小奴可の要害桜(庄原市・旧東城町)
東城三本さくらの1つ・小奴可の要害桜
2022年04月24日
小奴可(おぬか)の要害桜は現状主幹の根回り周6.56m 胸高幹囲5.70m、樹高は18m、枝張り 北方 13.0m、東方 9.5m、西方 10.0m、南方 10.3mあります。(平成31(2019)年3月)
このサクラは、亀山城跡の西側に位置し、かつての居館跡とされる一角に立つエドヒガンで、広島県指定のサクラでも有数の巨樹です。
千鳥別尺のヤマザクラ、森湯谷のエドヒガンとともに東城三本さくらの1つに数えられます。
樹種はバラ科工ドヒガン(江戸彼岸)別名ウハヒガンまたはアズマヒガンとも呼ばれ,本州、四国、九州、済州島、中国などに分布し、ヤマザクラなどとともに長命であるが伐採されたり建築用材に利用されたりしてきたため、大木にまでなることはほとんどありません。
エドヒガンには、葉が長楕円形、葉柄や葉裏、花柄や萼が有毛、萼筒が丸くふくれた壺形、樹皮の縦溝が目立つなどの特徴があります。
「要害桜」は、砦としての山城にちなんだものですが、他のサクラに先駆けて咲き、苗代をつくる目安になったことから「蛍代桜」とも呼ばれ、古くから人々の生活と深くかかわり、大切にされてきました。
長い年月を重ねて年輪を刻んできた古木、樹勢を保つ処置を受けながらも、歴史を見てきた城跡の
一本桜として、今もなお偉容を保ち、壮麗な花姿を誇っています。
昭和51(1976)年6月29日、広島県の天然記念物に指定されています。
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R4.4.16
住所: 広島県庄原市東城町小奴可1866-4
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