東海道新幹線で東京に帰って来た時、品川の辺りで東京タワーやフィリップスの看板を見ると、「長旅から帰って来た」という安堵感を覚えます。
それと同じで、中央道から首都高4号線で初台の東京オペラシティが見えると、同じような安堵感を覚えるものです。
先日はここで行われたコンサートに行った妻のリクエストでお迎えに行きました。
地下の車寄せに入る時、山手通りからではなく裏の水道道路側の入口から入るほうが東側や北側から来る場合は便利なのです。
基本的に私は車を運転したい人間なので、こうした家人からお迎えのリクエストは大歓迎です。自宅から往復1時間程度のドライブですが、夜の新宿や池袋の喧騒を抜けて走るのはなかなか良いものです。
こうした時、ナビは一切使いません。東京23区と隣接県の道路はほぼ完璧に頭に入っている事もありますが、何となく思いつきで普段と違う道に入ってみたりすると思わぬ発見があったりするものです。例えば「ここに良さそうなお店がある」とか「こっちの道のほうが早い」とか「ここの道は混んでるから止めよう」という発見こそが東京を車で走る醍醐味だと思っております。
いつも春になると桜と車の写真を撮るお寺さんも、何年も前のこんなドライブ中に見つけた素敵な場所だったりします。
ここ何日かエリザベス女王陛下崩御の件で、イギリスの文化というものを改めて様々な側面から勉強してみたのですが、それは単に島国で王室(皇室)を有するだけでなく様々な共通点があったりします。その王制を国民が受け容れて愛されている根底にはノーブレス・オブリージュの精神があるのは勿論ですが、これほど国民と王室が上手く行っている国家は稀有であります。それは国民を無視して格差だけが広がった結果、国民の不満が爆発して王政が断頭台に送られたフランスとは全く違う訳です。
道路事情に関してもイギリスのカントリーロードはかなりのスピードレンジである事を除いては結構日本と近いものがあると思います。イギリスの車を東京で使うと日本の車以上に快適に感じるのはそんな部分もあるのかなと思ったりします。
この連休は天気も悪かったのでそんな本を買ってきて読み漁っておりましたが、一見華やかに見えるイギリス王室と日本の皇室もまた質素倹約を尊ぶ共通の文化を持っており、長きに渡る繁栄には質素倹約がとても大切な要素であるように感じております。
で、本を買いに行った土曜日は姪っ子が付いて来たので、お昼にサンシャインシティのカフェラミルというお店でランチです。
バターチキンカレーですが、いかにも女子受けするような盛り付けです。
普段紅茶派の私ですが、こういうお店では珍しくカフェラテにバナナフレーバーのものを注文しました。
さて、このお店は姪が同伴ならば入れますが、若い女子向けというか私ひとりで入る事は憚られる雰囲気を感じました。そんな理由からどんなランチメニューなのかも半信半疑でありましたが、全て手作り感のある丁寧に作ったカレーが出て来て感心しました。カフェラテも珈琲の良し悪しが分からない私が美味に感じるという事はかなり良いのではと思います。
このカレーとカフェラテのセットで1700円弱でしたが、仮に飲み物だけを注文しても800円台である事を考慮すれば納得出来る価格でありました。このお店はどこで知ったのかを姪に尋ねると、以前に自分の服を買いに来た時に入った事があるそうで、少し値段が高いので私を唆して来たかった旨を自白しました。
最初の「オペラシティが見えると安堵感を感じる」という話に戻ります。
では東北道から帰って来た時は何が目印かと言うと、やはり東京スカイツリーが近づいて来ると安堵感を覚えます。それに加えて私の場合、小菅の東京拘置所の建物が見えて来るとようやく東京に戻って来たと思うのです。
東京拘置所は上から見るとX型の特殊な形をしており、これもまた違う意味での東京のランドマークかなと感じております。
Posted at 2022/09/19 21:30:50 | |
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