聰敏神社（結城市）

聰敏神社は結城城本丸跡の城跡公園にある旧結城藩水野家初代水野日向守勝成を祭神として祀る神社です。
水野勝成は関ヶ原の戦い、大坂冬の陣及び夏の陣、島原の乱に参戦し特に夏の陣では大和口の主将として采配を振い本多忠政、伊達政宗らと相率い　後藤基次、薄田隼人らを破り徳川方の勝利に貢献し、その功で大和郡山6万石に封ぜられその後備後福山10万石に封ぜられました。
寛永15（1638）年には75歳の高齢で島原の乱に出陣し、一番乗りを争うなど活躍しました。
その後、領主としてひたすら領国経営に精進し今日の福山の基礎を揺ぎないものとし、特に水道事業は江戸神田上水と共に日本最古のものといわれます。
勝成は当時としては稀に見る長寿であり慶安4（1651）年88歳で亡くなりましたが、生前の業績を偲び聰敏大明神と称せられました。
その後水野家は元禄11（1698）年5代勝岑が2歳で亡くなり、後嗣がいないため改易されましたが勝成の戦功と勝成が家康の母（伝通院）方の従兄弟であったため、能登西谷に一族の水野勝長が封ぜられ、その後元禄16（1703）年、下総結城に一万八千石を移封されました。
文化13（1816）年結城の聰敏神社は福山聰敏神社より分霊勧請せられたものです。

Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R4.12.27

住所: 茨城県結城市結城１４８４