなっているX1(F48)よりもおよそ7cm低いのですが、全長もまたX1より10cm程度短いです。
サイズ感だけでみればX1よりも1シリーズ(F40)に近く、そこにSUVならではの(大径タイヤにワイドフェンダーが持つ)力強いイメージがプラスされたようなデザインでX2が出来上がっている、という感じです。
地を這うように突き進むような迫力があると、周りに言われたことがありますね。
走行性能
5
「SUVの皮を被ったスポーツカー」という言葉がしっくり来ます。
デザイン欄にも書いた通り、ワイド&ローのSUVらしからぬスタイリングを持つこのクルマのボディ剛性はまるで、戦車のような堅牢ささえ感じられるほど頑強なものです。ドアを閉めた時の「ガタン」とした硬いような音を聞いただけで頑強さがすぐに分かります。
この頑強なボディにレッドゾーン付近まで軽く吹き上がる190ps/40.8kgmを発揮する2LクリーンディーゼルターボとxDrive(四輪駆動)の組み合わせによる圧倒的な動力性能、きめ細かなシフトチェンジを実現してくれるアイシンAW製の8速スポーツAT、引き締まった足回りによるロールの少なさ、FFベースとは思えないほどキレ味が鋭いBMW流の気持ち良いハンドリングがプラス・・・これだけ揃っていればまさに、「SUVの皮を被ったスポーツカー」と十分言えるでしょう。
ただハンドリングの正確性は、路面の状況をかなり的確に伝えてくれるほどなので、これがかえってスポーティすぎると言われるのかもしれません。
とはいえ、高速走行での直進安定性、操縦安定性は抜群なもので、本国のアウトバーンでの200km/h走行にも余裕を持って耐えられるように設計されているだけのことがあります。
乗り心地
4
あくまでMスポーツ(MスポーツX)なので、引き締まった足回りが高速走行時は威力を発揮したり、ワインディングでの連続コーナーでのロールの少なさに貢献できている一方で、市街地走行では逆に固いと思わされることはあります。これが巷で言われる評価に繋がっているのかもしれませんが、個人的にみればむしろ角が取れているような適度な固さに感じられるので、巷で言われるほど固すぎる印象はありませんね。
現に嫁さんからも、前車(BS9アウトバックA型)とは乗り心地がほとんど変わらないよって言われます。
積載性
5
積載性、居住性ともに「外見からは想像できないほど」意外と高いです。
ラゲッジスペースは、BPレガシィツーリングワゴンよりも10Lほど大きい470Lであり、さらに床下収納スペースも結構な深さがあるので思いの外かなり積められます。リアゲートの開閉も、バンパー下を蹴るようなジェスチャーだけで開閉してくれるから、両手が塞がっている時にはとても重宝。
後部座席の背もたれは4:2:4の割合で倒せるし、中央のみ倒せば4人乗車でも長尺物をしっかり積むことが可能。スキーの積載も楽勝です。
その後部座席の居住性も見逃せないポイント。身長170cm程度の標準的な体型の大人であれば頭上も膝元も握りこぶしが3つ入るほど余裕がある上、前席に比べて座面が若干高めの位置にあるので前方の見晴らしも悪くありません。
ステーションワゴンとしても、ファミリーカーとしてもしっかり応えてくれています。
燃費
5
さすがエンジン屋さんといわれるBMWだけに、アイシンAW製の8速スポーツATと相まって2Lクリーンディーゼルターボの効率は高いですね。
概ねリッター16km前後を記録しますが、高速道路だとリッター20km程度までいくことも。そのうえ単価が安い軽油なので、ガソリン高騰のこの時代には本当に助けられています。BS9アウトバックまで月2〜3回入れていた給油が、X2に乗り換えてからは月1回だけで済むようになりました。
ただし、スポーツモード状態でちょっとでも踏み込みが強いとターボが過激なぐらいに効き始めるので、もちろん燃費は多少落ちます。これはご愛嬌ですね。
価格
3
購入時はうまく交渉したことでどうにか抑えられたものの、購入当時の新車価格で568万円だった(このレビューを書いた時点で更に当時よりも30万円程度UP)ので、国産の同クラスのディーゼル車(CX-5など)と比べると明らかに高価です。
ただこの高価、要するに国産同クラスとの価格差というのは捉え方次第で納得できるかどうかが変わるもの。関税発生などといった輸入車だから仕方ないような側面はあるとしても、個人的には実用性をしっかり確保しながらアウトバーンでの200km/h走行にも耐えられるほどの走行性能を実現させるために質実剛健で妥協のない設計開発が安心安全に繋がっていると捉えることができ、その分コストに反映されていると思えばむしろ納得とさえ思いました。
もっとも、若造の頃から長く憧れていたBMWについに乗れるんだ!っていう勢いの強さが大きかったのかもしれませんが・・・。
故障経験
このレビューを投稿したのが納車後1年を迎えるタイミングですが、これまで目立った故障はありません。

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