ミドルセダンの金字塔

外装は意欲的だった#X90系のほうが好みでしたが、#X81系の系譜を感じさせるスタイリングは眺める楽しみがありました。
内装はインパネの造形が端正でカラーも含めて非常に気に入っていましたが、前期型のシート柄だけはいただけませんでした。

#X90系から引き継いだ軽量、高剛性ボデーは1jzの出力に見合った性能を持っていました。ハンドルの切れ味も素直でダル過ぎずFRであることを楽しめるものでした。
グランデの2.5LはツアラーSと違い4ATになってしまうので、ロングレンジには少々キツく、せっかくのエンジンが少しもったいない感じがありました。

低走行でまだダンパーがシャッキリしていたので、ある程度当時の乗り心地が残っていました。TEMS付きでしたのでスポーツにすると少しツッパった現代のクルマのような乗り心地、ノーマルだとフラット感のないフワフワした乗り心地でした。
当時スカイフック理論を標榜していましたが、同世代の日産のマルチリンクには及ばない印象です。
しかし静粛性に関しては、90年代のトヨタ車らしく吸音主体の音造りがされており、車内の居心地は非常に高いものでした。

標準的でありこれといったものはなかったです。

やっぱり4ATが影響して、高速でもあまり伸びない。