今日はお休みで、久しぶりに関西方面まで遠征。まあ、目的はドライブではないんですが。
ブルちゃん、去年からちょっとATのゴキゲンがナナメです。
いつもではないんですが、2速で高負荷をかけると時々ギヤ抜けする時があります。他のギヤではならないし、他には減速時のショックが若干ありますが、街乗りは普通にこなせるレベル。
別に滑ってるわけでもなく、この型でよくあるロックアップ不良でもありません。普通にロックアップします。整備書を見ると、症状的にタイミングバルブ(ソレノイド含む)かライン圧異常。
製廃部品の多いこのクルマでは、仮にATがOH出来たとしても、その後別の部分で製廃部品によって諦めざるを得なくなる恐れもあります。それを考慮するとちょっとATのOHはハードルが高いです。
ライン圧ならATFも原因として考えられなくもないので、ATF交換をしてもらいました。
で、なぜ関西まで遠征かといえば、ちょっと特別なATFチェンジャーを使ってもらいたかったから。
知る人ぞ知る、その名も「トルコン太郎」
ふざけた名前のようですが、ググるとかなり高性能なチェンジャーだということが分かります。
圧送式で全量交換が可能と言われています。
過走行でATF無交換のクルマは一般的にATF交換を断られる傾向にあるんですが、それは交換することによって滞留しているスラッジを巻き上げて、バルブが詰まったりするかららしいです。
過走行車でもお任せあれというコイツは、ATのクーラーラインに割り込ませてATからポンプで押し出される量と同じだけのATFを自動的にチェンジャーからチャージする仕組みになってます。
入れ替え完了したら、トルコン太郎を介してクリーニングモードで循環させるんですが、その途中にフィルターがあって、それでスラッジや異物を取り除くっていう仕組みです。
近くに出来るところがないか調べたんですが、中国地方ではヒットせず・・・。ネットやブログに上げてないだけで、密かに持ってる工場はあるような気はしますけどね。
施工の様子。
オイルパン脱着・ストレーナ交換がない場合、作業時間は1時間かからないくらい。
ホントはストレーナ交換できればいいんですが、このミッション、オイルパンがないので車載状態でストレーナ交換できないのです(T_T)
今回のATF。
個人的に、ATFやPSFはメーカー純正の指定油脂を使う派です。
特に全量交換が難しいと言われるATF。混ざることによるリスクを考慮して今まで日産純正のマチックフルードを使ってきました。ただ、指定のマチックフルードCは今では廃盤?だとか。去年ミッション下ろした時にもDを入れているので、要は混ざってるんです。
トルコン太郎なら全量交換できるらしいので、互換も定評もあってコスパの良いアイシンのAFW+にしました。
ほんとはこちらのお店で採用しているATFは、ワコーズのセーフティーS。ワコーズがいいのは分かるんですが、いかんせん高価。洗浄でジャバジャバ使うのはちょっと勇気がいります。
持ち込みOKですよ~ということなので、思い切って使ってもらえるようにお言葉に甘えて持ち込ませていただきました。
このミッションのATF全量は7.4L。入れ替えるATFはできるだけ多いほうがいいということでペール缶で調達。トルコン太郎が1回で出来る最大量15.5Lを目一杯回してもらいました。
ついでにワコーズの吸気系洗浄システム「RECS」も施工してもらいました。
以前からエンジンコンディショナーがありましたが、吸気系の分解を伴うので施工性が悪く、簡単には出来なかったのですが、これはインマニから負圧を使って洗浄液を点滴みたいに吸い込ませて、カーボンやデポジットを除去するというもの。分解しなくてもいいので短時間でしかもエンジンをかけたまま施工できます。
排気量の1/10の洗浄液を30分位かけてドーピングしていきます。ホントに点滴みたいです(笑)
RECSは施工技術が必要なので一般販売はしてないそうです。◯◯オクでは出てたりしますが・・・
洗浄液がなくなったら、徐々に回転を上げて、マニなど吸気系に残った薬剤を吐き出します。
白煙が出ますが、これはだいぶおさまったところ。最初は煙幕みたいに真っ白なのがモクモク出てきます。ただ、この白煙は薬剤が燃えているだけなので、エンジンから取れた汚れではないそうです。
この工程をちゃんとやらないとカブったりするみたいです。
ATFとRECSで総工程1時間半程度。RECSにはFUEL1との併用が効果的ということで、1本買って帰りました。
ちょっと外見が違いますが、中身はFUEL1と同等らしいです。車検バリューパック用のセット品で、燃料系洗浄(FUEL1)、冷却系性能復活(クーラントブースター)、潤滑系調整(スーパーフォアビークル)の中身です。単品で売っちゃっていいのかな?ちなみにこの3本、バラバラに買うよりお得になってるらしいですが、実はちょっぴり少なかったりします(笑)
帰り道は200km。RECSの施工後は走ったほうがよいらしいので、様子見&慣らしにはいい感じの距離です。ATの方はシフトショックが静かになりました。特に1→2の変速やN→D、N→Rのつながりもソフトに。肝心のギヤ抜けは、わざわざ高負荷をかけるのも可哀想なので試してないですが、ちょっと踏んでみた感じでは、以前ギヤ抜けしていた状況でも抜けなくなりました。これで直ってるといいんですが。
RECSの効果もかなり体感できます。
アイドリングにかなりバタつきがあったのが治まりました。昔からだったので、このエンジンのクセなのかなと思ってました。原因不明でレギュラー判定がかかるのも今のところ再現せず。どちらも意外にカーボンだったのかもしれません。
高速は普段走ってないので気づかなかったですが、下道を走ってると何かクルマが軽い感じ。気のせいかもしれませんが同じアクセル開度でもよくスピードが乗る感じがします。
今回、宝塚で高速に乗る前に給油して、鳥取で高速下りてからすぐ給油したんですが、何と燃費が13.5。高速だけとはいえちょっとびっくりしました。
今回お世話になったお店。
寺阪自動車さん。
トルコン太郎を求めて四国からもお客さんがあるそうです。
社長さん1人でやっておられますが、クルマ好きな方がやってるって感じのショップで、色々楽しくクルマ談義もさせていただきました。