新型コロナウイルスの流行をうけ、家電メーカーのシャープがマスクの生産に乗り出します。日経新聞の報道で明らかになりました。
シャープはEngadgetの取材に対して「企業における社会貢献の一環として実施する」とコメント。マスク生産設備の導入には政府が一部を補助する制度が設けられており、シャープもその制度を利用する予定としています。
三重工場の液晶ディスプレイ生産設備の中で、クリーンルームの空きスペースにマスクの生産設備を設置します。空いている空間を有効活用するかたちとなるため、マスク生産設備の設置による液晶ディスプレイなどの既存製品の生産計画への影響はないとしています。
生産開始は3月半ばからで、当初の生産数は1日あたり15万枚程度を予定。コロナウイルス問題の状況をみつつ、ゆくゆくは日産50万枚まで生産量を増やす計画です。
なお、生産したマスクの販売については「当社の既存の取引先のほか、消費者の方々に届くように政府と連携して参ります」とコメント。シャープの製品として最終消費者向けに販売するかは現時点では未定としています。SHARPロゴが付いたマスクのパッケージが店頭に並ぶ可能性もありますが、期待しない方が良さそうです。
IT製品を作る工場でマスクを生産する動きは、新型コロナウイルスの発信源となった中国でも見られています。ロイター通信の報道によると、シャープの親会社でもある鴻海グループは、中国広東省の工場でマスクの生産設備を導入し、従業員向けのマスクを自社生産する方針を示しています。
Posted at 2020/02/29 15:22:53 | |
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