藍商佐直 吉田家住宅（美馬市・旧脇町）

藍商佐直 吉田家住宅は寛政年間に初代吉田直兵衛により創業された藍商の家屋です。
藍商人とは藍染めの原料となる藍玉や菜（すくも）の販売を行商人です。
藍商「佐直」は吉野川の 河川流通の要所として、また鳴門・徳島へ抜ける撫養街道と瀬戸内海へ抜ける讃岐街道の要所としての立地を生かし、幕末から明治にかけて 大いに繁盛していたようです。
主屋は三度に亘る大きな増改築を経て現在のかたちに至っています。
武家屋敷や寺院建築などと系譜を異にする民家という分野に属します。民俗学では民家を「常民の住居」と定義され、地域の当時の被支配者階級の人々のくらしの面影を読み取ることができます。吉田家は、藍商として脇町の中で最も大きな敷地を有し、背後には舟着場跡が続いています。
そして現存する主屋および土蔵、その他の蔵跡とその配置が当時の脇町の藍商の状況を知るための重要な資料となっています。
吉田家住宅は平成11（1999）年4月2日脇町（現在の美馬市）文化財保護条例に基づき、脇町指定有形文化財として指定を受けました。これに伴い、郷土文化の保護と振興のために町内外に公開しています。
（現地説明板などより）

開館時間　9:00〜17:00（最終入館16:30）
入場料 大人510円　小人250円
休業日　　年末年始（12月27日から1月1日）

Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R4.4.2
住所: 徳島県美馬市脇町大字脇町53番地