斎宮跡。
「日本の古代〜中世にかけて伊勢神宮に仕えた斎王の御所跡。」
2021年06月18日
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斎宮(さいぐう/さいくう/いつきのみや/いわいのみや)とは、古代から南北朝時代にかけて伊勢神宮に奉仕した斎王の御所。
天皇の代わりに伊勢神宮に祈りを捧げるために遣わされた内親王のお住まいであり仕事場。
斎王とは伊勢神宮に巫女として奉仕した未婚の内親王(または女王)。
「斎(いつき)」というのは、身を清浄に保って世間から離れるという意。
天皇の代替わり毎に置かれ、亀卜(亀の甲羅を焼いて、そのヒビで占う)により新たな斎宮を定めた。
失礼な言い方ですが、めちゃめちゃかわいそうな子たちです。
幼い時(最年少2歳〜最年長29歳)に、選ばれれば両親(天皇、皇后)から引き離され葱華輦(籠)に揺られて群行:5泊6日の(御所〜瀬田〜甲賀〜垂水〜鈴鹿〜一志〜斎宮)かけて頓宮(仮こしらえの宮殿)で休まれながら、かつ6箇所の川(白川、瀬多川:瀬田川、甲賀川:野洲川、鈴鹿川、下樋小川、多気川:祓川)で御禊をしながら斎宮に移り住み、年に6日だけの祭(伊勢神宮:9月の神嘗祭、6、9月の月次祭)の為に天皇が代わる(譲位、崩御、斎王の親族の喪)まで続き、そのほどんどの方が結婚もせずに暮らしたそうです(都に戻ってから結婚した方もいますが、多くは静かに余生を過ごしたり出家して尼さんになった方も)。
貝合わせをいたり歌を詠んだりして遊んでいる描写もありますが、神に仕え清浄であることが前提の厳しい生活だったようです。
前々から斎宮という名前は知っていましたが、地元にあるのに行ったことがありませんでした。
コロナの為、県外に行けないので勉強も兼ねて行ってみました。
まず最初に斎宮 歴史博物館に行って予習をしてから訪れる訪が理解が進みます。
国が建て、明和町が管理している木造復元の建物や、1/10ミニチュア模型もあり、発掘跡は原っぱになっており小さな潅木が点在し、往時を偲ぶとまでは言いすぎですが、想像を膨らませてみるのもいいかも知れません。
現代も皇族の方々には人権が無いような公務をされていますが、斎王に選ばれた内親王が一番哀れを感じます。
コロナが収束すれば、当時の衣装を着て(有料)成りきることもできるみたいです。
住所: 三重県多気郡明和町
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