評価用ドアスタビライザー 測定編

評価用ドアスタビライザーを装着してみたので、体感の評価はしたものの数値的評価もやってみましょうかね、ということで薄膜圧力センサを使います。
これはクネクネしたところに圧力をかけると抵抗値が変化するというデバイスです。

まずセンサを16bitADコンバータに接続し、M5Stackで校正を行います。
校正データをもとに抵抗値(電圧)からセンサにかかった圧力を求められるようにして…
あとはモニタリング用に棒グラフなどをつけて、microSDカードにログを書き出すようにすれば準備完了！

センサーには薄めのスライドシートを貼り付けて、アルミテープなどを使い車両側に貼り付けたスライドシートと同じ厚みになるように調整しました。

センサ部の直径を計っておいたので、他の接触部の面積をこれまた適当に測定し、センサ部の面積は全接触面積の約1/30と特定。
(まあ桁が違うなどの誤差がなければオケ)

あとは走るだけ！

緑が圧力のグラフになりますが、読み取った値の30倍がかかっている力(kgf)になります。

最初の山は駐車場から段差を乗り越えた時でこれが最大(約60kgf掛かっている)、あとは街乗りで少し元気目に舵を切った感じの走行で、最後にドアを開けて圧力がほぼ0になっているのが見て取れます。
赤いラインは、ドアを閉めたときに発生する与圧のラインになります。
街乗りだと、この与圧部分で押すだけでなく引きにもある効果が出ていることが見て取れますね。(圧力無くなる0が引き側の限界になります)

ということで与圧を少し掛けておけば、これはスゴイ効果あり！ ということでQED。

あとはスポーツ走行時の絶対値を見ておきたいところ。
あらにリア側の与圧も測定してフロントとのバランスを見る必要がありそうですね。
バネ定数と与圧を調整すればボディへのダメージをコントロールできそうで、在りかと思います。
まあバネ定数を出すのが面倒なので、前後の与圧のバランスだけ見て今の与圧位(18kgf)位であれば問題なさそうで、変形を抑えることのボディーダメージ低減の効果もあるので、このまま採用でもいいかもしれませんね。

あくまで評価用に試作しただけなので、本採用するならは素材など見直しを考えてみようかと思います。