• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

大熊猫@のブログ一覧

2022年10月23日 イイね!

季節外れの墓参り

「みんカラは車の事を書く場で、車に関係の無い事を書く人はおかしい」

的な事を書かれている方のブログを拝見した事がありました。このようなお考えの方からすれば私のブログなどは間違いなくおかしい訳で、特に最近はその傾向が強くなっているのではと自認する訳でございます。

件のブログの主、恐らくはお若い方なのだろうと思いますが、確かにお若い方ならばそう考えるのも無理はなかろうと妙に納得する部分もあるのです。

私自身も20代~40代前半くらいまではとにかく車が中心で、若い頃などは分不相応な車を60回ローンで購入した事もありました。今になって60回払いの金利を考えると卒倒しますが、その経験も含めて車が自分に与えてくれたものは計り知れないものが存在したと思っています。

50代になった今でも車は自分の原動力のかなりの部分を占めていると言えますが、ここに書く内容が変化した通りハードとしての車一辺倒よりも「自身の生活に寄り添う車」としての側面のほうが魅力的に考えるようになったのが最大の要因です。

そんな訳で誰が何を言おうと今後も直接車とは関係の無い内容を書き続けると思いますが、殊更に件のような方にフォローして欲しいとは微塵も思いませんし、むしろ立ち去って頂きたいまである程です。そんな事も含めてこちらは文面にてある程度の素性を公開している以上、自己紹介無しの相互フォローはお断りしている旨を御理解頂きたく存じます。

さて、今日も車に関係の無い事を書きます(笑)

私の義母、いつも我々が連れ出す場所は自分には関心の無い場所も少なくないと思いますが、それでも嫌な顔などせずにニコニコと同行してくれます。そして自分からは決して〇〇に行きたいとは言わない人であります。

そんな義母が珍しく、「明日都合が良ければ2件のお墓参りに出掛けたい」と申しました。聞けば一軒目は若い時に勤めていた頃から親しくしていて数年前に他界された方のお墓で、もう一軒は義母自身の祖父母の眠る墓地で、練馬から三ノ輪という正反対の場所でありました。

三ノ輪はともかく練馬はあまり縁の無い場所で、近くて遠い所という印象を持っていましたが、地図で見るとそれほど遠くも無いのでドライブを兼ねて出掛けて参りました。

最初の練馬は平和台の環八からすぐの寺墓地で、井戸から水が出る綺麗な墓地でありました。墓前に花を手向けて長い合掌を見ていると本当に仲が良かったんだという関係性が無言のうちに理解出来るものです。

もう一軒の三ノ輪のお寺は浄閑寺と言う徳川家綱の時代に創建されたお寺で、近くに吉原遊郭があり、遊女が亡くなるとここに埋葬されて「投げ込み寺」と呼ばれる悲しい歴史もあります。


境内の一角に永井荷風の筆塚がありました。


その脇には永井荷風文学碑がありました。

今の世のわかき人々
われにな問ひそ今の世と
また来る時代の藝術を。
われは明治の兒ならずや。
その文化歴史となりて葬られし時
わが青春の夢もまた消えにけり。
團菊はしをれて櫻癡は散りにき。
一葉落ちて紅葉は枯れ
緑雨の聲も亦絶えたりき。
圓朝も去れり紫蝶も去れり。
わが感激の泉とくに枯れたり。
われは明治の兒なりけり。
或年大地俄にゆらめき
火は都を燬きぬ。
柳村先生既になく
鴎外漁史も亦姿をかくしぬ。
江戸文化の名残烟となりぬ。
明治の文化また灰となりぬ。
今の世のわかき人々
我にな語りそ今の世と
また来む時代の藝術を。
くもりし眼鏡ふくとても
われ今何をか見得べき。
われは明治の兒ならずや。
去りし明治の世の兒ならずや。

当時の文壇で活躍された様々な方の名前が登場しますが、中学に入った頃に兄の本棚から「墨東奇譚」を引っ張り出して読んだ記憶があります。永井荷風の墓所はここではなく雑司ヶ谷霊園だそうですが、そのどちらも自分にとって身近な場所であり、以前にここでも触れた滝田ゆうの漫画「寺島町奇譚」はこのオマージュかと思います。

吉原遊郭のあった今の千束には多くのソープランドが存在する風俗街ですが、この一帯には新宿や池袋のような緊張感は無く、むしろ近隣住民との良好な棲み分けすら感じます。それはフェミニストの方には怒られそうですが、これもまたひとつの江戸から続く文化であり、歴史には必ず光と影が存在するという好例と言えます。

「ずっと気になっていたお墓参りが出来て良かったわぁ」と破顔する義母を見て思ったのですが、もう何十年も前に同じ職場で勤めた者同士には共通の苦労があっただろうと想像します。勿論苦労ばかりでは無かったでしょうが、そんな喜びも苦しさも含めて懐かしいのだろうと思うのです。

よくニュー新橋ビルや八重洲地下街の立ち飲みでご高齢のグループがご機嫌で歓談している様子を見掛けますが、きっと彼等も若い頃にこの近くに勤めていた同僚なのでしょう。私自身は勤めていた時代が短く、加えて自分の特殊な性格が災いしたせいで勤め人時代の友人が極めて少なく、更に一人で生きて来た時間が長いのでそんな関係性の人達を見ると微笑ましくも羨ましく思うのです。

私自身は下戸ですが、多くの場合残念ながら下戸はコミュ障になってしまう事が多いような気がします。そんな下戸は下戸なりに自分と共通の何かを持つ友人の存在は本当に貴重だと感じております。

件の永井荷風の文学碑ではありませんが、今の自動車に纏わる世の中の変化を見ていると「われ今何をか見得べき。」と思うのであります。


そして墓参にはこの車を使いました。環七や環八というゴー&ストップが少ない幹線道路の移動が長かったので、驚くほどの好燃費でありました。

最近御馳走が続いたおかげで、胃袋が疲労困憊しています。

そんな話をしていたら友人がこの瓶詰を教えてくれました。

北野エースから出ている鮭と鯖の瓶詰です。

こうした瓶詰は珍しいものではありませんが、大抵保存を重視してやや塩がきつい印象があります。が、こちらは塩が控え目で、とにかく白いご飯に最高に合います。

北野エースは色々なところにありますが、今の私はこれが無いと生きて行けないくらい気に入っております。

Posted at 2022/10/23 21:16:53 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2022年10月16日 イイね!

久々に秋冬のスーツを新調してみた

「秋の長雨」と言われるように、すっきりと晴天にならない東京です。

とは言え、ひと雨毎に自分の大好きな季節である秋が深まる訳で、本格的に冬になる前の短いこの季節を過ごすのはなかなか良いものです。

気が付けばお彼岸以来洗車をしていなかったので、朝から軽く洗車です。

一瞬の晴天でしたが、ようやく洗車時に汗だくにならない季節の到来です。


よく見ると、助手席のウッドパネルにだけ皮脂が多く付着していました。

ここに座るのは妻or姪しか居ませんが、思えば夏の間ノースリーブを着ていたのは姪だけなので綺麗に拭き取ります。まあ大人ですので服装に関しては本人の着たいものを着れば良いと割り切っておりますが、レザーシートにミニスカートやショートパンツで座るのは何かペタペタして嫌なのでタオルを敷いて乗ってもらう事を続けておりました。このウッドパネルは盲点でしたが仕方ありません…


洗車後は日常の買い物&池袋西武の京都物産展での買い出しを済ませて、サンシャインシティにあるバンビという洋食屋さんにて大人のお子様ランチ的なメニューを食します。こうした素朴な洋食も実は手間が掛かる為に提供するお店が減ってしまったような気がします。

さて、久々にスーツの買い物をしました。

一週間のうち殆どの時間をスーツで過ごすので、ある程度の数でローテーションするのは一般的ですが、思えば長持ちしているものは10年以上着ているものもあったりします。特に去年の今頃はコロナ感染で服どころでは無かった為に、50代に入ってスーツを一着も新調していない事に気が付きました。

基本的に今まで10年以上はバーバリーやポロ・ラルフローレン、ポールスチュアート辺りの既製品やパターンオーダーなどが多かったのですが、今回は夏頃にワイシャツを購入して気に入った有明ガーデンにある「ドクターベリー」というお店で年に2回のみオーダースーツの注文会を行っている旨のご案内があり、8月末に久々に気合を入れたフルオーダーを発注しました。

基本的に私は黒を好まないので濃紺かダークグレーしか着ません。その中でも今まではチョークストライプが大半で、今度はどんな物にするかがあまりイメージ出来ませんでした。そこで今回はダークグレーという基本を決めて、家族に生地を選んで貰う事にしました。ここがビスポークの難しい部分で、「何でも出来ます」となると手を掛け過ぎて変なものが出来てしまう事を危惧した結果です。

案の定、オーダーを決める時は家族全員で生地の見本帳との睨めっこが1時間以上続いて、またチョークストライプで妥協するか…と思ったところで妻が一枚の見本を見付けました。

イタリアやイギリスの生地も多数ある中で、妻は敢えて国産生地に拘って探しておりましたが、無地のダークグレーで肉厚の生地は我が家にしては珍しく満場一致で「これが良い!」となったのでした。

そして一か月半後の先週、そのスーツが仕上がって来ました。

一見ごく普通のスリーピースです。生地はシルク混紡で光沢があります。

シングル段返りの3つボタンで、襟は剣にしました。


そして裏地は遊び心があっても良いかと思い、「富士桜」のピンクを選びました。


それも背抜きではなく総裏であります。私は夏物でもジャケットが弱くなるので暑いですが総裏で作るようにしています。ま、これは秋冬なので総裏が普通ですが。


従ってベストの背面も裏地と同じ富士桜です。この話をした友人曰く「遠山の金さん」だねと笑っておりましたが…

そんな訳でビジュアル的にも着心地も含めて今回のスーツは会心の出来となりました。恐らく今まで通りのブランドで同等のものを求めれば今回の価格+5万円程度になるかと思いますが、国産生地を国内縫製で仕上げた結果は大いに満足感の高い買い物となったのでした。私は買う気になれませんが、銀座の某老舗テーラーでフルオーダーの場合は一着50万円程度も珍しくは無いようです。仕事着はある程度消耗品であり、今回は自分の中での許容範囲を超える事のない最良の選択でした。

これまで光沢のある素材を選んだ事はありませんでした。あまり若い方がこれを着ていると違和感というか厭らしさが出てしまう気もしますが、五十路を迎えた今ならば着ていても違和感は無いかなと思います。歳を重ねる事で物理的に失うものもありますが、その逆に歳を重ねる事で自由になる事もあるのだなと自画自賛の週末でありました。

今回お世話になったドクターベリーさん、有明ガーデンの他には横浜のクイーンズスクエアと羽田空港内の3か所のみの展開だそうで、無闇に店舗拡大しない事で良い品物をリーズナブルなお値段で提供可能なのでしょう。
Posted at 2022/10/16 18:12:03 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2022年10月09日 イイね!

Z世代という言葉の違和感

今朝のテレビの中で「Z世代は何でも『それ!』で済ませます。」という内容が放送されておりました。

「それ!」とは、何かを投げかけた時に肯定の返答に「それな。」と答える事と解釈しておりますが、気に入らないのは放送した側がその事に対する意見が何もない部分にあります。

例えば私が「それ!」と返答されたら最低でも30分は説教する自信まである程に嫌悪を感じる返答なのですが、更に気に入らないのは常識ある大人世代から見てその事の是か非かを避けた姿勢にあります。それは中途半端に大人になった世代が若者に嫌われるのを避ける為に無理に迎合するからでしょう。

こういう事を言えば最近は何でも「老害」の一言で済ませようとする流れがありますが、私は老害と言われようと自分がこれまで生きてきた中での良識の基準に照らし合わせて納得が行かなければ絶対に迎合しない事を心から決めております。それは子供の頃から教師の指導に納得行かなければ絶対に従わない性格の持ち主の宿命です。

そもそもZ世代の定義として、子供の頃からインターネット環境が身近にあった世代と言い換える事が出来ると思いますが、ここは旧来のマスコミが与える偏向した情報よりもインターネットから得る情報のほうが客観性が高く、よりリアルな意見を認識出来るという事はメリットであると考えます。

しかし「それ!」にも代表されるように徹底的に無駄を無くして必要最低限のもので全てを済まそうとする部分に対して私は異議を感じます。人によってはここをメリットと取る方も居られるとは思いますが。

何故ならば私は無駄が大好きで、日本の文化も多くの無駄を内包しながら現代に至った側面を無視出来ないと思います。身近なところでは仕事のメールに「お世話になっております」の一文を付ける人は仕事が出来ないという意見を最近見掛けたのですが、この言葉を廃していきなり仕事の用件のみのメールを送りつける人からは仕事が出来ても人間性が出来ていないと感じます。そして少なくとも私は人間性が出来ていない人間とは仕事したくありません。

ウチのスタッフ、上は70代から下は20代前半まで揃っています。それは極力意見が偏らない為に他なりません。以前にとあるIT企業からの提案を私の一存のみで一蹴した事がありますが、その会社は社長も社員も20歳代という会社で、メールの遣り取りはともかく実際の面談では会話にすらならなかった事に閉口した結果でした。

あらゆる年代の意見を揃えた上で納得出来る方向を生み出す事が何より大切であり、今の政治の世界を見る限りではあまりにも高齢化が進んで組織の動脈硬化が始まっているところは分かり易い一例かも知れません。

その反面では以前にカズレーザーさんが、「Z世代という言葉そのものが上の昭和世代が付けたレッテルであり、賢い人はZ世代なんて言葉は使わないほうがいいです」と仰っていたのがとても印象的で納得させられました。

令和も4年を迎えて、更に従来のテレビやマスコミの終焉を強く感じます。

Posted at 2022/10/09 13:11:05 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2022年10月06日 イイね!

16年前の今日

今から16年前の2006年、私は35歳でした。

あの当時は父もギリギリ健在で両親揃っており、自分自身もまだまだ若かったように思います。

そして今はその両親も他界して、自分の身の回りの環境も大きく変化して、義母と姪、そして猫のむぎさんが加わり家族を成しています。そしてそのむぎさんも早いもので7歳になりました。自分自身の変化はと言えば、幸い髪の量は変わりませんがかなり白髪が増えた事くらいでしょうか。


そして16年前の10月6日、ジャガーが我が家にやってきた日であります。

自分で言うのもナンですが、この車は結構乗り手を選ぶところがあると思います。その当時の私が乗る姿を自分で想像するとさぞかし板に付いていなかったのではと思います。

正直今の自分はようやく乗りこなしていると自信を持って言えますが、自分史上最長期間の保有車であり、ここまで長い付き合いになる事は当初思いもしませんでした。


思えば春夏秋冬の東京で、常に節目節目で私と我が家の歴史に寄り添ってくれています。

有り難い事に、家族全員この車での外出を楽しみにしているようで、思えば最近は自分1人でジャガーで出掛ける事が少なくなったように思います。

当たるも八卦、当たらぬも八卦と言いますが、とある著名な占い師によると私は「人を送る」という星の元に生まれているそうです。確かに今までの人生では随分と多くの人の最期に立ち会って見送って来た訳で、裏を返せば最後は自分自身が一人になるという可能性を秘めているのではと思います。

そんな事を考えると今は家族に寄り添って生きる時期であり、先の事は分かりませんが一人の時間はもっと先に残しておいても良いのではと考えています。

車とはモノ以外の何物でも無いとは思いますが、この車との蜜月はまだまだ続くものと思っております。そしてそれは幸せな出逢いだったと言えます。


そして今日の納車記念日は、葉加瀬太郎さんのコンサートに出掛けた家内のお迎えに葛飾までのドライブとなりました。雨が止んで少し涼しくなった秋の夜、想い出に浸りながら走るのは悪くないなと嬉しくなりました。
Posted at 2022/10/06 22:26:37 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「スズキのラパンのCMで、「どの子をお迎えしちゃう?」というのがあります。

何かとてもクルマへの愛を感じる素敵なCMだなと思いました。」
何シテル?   05/04 14:51
東京は日本橋を中心に活動しております。 趣味としての車は輸入車贔屓で、中でも英国車を好みます。また実用品としての車はトヨタ&レクサスを愛用し、好き嫌いを抜...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2022/10 >>

      1
2345 678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     

愛車一覧

ベントレー フライングスパー ベントレー フライングスパー
平成28年3月4日納車。オニキス×タングステンのデュオトーンにレッドのコーチラインでクラ ...
ジャガー XJシリーズ ジャガー XJシリーズ
外装色ポーセリン 内装色シャンパン 平成18年10月6日納車。試乗してみて好印象だった6 ...
トヨタ クラウンエステート トヨタ クラウンエステート
義父(故人)の形見。その使い勝手の良さから最近は登場回数が増えています。柔らかくゆったり ...
レクサス LS レクサス LS
外装色プレミアムシルバー  内装色メローホワイト 平成18年11月納車。ジャガーとは違う ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation