旧長岡家住宅（美馬市・旧脇町）

旧長岡家住宅は、脇町の最高峰大滝山（946m）の南の中山間部大谷地域に建てられた農家で、享保20（1735）年の建築です、
大谷地区に広く分布した代表的な住宅で、昭和51（1976）年国の重要文化財指定を受けました。昭和54（1979）年6月現在の場所に移転復元しました。
主屋構造は四方下屋造り、上屋梁は二間半、桁は五間の寄せ棟茅葺きの建物（78.37㎡）です。
この家屋のあった大谷地区は奈良時代、大滝山開山の頃に集落ができ始め大滝山山頂に集落がありましたが、次第に土地を開墾し、現在の村落が出来ていきました。
文治元（1185）年屋島の戦いに敗れた平氏の武将藤原左近丞が、一族郎党とともに源氏の追究を逃れ、一族の一部が残留したとされています。
また大滝山は空海の若い頃の修行の場とも伝えられ、山頂で大瀧寺・西照神社には、平野部から山間に続く大谷川に沿った参道を登って、近辺から多くの参拝がありました。

開館時間　10:00〜16:30
入館料 無料
休業日　　年末年始（12月27日から1月1日）

Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R4.4.2
住所: 徳島県美馬市脇町大字猪尻西上野２２