今年も「自動車ガイドブック」を買ってきました。
実は1991年から毎年発行されるこの時期に購入していて、丁度20冊(…という事は20年間?)になりました。この本は日本自動車工業会で出しているものです。
値段は1991年(NO.38)も2010年(NO.57)も1200円…これは変わっていないみたいです(途中で多少の上下はしたかな?)。
それから大判のサイズになりました。
また、国産自動車(トラックやバイクも含む)だけだったのですが、2000年か2001年頃には輸入車も加えられました。しかし数年でまた国産車だけになりました。
この1991年と2010年は色々と変遷のあった期間でした。1991年は特にバブル経済が崩壊した年でもありましたし…
そこでその20年間の自動車業界の変化を振り返ってみました。
・トヨタは販売網からビスタ店を削り、新たに(国内では)レクサス店をスタートさせた。
・日産、ホンダ、三菱は販売網を1本化した。
・マツダはクロノスなどの3ナンバー車を沢山投入したが、販売不振の為、5ナンバーばかりにした。しかし再びアテンザ以降は3ナンバーも増やし、ついにファミリア後継のアクセラでさえもが3ナンバー化した。その代わり販売網は1本化。
・オデッセイの投入でミニバン市場が活性化された。
・軽自動車のサイズアップ(排気量は変わらず)。そしてワゴンRの登場によりハイトワゴン系が主流になる。
・4ドアハードトップがボディ剛性等の面で不利とされ、消滅した。
・ハイブリッドカーの登場と電気自動車が手に届く価格で販売された事で、エコカー市場が加速する。
…といったものでしょうか?目立つものは。
また、今年の裏表紙を見ると、来年の第42回東京モーターショーが東京ビッグサイトで開催されるそうです。
東京ビッグサイトといえば、コミケの行なわれる事でも知られていますが、痛車も多く集まったりして…(笑)
1991年当時の記憶に残るクルマのCMです。
・AE100系スプリンター・トレノ
カローラファミリーがバブル経済の影響で潤沢な開発費が与えられて、コストをかけられた作りになった世代でした。
特に5バルブエンジン、それから足回りも格段に飛躍したものとされ、歴代ではもっとも完成度の高い世代となったのは記憶に残るところです。
このCMのBGMはロシアの作曲家ショスタコービッチの「革命」です。まさに「革命」に相応しいモデルチェンジだったのかもしれませんね。
・初代ウィンダム
このクルマはサーブやBMWに乗る、いわゆる「ヤッピー(Young Urban Professional)」と呼ばれる税理士や医師などの知的専門職をターゲットとしたクルマでした。
その為にレクサスチャンネルで売られました。
当時のアメリカ仕様のカムリをベースにしましたが、日本的なクラウンとは一線を画す高級なイメージから日本でもかなりの台数が売れました。
このCMでも「レクサスES300、日本名ウィンダム」と、高級さをアピールするキャッチコピーとされ、CMキャラもあえて素人のアメリカの知的専門職の人たちを起用していました。
・R32系スカイライン(後期)
それまでは走りのスカイライン復活を掲げていたものの、さほど売れなかった為に高級感とゆとりを出そうとしたCMです。
これがやがて次期のR33に繋がる訳ですが、スカイラインが迷走となるきっかけにもなったかもしれません。
またこのCMから「スカイラインのCM=山下達郎」というイメージが暫く続きました。
・初代センティア
それまでのルーチェの後継でありながらも、3ナンバーの大型サイズとした事でルーチェとは全く違う高級車である事をアピールしていました。
このセンティアもアメリカで展開する予定の「アマティ1000(日本では「ユーノス1000」として販売する予定だった)」の次の位置に来る予定だったのですが、バブル崩壊でアマティプロジェクトは白紙に…
結局センティアはスペシャリティ的なスタイルで登場したものの、マツダのフラッグシップとなった事で次のモデルはクラウンのライバル的ポジションとなりました。
この辺りはマイバッハを発売する為にスペシャリティなスタイルとなった先代メルセデスSクラスを思わせますが、マツダはメルセデスの様には行かなかった…
CMはエルトン・ジョンの名曲「GOODBYE YELLOW BRICK ROAD」。
・CB系ランサー
それまでのランサーがミラージュの5ドア版的な性格だったし、再びランサーでラリー(WRC)に出したいという事から、ミラージュとは別ボディで登場した世代となりました。
これは「ランエボ」ことランサー・エボリューションがこの世代から発売された事からも明らかで、それまでのランサーとは違う、硬派なクルマとなっていました。
CMでも「コク深い日本車が始まる」という硬派さをアピールするものとなっていました(BGMはあの「ギターの神様」サンタナによるもの)。
Posted at 2010/10/31 16:36:48 | |
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