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大熊猫@のブログ一覧

2014年10月28日 イイね!

マセラティ・クアトロポルテGT S

先代のマセラティ・クアトロポルテはヒット作だったと思います。

ピニンファリーナの美しいスタイルに、フェラーリ謹製エンジンと聞いただけでそれがどんな車かが、さほど車に関心を持たない人にも伝わるという歴代マセラティの中でも分かり易い車でした。事実日本でもオジサマ達から「4ドアのフェラーリ」というように認知され、『これならドアが4枚だから経費で落とせる!』と言ったかどうかは謎ですが、そこそこ街で見掛けるようになりました。

ところがそれまでメルセデスのSやレクサス(当時はセルシオ?)に慣れて体が鈍ったオジサマ達には「何だコレ?乗りづらいじゃないか!」という事と、初期のカンビオコルサのメンテが面倒で初期の中古が多く出回る事となったようです。私も初期ものとMC後の両方乗った事がありますが、ボディの剛性も含めて別物という印象を受けたのを覚えています。

そんな先代モデルも8年生産されて現行型にバトンタッチとなりましたが、その8年の間に自動車を取り巻く環境は今まで以上に大きく変わり、こうしたプレミアムクラスにもその流れが波及したようで、今までV8一本でしたがV6モデルが加わって登場しました。

今回はV8モデルを丸一日試す機会があり、自身の日常というシチュエーションで乗ってみました。

全長5263mm、全幅1958mm、全高1481mmと先代モデルより大きくなりました。これは大きさで言えばトヨタ・センチュリーに匹敵する大きさで、流石に日本ではその大きさ故に選択肢から外れるケースもありそうです。

一番伸びたのが全長で、真横から見るとそのホイールベースの長さに驚きます。

個人的にはもう少しホイールベースが短くても良さそうに思いますが…

顔つきも先代のキープコンセプトですが、当初怖そうに見えた顔も、よく見ると端正で品があります。

フロントグリルにもう少し質感の高さが欲しいところです。

気になるエンジンはV8の3.8をツインターボで過給するユニットであります。

このモデルが登場直後から言い尽くされた事ですが、まず火を入れた時の第一声からして大人しくなりました。ここまで大人しくなると、以前のようにスタート時のひと吠えが欲しく感じました。

実際に公道に出てみると、乗り心地が先代モデルと比べてソフトになっています。それはフワフワという訳でなく、宙に浮かんだようなフラット感という感じです。コーナーでのフットワークもその影響で以前ほど速い印象はありませんが、この巨体を考えたら十二分にスポーティなのでしょう。私の日常は結構狭い道を通るのですが、結構ハンドルが切れるようになったのは先代の反省でしょうか。

8速のATも燃費重視のようで、普通に乗っていれば普通に走れます。が、それではこの車を選ぶのに寂しいのでスポーツモードを選択すると、本家のフェラーリ以上に鋭くて敏感なアクセルに少し気を使います。とにかく踏めば速いのは当然なのですが、いつも車のほうから「ねえ、もっと速く走ろうよ!」と催促されているようで少し疲れます。加えて音や加速感も先代のような官能的なアコースティックな感じではなく、どこかシンセサイザーで演奏するクラシックという感じでしょうか。

官能的と言えば、先代モデルは肌に吸い付くような艶めかしいレザーシートも売りでしたが

大きくて座り心地が良くなりました。が、これを例えば「新型のアウディのシートです」と言われたら、そのまま納得してしまいそうな程に色気が無くなったように思います。

サッシュレスの昔でいうハードトップですが、それでもリアの電動ブラインド付は大したものです。


トランクの容量は立派なものだと思います。

これでも狭く感じる人は、車の使い方を根本的に見直したほうが良いのでは…

いつもの日常でいつも通りに乗ってみて思う事は、これまたいつも通りの結論ですがV6搭載車に軍配を上げます。この車の場合もそうですが全体のタッチが軽快で、積極的にパドルシフトを操る走りに楽しさを感じます。正直なところサルーンとしての完成度と速さではジャガーXJRのほうが上だと思いますが、この洒落た雰囲気だけでもこの車を選ぶ充分な理由になると思います。

先代のクアトロポルテは「これでもか!」という程に色々な意味でイタリア車でした。それが何故か今回は影をひそめて少しゲルマン寄りな匂いを感じたのですが、こうした「これでもか!」というナショナルカラーみたいなものって、ハードの部分の競争に限界が見えてきた今こそ大切な要素だと思います。例えば今のジャガーも最初はよく分かりませんでしたが、今となればポールスミスやコンラン的な「現代のイギリス」臭を強く感じますし、性格の希薄さを散々叩かれたレクサスだって「黒子に徹する美学」もまた個性になってきたように感じます。そうした意味で、もう少しイタリアの匂いを感じるほうが魅力的だと思うのですが、これもまた時代の流れなのでしょうか。

このリアビューも良く纏まっているとは思います。

が、やはりどこかインフィニティに似ていると思ってしまうのです。ここは先代のが好きです。

外見でV6とV8を区別出来るのはこのマフラー形状だけです。

個人的にはV8の角よりもV6の丸のほうが好みです。

先代モデルの官能的な部分を持った2ドアクーペのグランツーリズモは、そろそろ生産が終わるようですがまだ売っています。フェラーリも過給エンジンになる流れの中、このグランツーリズモは今が最後の買いなのかも知れません。
Posted at 2014/10/28 16:16:07 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2014年10月23日 イイね!

懐かしのセドリック第二弾

これは私が中学2年生の頃のセドリックのCMです。



以前、セドリックという車に関しては特別な思い入れがあるというお話を書きましたが、思えば人生初のカタログを手に入れたのはこのY30後期型セドリックでありました。その当時、比較的銀座に近い場所に住んでいて、四丁目の交差点にあった日産ギャラリーに展示されていたこのセドリックのカタログを頂いたものでした。当時トヨタ派であった我が家の中で、私だけは当時のクラウンよりもこのセドリックのほうがカッコ良く見えました。品の良いクラウンに比べ、どちらかと言うとアメリカ車を彷彿させる華やかな佇まいが豪華で、このCMのように夜の街に映える印象が素敵です。

事実、この時代の銀座の並木通りではクラウンよりもY30後期を見掛ける事が多かった記憶があります。

そして私が高校生になった時に次のY31型にモデルチェンジされました。



イギーポップ&坂本龍一という一気に世代交代したようなCMはものすごく新鮮でしたが、何より白い車が大流行していた当時にワインレッドのイメージカラーはそれまでトヨタ車一辺倒だった我が家の心を揺さぶり、私が免許を取って最初に乗った記念すべき車となりました。

で、今となって考えてみると私的には当時大ヒットしたY31型も良いですが、このY30後期に惹かれます。Y30は一度も自分で運転したことはありませんが、恐らくは昔のアメリカ車を規範としたフワフワな走りの車だと思います。その後のY31からは多少固めた足回りを持つ車に変化した為(それでもセドリックは最後の最後のY34型まで相当フワフワでしたが…)、ある意味今健在の車があれば貴重な存在です。

Y30が現役の「特捜最前線」から今放送中の「相棒」まで日産はテレ朝の刑事ドラマの車輌協力を続けていますが、これはいつまでも続けて欲しい伝統だと思います。輸入車に走った西部警察やあぶない刑事の比較的最近の作品は、それだけで魅力が半減してしまったと勝手に思うのですが…

Posted at 2014/10/24 19:29:51 | コメント(7) | トラックバック(0) | 日記
2014年10月19日 イイね!

イノダコーヒーのトーストセット

ようやく涼しくなって来た今日このごろ、皆様お変わりございませんでしょうか?
寝苦しい季節から開放されて、ついつい快眠の誘惑に勝てない方も多いかと思いますが…

よく「体内時計」という言葉を耳にします。これは文字通り生活習慣を体が記憶しているという事だと解釈していますが、私も目覚まし時計なしで毎日5:20には必ず目が覚めます。これは休みの日であっても同様で、休日の早朝はゆっくり起きる家人には迷惑を掛ける結果となっている様子であります。

しかしながら昨晩、珍しく「明日の朝は早く家を出るから」という奥さんの言葉に驚きを覚えながらも行き先を尋ねると、「池袋西武」という返答が帰って着ました。

何やら現在池袋西武の催し物で「京都名匠会」が行われていて、その中でイノダコーヒーのトーストセット(つまりモーニング)が限定60食との事で、それが目当てであったのでした。以前に京都に行った際、時間の都合で割愛せざるを得なかったのがこのモーニングセットで、今回はそのリベンジの意味もあったのだろうと思います。

普段我が家のホームである日本橋のデパートと違い、駐車場事情が今ひとつ読めない事もあり開店前に駐車場を確保して、尚且つその催事コーナに近いエレベーターがどこかを調べて開店前に並ぶという念の入れように「そんな朝から人が来るのかね…」と思っていた私の考えが程なく間違いである事はが証明されたのでした。

エレベーターが開くと同時にイノダコーヒーのコーナーに向うと、既に数名のウェイティングの列が出来ており、我々の後ろにも続々と行列が伸びていました。が、幸いにも行列に並ぶ事数分でテーブルが用意され、奥さん念願のモーニングにありつく事が出来ました。



トーストセット、\864也。

出て来てみると、実にシンプルなごくごく普通のモーニングセットです。これが良いとか書くと、最近流行の「billsのモーニングを知らないんだな」とかしたり顔で仰る御仁が居られる事を承知で書きます。

私は全てのモノに「適正価格」というものが絶対的に存在すると信じて疑わない人間です。そのモノサシで見ると、地味ですがこのセットは素朴でありながら素材の良さがすぐに分かるセットでありました。もともと私はコーヒーがあまり得意ではなく、コーヒーの美味しさが理解出来ない「違いの分からない男」でして、喫茶店に入っても紅茶オンリーで缶コーヒーも買いません。が、こうしたお店のコーヒーは何故か美味しく感じるから不思議であります。

そんな訳で奥さん念願のイノダコーヒーのモーニングセットを食すという「いつもと違う朝食」は達成されたのですが、考えてみると私は自宅以外で朝食を摂るのはかなりレアだと思います。それは件の体内時計の事も大いに関係あると思いますが、一人で飲食店に入るのが苦手な事も関係しているのでしょう。が、こうした朝食はとても新鮮で、今度はホテルのモーニングから朝マックまで試してみようと思っています。

自宅ではカロリーを控える為にトーストのバターはあまり使わないのですが、このトーストには上質なバターがふんだんに使われておりました。やはり人間は時にカロリーを気にせずに食べたいものを思い切り食す食欲の開放が必要なのでありましょう。
Posted at 2014/10/19 16:54:50 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2014年10月13日 イイね!

トラック野郎 望郷一番星

前回に続いて、今回も懐かしい昭和の映画です。



1976年(昭和51年)の映画なんですね。このトラック野郎シリーズと言うと思い出すのは、小学校低学年の頃の土曜日に昼ごろ学校から帰って来ると、必ずテレビで放送されていたのを楽しみにしていた事です。
この映画、公開当時は夏と年末の2本が公開されていたというのには驚きます。当時の映画界がまだ勢いを持っていたのだと思いますが、これだけのキャストで撮っていたのは凄いです。

冒頭に出てくる荒波が岩に打ちつけて三角の東映のロゴマークが出てくる映像ですが、今はCGを駆使したものに変わっているようですが実写のコレに尽きると思います。

この映画の主人公、菅原文太さん演じる星桃次郎は間違いなくスーパーヒーローであります。短気で喧嘩っ早いが人一倍情にもろく、ラストには誰かの為に無茶を承知で爆走する姿がお決まりのパターンですが、笑い、下ネタ、人情などなどがてんこ盛りの素晴しい喜劇です。

特に笑いに関してはその時折で旬なものを取り入れていて、松鶴家千とせの「わかんねぇだろうな~」や由利徹師匠の「おしゃまんべ」にはものすごく懐かしさを感じます。よく同じ喜劇で松竹の「男はつらいよ」シリーズと対比されますが、寅さんの「静」に対して桃次郎は下品なまでの「動」であり、こんなバイタリティ溢れる映画は日本では二度と作られないような気がします。

この映画の公開当時に私は既に5歳になっていましたが、改めて今この映画を観ると、世の中だけでなく人の姿もずいぶんと変化したような感慨を覚えます。その変化が良い事なのか否かは私にはよく分からないのですが、こうした作品が人気を集めていた時代がすごく昔に感じるのです。
Posted at 2014/10/13 19:14:02 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2014年10月11日 イイね!

非情のライセンス

前回のポップな曲とは打って変わった路線のお話です。

「非情のライセンス」というと、野際陽子さんの歌うキイハンターの主題歌を連想される方が多いと思いますが、こちらは天知茂さんのドラマのほうのお話です。

さて、このドラマは刑事ドラマとして後に登場した「西部警察」や「あぶない刑事」の影に隠れている感もありますが、その実私的にこの「非情のライセンス」が一番印象に残っています。

このドラマ、もともとは生島治郎氏の兇悪シリーズが原作ではありますが、ドラマとはかなり違う点があるようで、ドラマはほぼオリジナル設定という印象を受けました。1973年~80年まで3部作が製作され、その後も続編の話があったようですが、天知茂さんが52歳の若さで亡くなられた為に企画そのものが消えてしまったそうです。

このドラマもまた刑事ドラマにありがちな一話完結で、やや荒唐無稽な設定がありますが他のドラマ以上に社会や心の闇の部分の表現が暗く、その結果救われない結末のエピソードが多かった記憶があります。

で、その報われないエンディングを迎えると、この「昭和ブルース」のギターが流れるのですが、これがまた哀愁や悲哀を感じます。

これを聴くと、このドラマの最大の見どころはやはりニヒルな天知茂さんと言っても過言ではないと思います。昭和には色々な名優がたくさん居ましたが、私はこの方がNo1だと断言出来ます。この劇中で天知さん演じる会田刑事は、ペンシルストライプのスーツにクレリックシャツという印象的なスタイルが多いのですが、これを見た私は小学校入学の時に着るシャツをクレリックにして貰った記憶があります。それにしても小学一年で会田刑事に憧れるガキって、考えてみると可愛く無いですね…

もしご興味がある方は、CSのファミリー劇場を御覧頂きたいと思います。
Posted at 2014/10/11 17:52:48 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「スズキのラパンのCMで、「どの子をお迎えしちゃう?」というのがあります。

何かとてもクルマへの愛を感じる素敵なCMだなと思いました。」
何シテル?   05/04 14:51
東京は日本橋を中心に活動しております。 趣味としての車は輸入車贔屓で、中でも英国車を好みます。また実用品としての車はトヨタ&レクサスを愛用し、好き嫌いを抜...
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