久々に最新の車を見学して参りました。
今日はレンジローバー・ヴェラールのお話です。
立ち位置としては、イヴォーグとレンジスポーツの中間的なところでしょうか。
全長4803mm、全幅2032mm(遂に2メートルオーバー!)、全高1665mm、ホイールベース2874mmと、分かりやすく言えばウチのRXよりも90mm短く、17mm広く、45mm低く、84mmホイールベースが短くなる訳です。車両重量はジャガー&ランドローバーお得意のアルミボディ(フルかハイブリッドかは不明)のお蔭か3リッターSCモデルでも1884kgとRX450hの2トンオーバーに対して大幅に軽量化されています。
3リッターSCモデル380ps、2リッターディーゼルターボモデル180psと他の同社モデルと同様です。
これは21インチですが、18~22インチまで用意されるそうで、エアサスモデルもあるそうです。
もはや「何も無い」と言えるほどにクリーン&シンプルなインパネです。
今となってはボタン式のスイッチよりもタッチパネルのほうが生産コストが安価なのでしょうか。
この現代のブリティッシュデザインもすっかりお馴染みの印象です。
3列目のシートは無く、荷室は充分なスペースがあります。
最近はこのポップアップ式のドアハンドルが流行っています。(個人的にはガッチリしたドアノブのほうが何かの際に救助の面でも安心出来ますが…)
恐らくメーカーとしてはポルシェのマカンあたりと真っ向勝負を想定していると思われます。価格も699万円~1262万円で、オプション内容によっては更に上になるそうで、この現代のカッコよさに惹かれる向きなら面白い選択だと思いました。
さて、ここからは私的な感想でございます。
この車を見た時に気になったのは「何のシャーシがベースなのか」という事でした。つまり現行で言えば上のヴォーグとスポーツは同じプラットホームで、イヴォーグはフリーランダーベースとそれなりにヘヴィな状況下でもOKな本格的なものがランドローバー車の売りだったような気がします。
それに対してこのヴェラールはジャガーのF-PACEがベースになっており、そもそもF-PACEが乗用車プラットホームなのでランドローバー初の乗用車シャーシを持つ初のモデルでありました。必ずしも乗用車ベースのプラットホームが悪い訳ではないのですが、やはりどうしてもイメージ的に「丘サーファー」車という印象が拭えませんでした。加えてこの手の車は巡航距離が気になるのですが、これまたF-PACEの時にも書いたようにタンク容量がSC車でも63リッターと小さ目になるのが気になるところです。やはりこのエンジンであれば最低80リッターの容量が欲しいところです。
そんな訳でまだナンバーの付いた車は暫く先になるそうで、実車に乗っていないので何とも言えない部分はありますが、「とびきり高級なニッチ」という感想を持ちました。数年単位の乗り換えが前提であればお洒落ですし、一応レンジローバーのネームバリューも付いてくるので楽しいカーライフが送れることと思います。
しかし長く乗る事を考えると、もう無条件に同じ価格帯ならレンジスポーツを選びたいと思います。それはお洒落さではヴェラールですが普遍性と耐久性では間違いなくレンジスポーツであり、穿った見方をすると「利益率高いんだろうな…」となってしまうのでした。
しかしこの車のインパネを見ると、少し前にモーターショーで見たショーモデルのように見えます。あの頃にはまだ先の未来と思っていたものが市販車で登場する時期になったという感慨があります。
Posted at 2017/08/26 13:40:44 | |
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