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スバルの「2030年代前半に全車電動化」のニュースを見て、
真剣にこのことについて考える時期を迎えたなと思いました。


約３年半前に今のインプレッサに乗り換えてから今まで、
国産MT勢ではインプレッサ、フォレスター、エスクード、CR-Zに加えて、
マツダ3のセダンからもしれっとMTが消えてます。

ついこないだにはWRX STIも生産終了しました。
欧米でグレた少女が幅を利かせている今の情勢で、
本当に数年後に次期型が登場するかは、個人的に半信半疑なところ。
仮に出ても何かに忖度しまくった別物の車になってそうで心配です。

といった感じで、絶滅の時は刻一刻と近づいているのを、肌で感じます。


2020年代、つまり向こう10年間は、
とりあえず新車でMTを買うことは何とか出来るでしょう。
しかし、2030年代からはそれも難しくなるに違いありません。

MT乗るには中古車、旧車しか選択肢がない状態になり、
ゆくゆくは給油出来る所も整備してくれる所もなくなって、
やがてはガソリン車が道路を走れない世の中が来ると思います。
自動車学校からも、MT車の講習自体がなくなっていくでしょうね。

今乗ってる車の次の車でMTを選びたければ、
10年以内に手を打たない限り、乗れなくなる可能性もあります。
もし乗れたとしても、それが生涯で最後のMT車になるかもしれません。

自分はまだG4を降りる気はないですが、
いつでも腹を括れるようにという心の準備はしておかなきゃって気持ちです。
今の車か、次の車がもしかしたら希望通りの車を買う最後のチャンスになるかもしれませんから。



時代の流れとはいえ、
やっぱり電動化は嫌だなぁ。自動運転しかないのは嫌だなぁ。
都会だけにしてくださいって思うけど、そうもいかんだろうし。





でも一つ、仕方ないと思う側面もあるんですよ。


毎日のように信じられないような理由で、
痛ましい事故が起きて、その度に人が亡くなってるじゃないですか。

それでも事故はなくならないし、
年寄りは「自分の生活」という権利の主張ばかりで、
その権利を守るためにこそ安全運転に徹しようとしなければいけないのに、
そういう義務感を持とうという様子もない。

老若男女問わず、車同士はもちろん、車と人、
人と人同士でもマトモに譲り合いが出来ない風景が今も毎日のように繰り返されてるし。

そんな状態で、自動ブレーキやら何やらが、
そして最終的には完全自動運転の普及が事故をなくす唯一の方法だと、
それが正義だという有無を言わさぬ雰囲気になっているから手に負えない。


それを待っててもいいけれど、
それまでにあとどれくらいの人が交通事故で死ぬんでしょうね。
その人達は守れなくても仕方ないと割り切るんでしょうか。

まあ、もしそれを待つべしというのなら、
待ってるうちに人間は「運転を楽しむ権利と自由」を失うでしょうね。






本当は違うんじゃないかと声を上げて言いたいんです。

安全装置を進歩させるのはいいけど、
それ以前に自分の運転を見直そうとか、もっと思いやりを持とうとか、
どうしてそういう話にならないのか。
（世界には色んな人がいるから言っても仕方ないという諦めでしょうけど）


そういう話に世の中がなっていかないなら、
それは人類が「自動運転」によって運転する権利を剥奪されても仕方ないよねと。



世間の諸問題のほとんどに言えることですけど、

自分が何かの権利を主張するためには、
それ相応の果たすべき義務が必ずついて回るんですよね。

それを義務を放棄して、見てみぬふりをして、
みんな権利ばかりを好き勝手に主張するから、世の中がおかしい方向に行く。




齢30にして、すでに時代について行けなくなりそうな気分で辛いです。




あと6年後に、娘がマニュアル車を見たらどんな反応をするんだろうか。
見せることは出来ても、運転させてやることはやっぱり難しいだろうな…。