【4台目の愛車】
初めてのスバル車です。
4代目レガシィのE型の特別仕様車、アーバンセレクションの2.5i。
《乗り換えたきっかけ》
2009年春の、嫁の妊娠(同年10月に女の子誕生)がきっかけです。娘は2人目で、3つ上の息子が既にいました。当時所有していたクルマはコンパクトFRを謳う、トヨタ・アルテッツァ。グレードはAS200Z。
4人乗車できて快適に移動できる点は良かったのですが、セダン故にトランクが小さい。他の同クラスのセダンに比べても容量は比較的大きいのですが、奥行きはあっても高さがないため、荷物は思ったよりも多く積むことができませんでした。実際、息子が乳児だった頃はベビーカーをトランクに積んで出かけていましたが、アルテッツァのトランクは元々タイヤハウスの出っ張りが大きめだったせいもあり、ベビーカー以外の荷物を積み切れず、空いている座席1席を犠牲にして積むことが多くありました。
このような経緯から、アルテッツァでは先々対応が難しくなることが目に見えていました。また、17インチの夏タイヤの寿命が来ていたことや2回目の車検が近かったこともありましたので、高額出費の連続が迫った時期でもありました。
というわけで、これは乗り換え時だと確信。我が家の財務大臣(=嫁)を長く説得の上、乗り換えることに決定。
《条件》
低重心で大人4人が快適に移動でき、アルテッツァより多くの荷物を積むことができる。さらにスキーが趣味でもあるので、道を選ばない4輪駆動車が良い。そして2リッター以上の比較的パワフルでバランスの良いワゴン・・・
となるとホンダ・アコードワゴン、マツダ・アテンザ、そしてレガシィの3つしか選択肢がなかったのですが、水平対向エンジンと4輪駆動等、造り手のこだわりとライバルにはない個性を感じられるレガシィしか眼中にありませんでした(というより、私にとってレガシィは元々憧れていたクルマでもありました)。
スバルは水平対向エンジンや4輪駆動の技術で、昔から定評がありますよね。
《新型5代目にするか、先代にするか》
本格的な検討に移った2009年4月頃は5代目BM/BRレガシィが間もなく登場する時期でもあって嫁や両親からは「新型を待てば?」との声もありましたが、個人的には新型には全く興味がありませんでした。なぜならスバルは年次改良というスタンスをとっているので、全面改良直後のモデルは何となく"たたき台"に思えて魅力が乏しいと思ったからです(5代目のA型オーナー、ゴメンなさい)。
あと、サイズ拡大は致し方ないとしても背が微妙に高かったりと、如何せんエクステリアのバランスがよろしくない。よって「完熟」な先代モデルの最終型をあえて選択するも、既に時遅し・・・
地元ディーラーの話では新車生産は既に5代目レガシィに移っていたため、在庫車か、それとも新車に近いディーラーのデモカーを探すしか道がありませんでした。
《どのグレードにするか》
維持費を考慮して、車重が1.5t以下でレギュラーガソリンを使用するグレードに絞ると2.0iと 2.5iしか残りませんでしたが、2.0iは"ここぞ!"という時のパワー不足がやはり否められず、グレードは必然的に2.5iに決定。
《デモカーを即決》
ところが、2.5iは在庫車が皆無状態とのことだったのでやむなくデモカーを探すことに。中古車市場もまた、程度の良い2.5iを見つけ出すのには相当苦労しました。地元の秋田スバルにも物件がなく、インターネットを駆使して数週間探しまくった結果、遠くの山口スバルで2.5iのデモカーを発見。
1年ちょっと落ちで4300キロ余りしか走っておらず、車両状態が非常に良い物件でした。しかも特別仕様車のアーバンセレクション。
もう中古車というより、まるで新古車ですね。迷わず即決で、交渉に移りました。
《交渉》
嫁や両親には実車を見ないまま交渉に移ることに若干抵抗を感じられていたようですが、新車ディーラーの中古車なので、僕はむしろ信用していました。また、インターネットを通した車両購入は初めてで緊張の連続でしたが、セールスマンは親切でとても丁寧に対応してくださり、交渉は思いのほかスムーズに進みました。そして5月中旬に本契約。
《納車》
交渉開始から約1ヶ月半後の2009年6月20日に納車。近所の秋田スバルの営業所に足を運び、遂に実車と初対面。憧れが現実になった瞬間はもちろん、感無量に尽きます。
《インプレッション》
低回転域のトルクが圧倒的に太く、ストレスを感じさせない加速をしてくれます。燃費も比較的良好で、平均10〜11kmといったところでしょうか。
検討当時に物足りなさを感じた4速オートマですが、あらゆる速度域できちんと使いきれるように最適化されている印象を受けたので、今では必要十分と思っています。
室内のクオリティも高く、ハーフレザーシートの特別仕様車ということも相まって豪華な造りになっています。
しかし一番驚いたのは、乗り心地でしょうか。アルテッツァと同じ215/45ZR17タイヤですが、突き上げの感がほとんどありません。とにかくドライバーにも同乗者にも不快を与えないようにセッティングされているようで、これには嫁も両親も好評のようです。
今回レガシィを購入して、レガシィというクルマはドライバーが主役だという「その気にさせる」ような演出や作り込みが随所に表れていて、とてもよく出来ているクルマなんだと認識しました。だから幅広い世代に支持されていて、ブランドとして長く定着しているんでしょう。
全体的に満足できる、良き相棒に巡り会えたと思います。適度なチューニングをしつつ、長〜く、大事に乗っていきます。
[2016/01/16 追記]
2016/01/11の11時。
77300km(中古購入後73000km走行)でお別れしました。