松月院（結城市）

松月院は山号は窪田山、本尊は釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩の三尊佛で曹洞宗の寺院です。
開基は結城家十七代結城晴朝で妻の松月院殿慈室妙永大姉の菩提を弔うために、見龍山乗國寺四世信及前豚大和尚に請して、戦国時代に開山創建しました。松月院の寺号は、松月院殿の戒名にちなんでのものです。
天正13（1585）年逝去されたので、晴朝は妻の菩提のため、寺領十石を寄進しました。
慶長6（1601）年18代結城秀康は、越前国67万石に国替えとなり、晴朝はこれに従い越前に移り、鎌倉時代から430年続いた関東の覇者、結城家の時代が終わりました。
晴朝は遠い国から故郷を想い、焼香料等を本寺の見龍山乗國寺に納め、結城家祖先と松月院殿の供養を依頼しています。
徳川時代になると、幕府より歴代将軍の名をもって、窪田山松月院に対し十石の朱印寺領が与えられました。
窪田山松月院は、本寺の見龍山乗國寺と共に古来から結城家と密接な関係にあり、由緒正しい禅寺です。
平成3（1991）年21世臥雲仙舟大和尚の発願により檀信徒が協力し庫裏客殿を建立、山内整備を進めました。

Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R4.12.27

住所: 茨城県結城市大字結城２７１６