光林寺(長野市)
光林寺は、亀見山、院号は無量院、篠ノ井小松原に位置する浄土宗の寺院です。川中島合戦の時に武田信玄が同寺に陣を敷いたと伝わります。
天文16(1547)年に現在地へ移し、光林寺を改築したといわれ、永禄4(1561)年に川中島の激戦が止むに及んで、信玄は弥陀の立像と土地5石を寄付しました。
境内には、本堂のほか、経蔵、開山堂、地蔵堂、鐘楼、山門が立ち並ぶ。春になると、境内の枝垂彼岸桜が咲き、見事な景観をつくりだしています。
国登録有形文化財の建物は、経蔵・鐘楼・山門の3棟で経蔵は境内地の東南に立ち、間口4間・奥行4間の土蔵造で、内部には八角形の輪蔵があります。外壁は、平成の修理で、本来の漆喰仕上げの大壁とし、建立当初の外壁に復元した。輪蔵は、八角輪蔵、庇付きで、欄間には、彩色された彫刻がなされ、庇天井にも絵模様が残ります。二枚の棟札から建築年代が確認でき、経蔵は慶応元(1865)年、輪蔵は明治13(1880)年に造られたことが記載されています。
鐘楼は母屋造、瓦葺き屋根で、天保元(1830)年の再建です。
弘化4(1847)年の善光寺地震で破損した部分を嘉永2(1849)年に修繕して現在に至ります。力強い彫刻で飾り、高台の境内のシンボルとなっています
山門は参道の階段を上がりきった本堂正面にあり、瓦葺きの薬医門で、文政9(1826)年に再建されました。冠木の上に絡み合う龍彫刻を彫るなど、彫刻の彫りは丁寧で力強く、造形の規範になっているものとして、貴重です。
樹齢約300年のシダレザクラが6本、ヨシノザクラが15本あります。ゆったりと枝を伸ばした桜は見事です。
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R6.4.13
住所: 長野県長野市篠ノ井小松原2329
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