MICHELIN X-ICE3+ 215/60R16  

「雪が降ったら車は乗らない」

基本的に自宅の車に関してはこのスタンスなのですが、仕事で乗る事が中心になる車はそういう訳にも行きません。

そんな訳で仕事用で現在長距離ランナーとして活躍している210クラウンロイヤルにスタッドレスタイヤは必要不可欠なアイテムで、夏場にオークションで購入した純正16インチホイールと共にデビューとなりました。

何故X-ICE3＋をチョイスしたかと言えば、大抵のスタッドレスタイヤの速度記号が「Ｑ」であるのに対し、このX-ICE3＋は「Ｈ」とやや高めの設定であります。無論そこまでの速度域で走る機会などは皆無でありますが、高速走行の機会が多い車にとってそこのマージンが高いという事は安心感に繋がります。ガチの積雪地の場合、やはりテッパンはＢＳのブリザックという事になると思いますが、東京が使用の中心である以上、冬場の数か月間に積もる雪が降る可能性は低くてスタッドレスタイヤは保険という考え方が正しいような気がします。

ひと昔前のスタッドレスの印象と言えば、履き替えた途端に「数か月間の我慢だわ…」と走行性の低さに暗澹たる思いを抱いた事も数知れません。それは軽やかなスニーカーからゴムの長靴に履き替えたような違いとでも申しましょうか。

で、このX-ICE3＋ですが、しっかりと腰のあるサマータイヤ的な走行感覚を持っています。とは言えこのクラウンも車重1700kgの重量級サルーンなので横Ｇに対する初期挙動で若干の柔らかさを感じますが、ドライ路面での追従性やロードノイズなどは多くの人が夏タイヤとの判別が難しいのではと思う程に自然な感覚でありました。

今季、アイスバーンでのインプレが可能か否かは謎ですが、これから数か月間の観察が楽しみになるタイヤであります。