MICHELIN PRIMACY 4 215/60R16  

和牛の霜降り、本マグロのトロ等々…
日本人が贅沢と考えるものは口の中でとろけるようなものが多いと思いますが、国産コンフォート系プレミアムタイヤの方向性もとにかくソフトな当たりと静粛性の高さというものが求められるようです。

実際国内メーカーのコンフォート系ハイエンドモデルの静粛性の高さは相当なレベルで、それは本来であれば車が伝えてくれる路面状況を遮断してしまう危惧を持つ程に思えてなりません。

そうした意味でこのプライマシー４ですが、どちらかと言えばハイエンドモデルというよりは日常使いとの中間的な位置付けで、スポーティーな走りにもある程度応えるオールマイティな性格のタイヤだと思います。

他ブランドを装着した同じクラウンと乗り比べてみると、絶対的な静粛性に関しては若干劣るものの、ハンドリングとブレーキング時のレスポンスに関してはこちらにアドバンスを感じました。実際にタイヤ単体を手で持ち上げてみると、国産プレミアムタイヤより明らかに軽いのでバネ下重量を抑えた結果であるように感じます。総合的に判断して、走行性とコストパフォーマンスに優れた逸品と言えます。