上ノ国勝山館

勝山館（かつやまだて）は武田（蠣崎）信広の本拠地で、文明4年（1473）頃に築城されました。信広の子の蠣崎光弘が永正11年（1514）に松前に本拠を移すと支城の位置づけとなりましたが、慶長年間（1596-1615）初頭に廃城となるまで、蠣崎氏の北方日本海ルートの軍事・交易の中心的施設として栄えました。
夷王山中腹の丘陵を利用して築かれ、尾根続きの南後方を堀切で切断し、本曲輪や北曲輪を構えました。
また、今一つ注目すべきことは、当時アイヌの人々が使っていた500点余りの骨角器が出土しており、この館にアイヌと本州人が混住していたことはほぼ明らかといってよいのではないだろうかと、中世史研究の第一人者故網野善彦氏は述べています。
夷王山山頂に勝山館ガイダンス施設があり（入館有料）、勝山館の縄張りその他を見学することが可能です。

□勝山館ガイダンス施設
開館時間：4月第4土曜日～11月第2日曜日10：00-16：00
休館日：月曜日、祝日の翌日、冬期
続日本100名城スタンプ設置場所
入館料：大人200円、小中高100円
駐車場・トイレ：完備　

住所: 北海道檜山郡上ノ国町勝山