八幡市立松花堂庭園・美術館(八幡市)
松花堂昭乗ゆかりの八幡市立松花堂庭園・美術館
2022年10月05日
松花堂庭園は約20,000㎡の広さがあり、京都府の指定文化財である草庵「松花堂」、同じく登録文化財の泉坊書院のほか、起こし絵図をもとに建てられた松隠・梅隠や竹隠など、3つの茶室があります。
草庵「松花堂」は、江戸時代初期の僧侶(石清水八幡宮の社僧)で文化人であった松花堂昭乗がその晩年の寛永14(1637)年に構えた草庵です。石清水八幡宮のある男山の東麓に泉坊という宿坊があり、その中にこの草庵がありました。
男山には石清水八幡宮に所属する宿坊が多数建っており「男山四十八坊」とも呼ばれていましたが、明治の神仏分離により宿坊はすべて撤去され、草庵や泉坊書院は、明治24年(1891)に東車塚古墳のあるこの地に移築されました。
その後、所有者を数度変えながらも受け継がれ、昭和32年(1957)には男山山中にある松花堂跡とともに草庵「松花堂」とその周辺が国の史跡に、さらに平成26年(2014)には、「松花堂及び書院庭園」が国の名勝に指定されました。
昭和52(1977)年の3月定例町議会で町が買い取ることを決め、同年4月に所有者から引き継ぎました。巡回通路の整備などを進め、同年10月から一般公開されました。平成14(2002)年4月には、市の歴史や文化などの情報を提供する松花堂美術館が増設されました。
庭園には、40種類を超える竹・笹類や200本を超える椿のほか、梅や桜、紫陽花、紅葉などがあり、四季を通して美しい景観を楽しむことができます。
ただし、草庵「松花堂」・泉坊書院を含む内園は、大阪北部地震の被害とその復旧工事のため、見ることができません。
松花堂美術館では、昭乗やゆかりのあった人たちに関するパネル展示(常設展)、企画展・特別展などを開催しています。また、松花堂弁当発祥の地としても知られ、庭園を眺めながら京都吉兆松花堂店の松花堂弁当を食べることもできます。
開園・開館時間 9:00〜17:00(入園、入館は16:30まで)
休園・休館日 毎週月曜日、12/27〜1/4
庭園入園料 大人300円 学生220円 子ども150円
美術館入館料 大人400円〜(展覧会によって異なる。)
Photo Canon EOS R6
R4.9.17
住所: 京都府八幡市八幡女郎花43-1
関連リンク
地図
関連情報