富山市民俗民芸村 篁牛人記念美術館(富山市)
富山市出身の水墨画家篁牛人の作品を紹介する美術館・富山市民俗民芸村 篁牛人記念美術館
2022年08月11日
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呉羽丘陵は、富山平野の中央を南北に走る緑豊かな自然の里であるとともに、多くの史跡があります。
富山市民俗民芸村は呉羽丘陵の安養坊に学習と憩いの一体化を願って開かれました。
昭和40(1965)年に民芸館を開館、その後民芸合掌館、民俗資料館、考古資料館を設置し昭和54(1979)年11月には、市制90周年を記念し、これらを一つの文化集落として、富山市民俗民芸村と命名されました。
その後、陶芸館、茶室円山庵、売薬資料館、管理センターが設置され、平成元(1989)年10月、市制100周年を記念し篁牛人美術館を開館、平成13(2001)年11月には売薬資料館別館(旧密田家土蔵)が併設されました。
篁牛人記念美術館は、富山市出身の水墨画家(日本画家)、篁牛人(たかむらぎゅうじん)の作品を紹介する美術館(個人美術館)です。
美術館設立は昭和60(1985)年7月に、篁牛人の良き理解者で深い親交があった富山市呉羽在住の医師が、篁牛人の作品252点を富山市に寄贈したことで気運が高まり、篁牛人が晩年過ごした邸宅跡に建設が決定し、昭和63(1988)年6月27日に起工、平成元(1989)年9月30日に竣工、10月3日に開館しました。
美術館は、菊竹清訓が設計したオランダ製レンガストリップ外壁の地上2階建て鉄筋コンクリート造の建物です。
篁牛人は、孤独と酒を最良の友とした異色の水墨画家といわれており、特定の師につくことも美術団体に属すこともなく、芸術に至上の価値を置く自由奔放な生きざまを貫いた孤高の画家でした。
「渇筆」という技法(渇いた筆などで麻紙に擦り込むように墨を定着させる)によって、独自の水墨画の世界を開拓しました。
所蔵する篁牛人の作品約700点の中から展示しており、日本や中国の故事・伝説を題材にした作品は、大胆な構図と生き生きとした描写が特長です。にじみを用いない「渇筆画法」によって描かれた水墨画の、かすれた濃淡と細長い線が特徴の独特な筆致を鑑賞できます。
開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 年末年始(12月28日~1月4日)、臨時休館日あり
観覧料 1館100円 全館530円 高校生以下無料
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R4.7.18
住所: 富山県富山市安養坊1000
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