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我が家には初代フィットくんがある
まだまだ元気だ
特筆すべきはその静粛性
もちろん低価格のコンパクトだから
高級サルーンのようにはいかないぜ


そしてその発進時のトルク
異様に太いように感じた


まぁ反面 高回転はイマイチ
音もガーガー！となってしまう
あくまで回転低めのトルクの太めの部分で走るのがいいみたいだ


さて そんなフィットくん
オイル交換したら 途端に燃費が９㎞／Ｌ台になったと親父殿が騒いだ
確かに我が極悪燃費車のカタログデータと変わらない悪さだ


３. ５リッターでも長距離や高速を走れば出せる数字…


多分工場がやらかした
普通のオイルを入れた…そして
元々親父殿は長距離を走らないし 暑いからエアコンもバリバリ使う
まぁ仕方がないんだがね


今度は
某高規格道路で走っていたら
３人ぐらい乗っていた軽自動車に抜かれた！と騒いだ


軽自動車に？３人乗りの？
おそらくはターボで武装したモデルだったんだろう
だが…軽自動車に抜かれたのがかなり悔しかったらしい


ナンボアクセル踏んでもさっぱりスピード出ねぇんだもの！！！
私に訴えかけてくる！


エアコンやオイルだけじゃないのか？
あ…


私は思い出した
フィットのミッションオイル
取り替えてなかったな
我がマシーンはもはやＡＴフルードの交換可能な距離を過ぎたから
壊れるまでこのままいくしかないが


フィットは交換している
実費で６０００円弱ぐらい？


長く乗るためには…メンテナンスは必要だもんな
ううむ…


そんな折 ホンダから１通の郵便が届いた
何だろうか…？

ある先輩がいた
昨日の先輩が長身の武闘派なら
こちらは小柄な穏健派と言える


まるで悟りを開いたかのような
大きなお寺の高僧のような人
あぁ 別にこの人はお寺の跡継ぎではない
ただそういう雰囲気を醸し出す人


普段は古いコロナに乗っていた


やがて退職する時がやってきた…
誰もが迎える瞬間である


シャドー＆ディープ㈱の近郊に家を構えていた先輩だったが
例に漏れず大震災の津波をモロに受け
家は全壊！もちろん愛車コロナも家の中に突っ込んで大破していたという


しかし！先輩！！まるで悟りを開いたかのような神々しいオーラ全開！
家を建て直した！！今までは平屋だったがこれを期に再び息子夫婦も呼び寄せた


その息子！！


平屋時代にも住んでいたのだが
凄まじいまでの車狂い！



真っ青なインプレッサＷＲＸ
もちろんＳＴＩだ


丸目に複数のランプを組み込んだタイプの型だ
とにかくいつも車を弄っていた
色んなパーツを付けては外し
買っては付けて…


よくお金続くよなぁ…と
同僚たちとも話をしたものだ


やり尽くしたのかインプレッサは売却
多分かなり手が入っていたから
結構な価格で売れたかも


そのあとは何故かアルトバン仕様に
しかし当然ながらただでは済まない
あらゆるものを剥ぎとり軽量化？
マフラーも大口径！音もかなり…
エンジンは６０馬力ターボ仕様


やりきったのかアルトが突然居なくなり
なんとＢＭＷ Ｍ３！
おいおい…すげーな…まぁさすがに新車バリバリという訳には
古い型であるが…すげーのには変わらない


しかしＭ３は殆ど弄ってはいなかった
弄るスキが無かったのか…
あの低音のビリビリくる音は凄かった
純正のままだと言っていた


Ｍ３は確かに良い車だったが やはり良すぎたのか１年も経たずに消えた
そして彼は家を出た
隣町にアパートを借りて住んでいたらしい


震災後 再び戻ってきた時は
バイクだった
カワサキのなんちゃら…私はバイクは全くわからない


今もバイクを持ち 車は所有していない
父親のプレミオを足がわりにしている
本人曰く お金がたまったら…またＢＭＷを買いたい…らしい


うむ 今度はＭ５やＺ４辺りでも買ってくれ！

ある先輩がいた
酒豪でもその名を馳せていた
我がシャドー＆ディープ㈱に長く勤めていた 生粋の仕事人であった


頭は坊主スタイルであり声もでかく
体も１８０㎝を超える長身
体躯だけを見たなら間違いなく武闘派認定待ったなし


実際は…はい
見た目通りの武闘派ですわ★
その怒りに触れたら最後
凄まじいまでの勢いで圧倒される


そんな先輩は生粋の三菱党
他などない


私がシャドー＆ディープ㈱に来た時
ランサーに乗っていた
ちょっと記憶は定かではないが
茶色系の外板と パワーウィンドウが前席のみで
後ろには付かないグレードだった


ランサーエボリューションシリーズがない年代のもの…だったように思う
フィオーレ…？


次は初代ランサーエボリューションシリーズが出てきた年代のもののランサー！
次にミラージュ…
そして！シャリオグランディス！


へぇ！シャリオかぁ！
なんて言っていたら…そいつは只のシャリオじゃない
シャリオグランディスでも短期間しか発売されなかった幻のグレード！
(数年は販売されたが数が極端に少ない)
ロイヤルだ！！


もちろんロイヤルの名に恥ずかしくない
Ｖ６ ３.０リッター版！！
シャリオグランディスは２.４リッターしか無いと思われがちだが…
希にＶ６モデルが走っていたりした


すげー！
我がシャドー＆ディープ㈱でガソリンの６気筒に乗っていた人は数少ない
かつてはマツダのルーチェ…トヨタのクレスタ…日産のローレルメダリストぐらい


まして３.０リッターは初である


スムーズな走り…そして豊かなトルク…
さすが三菱の直噴 ＧＤＩエンジンである２.４リッターでもかなり力強さはあったみたいだから
３.０リッターなら尚更だ


しかし…あの忌まわしき大震災により
先輩のシャリオグランディスは…
隣の家の壁を突き破り もう１軒となりの家に突き刺さっていたという…


無念…まだまだ沢山走れたのにな…


ちなみに 再び中古でシャリオグランディスを購入！！今度は普通の２.４リッターエクシード
そして！現在は！デリカＤ：５のディーゼル仕様に乗り
悠々自適な生活をしている


さすがは三菱党
一切ブレない

私にはある先輩がいた
息子が私と同じ位である


大の日産党！今まで乗ったのは全て日産
それ以外はない
私が職場に来た時は初代マーチに乗っていた…
あぁ みんカラやるみなさんならスーパーターボを連想するかもしれないが…


先輩は日産党ではあるが
車好きという程ではない…ごくふつうのマーチだ
息子は違いある程度好き…なのか
初代プリメーラだった


そして！先輩はカッチコチのＭＴ派
ＡＴなんぞ認めぬ！！
うむ…漢(おとこ)よ
まぁ…後にはＡＴ容認派になったが


息子は何でもござれ
プリメーラを親父に譲り 自分はセレナハイウェイスターに
そしてセレナを親父に譲り プレサージュ…じゃなくバサラ！


おおぅ…バサラとは 漢(おとこ)だな
プレサージュは沢山走っていた
ベースのルネッサは残念ながら不人気の烙印を押されたが
発展型のプレサージュは結構人気だった
それでもライバルたちよりは…少ない(>_<)


２代目はベースが変わり床も低くなり
姿もガラリと変わって
エンジンも２.４を２.５に
３.０を３.５に格上げし
ライバルたちを撃破する準備は整った
…はずだったのだが…


オデッセイとエスティマの前に轟沈してしまった…


バサラもあとから出てきた割には
う～ん グリルも派手になりライトも
プロジェクター側がハイビーム
通常のリフレクターがロービームという
あまり見ない形態だった


リアもテールレンズに太い黒のたて線を入れて 派手にしたのだが…う～ん
人気はあまり出なかった
バサラなんて名前だから
吹っ切れたド派手さを前面に出したら…
意外とイケたかもよ？



密かにプレサージュもバサラもルネッサにはないＶ６ ３.０リッターを搭載していたのだが まぁほとんど見なかったな
これならラグジュアリーなミニバンとしてもなかなか良かったかもしれないが
やはりミニバンは室内スペースがナンボの世界


いくら走りが良くとも狭くては…
それまで人気だったオデッセイも
次からはあまりに走りにシフトしてしまい
コアなユーザーからは圧倒的支持を受けたが…ライトなユーザーからはイマイチな反応だった…


もう…重心の高いミニバン意以外は難しい時代に突入し始めていたか


悲運のミニバンだったなぁ…

最近我が親父殿は言う
『サニーすげーなぁ』


サニー？
サニーと言ったら古くからカローラの最大のライバルとして君臨
ブルーバードとコロナ同様 激しい戦いを繰り広げた車だ


しかし…今やサニーというブランドはない
ティーダというブランドに変わった


ティーダもサニーも 太陽的な感じだから
まぁ…いいのか？


今までサニーがいいなんて言った試しはなかったのだが…むしろ親父殿は日産には否定的だった
フィットを購入する時も
私はフィットの１.３リッター並みの価格で１.５リッターが買えるノートを推したが…日産は嫌だ と言われあえなく却下された


昔乗った事があったという日産車が
走行中にエンジンが止まったから…らしい
だから前に乗っていたＫｅｉがエンストしだしたら
すぐに嫌になったのだろう


サニーねぇ…


『チリもたいしたもんだ』


チリ？
チリってあれ？南米の？


『ガソリンが？あれもすげーな』


ガソリン？ガソリンにそんなすげーのあるかい？レギュラーとハイオクぐらいしかわからんが？


ボトルはすげーな


ボトル？何だい？何のボトルが凄いんだ？
別にボトルキープしている店なんてないぞ？



さて…もうわかっている人もいるだろう
今 世界陸上をやっている
当然我が親父殿も手に汗握り見ている


サニー…
もちろんサニブラウン・アブデル・ハキーム選手
チリ…
福島千里(ちさと)選手
ガソリン…
ジャスティン・ガトリン選手
ボトル…
ウサイン・ボルト選手


である
ちなみに歌手の元ちとせさんがいるが
親父殿は元元(もとはじめ)と言う
もう違うというのも面倒くさくなったから
意味が通じたらそのままにしている


次はどんなのを披露してくれるのかしら？