2021年02月07日
チューンチップによる乗り心地改善を諦めた
※長文です、ご了承ください。
イーテックのチューンチップを愛用して約15年。
車を買い替えながらも乗り心地改善を目標に毎日のように調整&テストを繰り返してきましたが、満足いく結果にはなりませんでした。
このまま続けても結果は同じと判断した為、今回の総評をもってチューンチップの使用を終了いたします。
誤解のないようにお願いしますが、今回記す内容はあくまで「私の場合」であって、他のユーザーさんは良い結果になって満足しています。
また、チューンチップの効果は「確実にある」と断言します。ただ、その効果が「好みかどうか」の問題です。
大事なことなので、もう一度書きます。
今回記す内容はあくまで「私の場合」です。
ということで本題です。
チューンチップで乗り心地を改善するために、バッテリーにBLBやボディに調整用チップを取り付けてきましたが、毎回ある現象に悩まされてきました。
それは、
1.取り付け部位が浮いた感じになる(接地性が落ちる)
2.フロントがヒョコヒョコした挙動になる
3.身体に痛みが発生する
の3点です。
【1.取り付け部位が浮いた感じになる(接地性が落ちる)】
主にバッテリーにBLBやエンジン回りにチップを取り付けると発生します。Aピラーの場合は下部・サイドシル前方に取り付けると発生します。
(BLBはバッテリーに取り付けることでアースケーブルを伝ってボディ全体にチューンチップの効果をもたらすアイテムです)
公式サイトではBLBやAピラーへの取り付けは基本とありますが、基本の時点で副作用が発生するので参りました。
【2.フロントがヒョコヒョコした挙動になる】
フロントが浮いて路面の接地性が落ちたようになり、良く言えばハンドリングがクイックだが、悪く言えば直進安定性が悪くなり、とにかく運転していて怖い状態になります。路面のデコボコに足を取られまくって「ヒョコヒョコ」し、ハンドリングに落ち着きがなく常に微調整しているような感じです。
【3.身体に痛みが発生する】
フロント周りに製品を取り付けると、太腿の外側(骨盤右側付近)に痛みが発生します。痛みはフロントにどれだけ製品を取り付けたかにもよりますが、30分以上運転するのは辛い痛みです。
この痛みは「右足をグルっと捻じって太腿付け根が痛む感覚」や「ボールペンで骨盤一点をグーっと押し込まれた感覚」などがあります。
これまで
・スズキ MRワゴン
・スズキ スイフトRS
・三菱 ミラージュ
・スズキ スイフトスポーツ
で試してきましたが、すべて同じ現象が発生します。
長年テストを続けてきた私なりの解釈ですが、フロント周りにチューンチップを取り付けることで「ある意味ボディがしっかり」し、「沈む部位」と「沈まない部位」が発生するのでは?と考えています。
おそらく、縦方向を支えるピラーがある車体両側はしっかりして沈みづらくなり、ピラーのないセンター(センタートンネル)部分に負荷がかかり沈む。すると身体(主に座面・腰)の右側は浮いて左側は沈むことで、右側に圧迫感が発生したり骨盤がズレてそれが痛みになっているのでは…と考えています。
(その状態でペダルを操作するのだからなおさら負担が…)
フロントが浮いた感じになるのも、「ボディがしっかりする」ことで「エンジン等の重みでは沈みにくく」なり、メーカーが想定している重量配分ではなくなったのでは…と考えています。
私なりの解釈なので推測にしかすぎませんが…。
なので、本当に効果はあるんですよ(笑)
それが望んだ結果ではないだけで…。
上記の「フロントが浮いてヒョコヒョコする」と「痛みが発生する」ですが、長年テストしたおかげもあって解消法はわかっています。
(チューンチップを取り付けたら必ずどこかに負荷がかかる、というのは早いうちからわかっていましたが、どこに負荷が?というのが長年疑問でした)
フロント周りにチップ等の製品を取り付けたら「Bピラーに負荷」がかかります。公式では「Bピラーは柔軟性が必要、多く取り付けるのは非推奨」ですが、それはBピラーを重点的に取り付けるのがNGであって、フロント周りに取り付けたらBピラーも同様に施工してバランスを保つことが必要です。
解決策として、Bピラー下側にNeを上方向に向けて設置すると、ヒョコヒョコが改善されて車の一体感がでます。(副作用もでます…)
太腿(骨盤あたり)の痛みについては、足元のフットレスト付近(センタートンネル側フロア部分)に、フロア側(下方向)に作用するチップを設置すると解消されます。(助手席側にも同様に設置)
フロント周りに何をどれだけ取り付けているかによって、設置する適量の判断が難しいのですが、単純に説明すると「同量分設置する」と良いです。
(AピラーにNe1枚ずつ取り付けているなら、フットレスト付近にSP2枚ずつ等)
手っ取り早く、痛みが解消されるまで数を増やして設置しても良いです(笑)
(設置する量が多いと足の置場の邪魔になってきます…)
副作用の解消法が見つかったら万事解決!とはいかず、チューンチップを取り付けたら必ずどこかに負荷がかかります。
足元のフットレスト付近に取り付けたり、Bピラーに取り付けると、またどこかに歪が生まれます。
まず、足元のフットレスト付近に取り付けた場合。
車体両側の浮いた感じに加えて、フロントセンタートンネル付近も浮いた感じになり、結果膝から前が少し浮いた感じになります。なんと、ズボンが股に食い込みます!本当に(笑)
次にBピラーに取り付けた場合。
Bピラー側がしっかりして、腰の右側に圧迫感がでます。30分以上運転すると腰痛になります。ちなみに、Bピラーの中央から上に取り付けると首に痛みが発生します。これはまた異なる挙動になり揺れ等が発生した瞬間に耐えようと首に力が入ってムチ打ちのような痛みになります。
上記の解消法はまた別のポイントにチップを設置することですが、チューンチップを取り付けたら必ずどこかに負荷がかかります。なので解消されてもいたちごっこのように繰り返されます。
負荷がかかるポイントすべてにチップを設置すれば、乗り心地は良くなるのか?
…しつこくテストを繰り返しましたが、乗り心地は良くなりませんでした。
ピッチングが発生したり、硬くなりすぎたり、その影響で身体の痛み(主に腰や首)も増えていきました。
チューンチップは確かに「ボディがしっかり」する、しかし乗っている人は快適ではない、というのが「私の結論」です。
しかも、これまで説明したのは「ボディ調整用のアイテム」でテストした場合です。エンジン系のアイテムを設置するとフロント重視になるため、同量の製品をピラーやキャビン内に取り付けないとバランスが保てません。
もう無理!お金も時間も設置場所探しも!(笑)
ちなみに、所持している一番古い製品に「EGB-nano」がありますが、上記のような副作用が発生します。(でも症状は軽い)
初期のボディコントロールチップでも試してみたかったのですが、開発者の方に聞くと「当時使用していた製造装置がない」とのことで諦めました。
(初期のハイパーキューブもあるけど1個しかない…)
私の感じている現象や痛みについて公式掲示板を見たり開発者の方に聞いたりしても感じたことはないようなので、やはり私だけなんでしょう。
でもチューンチップを使用して「最近運転中に腰や首に違和感が…」とか「運転中なんか身体が落ち着かない」と感じていたら、一度全部取り外して1か月くらい様子をみてみましょう。痛みを我慢していたら慢性化するよ、しんどいよ…。( ;∀;)
チューンチップは加速性能やオーディオ音質向上効果は本当に素晴らしいものがあります。この効果だけ欲しい!なのに、製品の特性上ボディにも影響するのが難点です…。
ということで、長年続いた調整&テストもこれで終了です。かけた時間は長かったですが、普通では味わえない車の感覚が身についたり、メーカーの計算し尽くされたボディバランスを実感できて楽しかったです。
今後はまた違った車の楽しみ方を模索したいと思います。
(^-^)
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TuneChip(チューンチップ) | クルマ
Posted at
2021/02/07 22:10:28
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