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大熊猫@のブログ一覧

2020年01月24日 イイね!

名前も知らない小さな神社

子供の頃母親から「そんなに遅くならないうちに帰って来なさいね」という言葉を掛けられた経験は誰しもあるのではと思います。今と違って携帯やスマホも無かった時代、子供たちは空の色を見て夕餉の時間が近付いている事を知ったような記憶があります。

鳶色の雲が茜色に空を彩る頃、家路を急ぐ途中に小さな祠の前に差し掛かると、何故か不思議と安堵感を覚える気分をとても懐かしく思うのです。

そんな訳で小さな頃から神社仏閣というものが好きで、今でも仕事で訪れた町で神社やお寺を見掛けると足を止めて参拝します。それは立派な神社仏閣よりも、この日本のどこにでもありそうな小さな神社に惹かれるのですが、先日訪れた埼玉の本庄児玉近くに良い雰囲気の神社を見付けました。


背の高い樹木、小さな祠、私の子供の頃に見た東京下町の神社とは趣が異なるものの、この雰囲気には人を安堵感で包み込む何かがあるように思いました。

もし時間が許すならば、行き先を決めずに車を出して、名前も知らない小さな祠の下で鳥たちが森に帰る時間まで空の流れを見ていたいものです。そして日没を迎えた時に「また明日ね」と明日が来る事が当たり前だったあの頃の気持ちに戻ってみたいのです。何故ならば非常に残念な事に、この地球上では子供たちの「また明日ね」が当然ではなく明日の太陽を見る事が確約されない世界も存在します。いつかそんな当たり前を全ての人達が享受出来る世の中になる事を切に祈らずにはいられません。

戦争や飢餓貧困が無くなりますように…
Posted at 2020/01/24 22:01:09 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2020年01月13日 イイね!

ダイハツキャストに乗ってみて

姪のお友達の女の子が免許を取って、我が家に遊びに来ました。

その子は埼玉県の都市部住まいでご両親と共に暮らしているそうで、前々からウチのむぎさんに会いたいとお家のクルマでやってきたのでした。

むぎさん、犬と違って猫なので訪問者を必要以上に歓迎する素振りは見せませんが、ツンデレなりの御愛想で客人をもてなしておりました。

で、その子が乗って来た車は

ダイハツのキャストスタイルという車で、ちょっとレトロ調な外観がお洒落な仕様でありました。外に出てまじまじと観察していたら町内一周の試乗ドライブに出掛ける事となりました。

結論から申し上げると、自分の中での軽自動車の概念を覆される程の良さでした。

室内の質感はウチの社用にあるアクアより上で、足回りは可愛い外観とは裏腹に比較的硬めでしっかりとして、ターボ無しの普通のエンジンですが市街地で力不足を感じる事も無く静か、およそ街乗りが中心となる使用環境では大満足の出来だったのでした。細かな事を言えばブレーキに若干の頼りなさを感じますが、そのネガ要素を帳消しにするだけの内容を持った現代の軽自動車に感心でありました。

この車に乗って感じた事は、やはり日本人は無制限にリミッターを外したものづくりよりも何かの制約を設けた枠の中で最高のものづくりを発揮する民族だなという事です。そしてその枠がシビアであればあるほど強みを増すようで、少なくともリッターカー以上の魅力を感じました。それは少し前に日本のハイエンドである現行のレクサスLSに試乗した時に感じた「もうこのクラスはヨーロッパに任せたほうが良いんじゃない?」という感想とは真逆で「これは日本人以外には作れまい」と強く感じたのでした。

少し話はここから離れますが、同じく日本のハイエンドであるトヨタセンチュリーの新型。あれはハイエンドでありながら「お歴々がお乗りになる第一級のショーファーカー」というかなり厳しい制約の中で作られており、その枠組みの中で精一杯仕事をしたのが伝わって来る車だと思うのです。


そんな事を猫を背中に乗せながら考えていた私ですが、恐らく今後の日本には今までのような伸びシロが期待出来ない以上、更にこうした他国に真似の出来ない緻密な分野に特化する必要があるのでしょう。正直AIの分野で出遅れた事はかなり痛かったとは思いますが、その分野の人材育成に何年必要かを考えると細々とでも構わないので「ものづくりニッポン」の精神だけは持ち続けなくては本当に取り返しの付かない時代に突入してしまう危惧を感じた連休でした。

それにしても何で手で頭を押さえつけて寝てるのでしょうか…
Posted at 2020/01/13 16:42:06 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2020年01月11日 イイね!

クラウンエステート、納車20周年

明後日は成人の日です。

毎年の事ですが、人がこの世に生を受けて成人と言う節目を迎えるまでには相当な時間が掛かるものだという感慨を受けます。自分自身が50歳に近くなった今思う事は、親の庇護を受けて20年と言う時間を無事に過ごせた事は感謝の言葉しかありません。新しく成人される方々には成人式で妙な乱痴気騒ぎを起こす前に親御さんへの感謝の念を忘れないで欲しいと願うばかりです。

さて、話は変わりますが…

エステートに乗った時、メーター内のブレーキランプのバルブ切れ警告灯が点灯しているのに気づきました。外で見るとリアガラス内にあるハイマウントブレーキランプのバルブが天寿を全うしていたのでした。

「なるほど…」と思いながら、内装をパチンパチンと外してみると割と簡単に交換出来る雰囲気です。そこで更にバラしてみると、流石にトヨタだけあって整備性に優れて自分でも交換出来る雰囲気になって来ました。勿論私はこの車のバルブを交換した経験はありませんが、何となく手を進めると配線のほうが「次はここだよ~」と話し掛けて来るかの如くサクサクと進みました。

新しいバルブも大手町近くの内神田にあるディーラーさんに在庫があり、すぐに交換と相成りました。この費用はバルブ代金のみで220円也。

そしてバルブの品番を確認する際に車検証を見ると

この車も今月末に成人式を迎える事に気が付きました。

もげさん家の911程ではありませんが、ワンオーナーで20年って何か達成感を感じます。


新車時の写真はネガプリントが当たり前の時代でしたのでスキャンしましたが。

自営業だった義父はマイカー兼仕事用として歴代のクラウンワゴンを車検前に乗り換えていたそうですが、本音を言えばセダンが欲しかったようです。しかし今になって思えばエステートであった事は私的に感謝感謝で、もしセダンであったらこれほどの時間を共に過ごす事は無かったのではと思うほどであります。

そんな訳で普通の家庭にごく普通に納車されたエステートですが、大切に乗っていた形跡が残っていた車でありました。実質義父がこの車と過ごした時間は亡くなるまでの1年強に4000kmという短い時間でありましたが、もし今義父が存命であればクラウンにワゴンが消えた今ならどんな選択をしたのだろうと思います。


20年前、私はこのセドリックに乗っておりました。この写真を見ると周りの車の日産車率が高く、やはりこの時代の日産は良かったように思うのです。

私的にはこの頃はクラウンよりもセドリック派でしたが、この後のモデルから内装などの目に見えるコストダウンが顕著で、エステートと同時期のモデル(ちょうど今話題の逃亡者が社長になった頃)には私的にクラウンと同クラスとは思えない程にチープな内装となって「次はセドリックは無いな。よし、ジャガーにしよう」と決意させる切欠となったのでした。


現代は人間の身の回りを見渡すと、家電やPCも含めてありとあらゆる機器が存在する中で、車は他のものよりも感情移入が強いような気がします。私はものを売るとか手放すという経験がほとんど無い事に加えて、20年も一緒に居れば家族も同然なこの車は今後も決定的な何かが起こらない限り所有し続けると思います。

お義父さん、貴方の愛した車は令和2年となった20年後の今、貴方が走っていた街の同じ空の下、同じ風を受けて元気に走り続けていますよ。
Posted at 2020/01/11 19:07:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2020年01月05日 イイね!

XJ6今昔物語

連休最終日、特に用があった訳でも無いのですが、流石にこれ以上引き籠り生活が続く事への危機感を感じて外に出ました。とは言え来週には再び三連休が待っており、休み明けは毎年平和なので通常の生活パターンに戻る為のリハビリと考えております。

自堕落となった身にはそう遠くに出掛けるのも億劫なので、普段行かない方向のモール内の書店を目指して往復20キロ弱のドライブとなりました。今や自ら書店に出向いて本を買うというアナログな行動を取る人も少なくなったと思いますが、私は書店の空気というものが好きなので最後の最後までアマゾンのお世話になりたくないという気持ちを持っております。

で、何冊か購入した中で自動車誌のENGINE最新号の中に、1987年式のジャガーXJ6で同じジャガーEタイプに会いに行くという記事がありました。

87年式というとシリーズⅢの直6最終モデルで、オースチンローバージャパンがインポーターだった頃の個体のようです。この個体を購入された経緯も詳細に書かれておりましたが、3オーナーで8万キロを走行した奇跡のような状態を保っている快調そのものの車で、初代のオーナーさんは雨の日は乗らずにエアコンの効いたガレージで保管していたという「箱入り娘」だったようです。

納車の時、セカンドオーナーさんから「初代オーナーからの申し送り状」というエンジンの掛け方や洗車の仕方などがビッシリ書かれた書類が渡され、最後は「これまで愛情を注いで来ました。これからも大切に扱って下さい」という言葉で締められていたそうですが、これほどまでの個体を購入出来るチャンスがあるのだなあと驚きました。

さて、昨日はアストンマーチンのお話でしたが、今日は昔のジャガーサルーンを考えてみます。

これまた当時の広告で「凝りに凝った足回りだから疲れない」とあります。

ジャガーと言えば「猫足」と呼ばれる足回りを持つ事で有名ですが、確かに相当な部品点数を駆使した足回りは今までも例を見ない程に凝った足回りだと思います。ただ厳密に言えばこの絶妙な足回りを実現する為に確信犯的にボディを緩くして車全体が撓るように設計されていたのが正解であり、その昔日産がこの足回りの動きだけをスーパーコンピューターで解析しても答えが出なかったのも理解出来ます。


これはかなり前に乗せて頂いた12気筒の最終モデルですが、前出の記事の車ほどではありませんが身元のハッキリした車で大きな故障も無く、素晴らしいコンディションを保っておりました。ただ個人的には鼻先が軽いほうが好みなのでエンジン重量が250キロ近くあるV12よりも直6がベストに感じましたが。

アストンの勇ましさに対してジャガーのサルーンは繊細で、アストンが軍服ならばジャガーはシルク混紡のカシミアのような軽く優しい風合いこそが身上であります。で、カシミアのセーターと同様に取り扱いにはそれなりに気を遣う必要があり、保管場所が屋内か屋外かで大きく状態が変わるのがジャガーです。これは2020年の最新モデルであっても同様に思います。

凝りに凝った足回りとV12エンジンの夥しい部品点数を人の作業で組み立てる訳ですから、やはり当たりとハズレが出るのは否めない部分であると思います。が、身元がハッキリしているキチンとメンテを施された個体であればそう壊れる事も無い車で、あとは良い主治医を見付ける事がこの車と長く付き合うコツでしょう。


ウチのはそれより約20年後の車になる訳ですが、流石に猫足はエアサスという文明の利器で再現するという方法を取りながらもキチンとクラシックジャガーのDNAを忠実に守っています。このクラスで一番低いシートポジションを持ち、シャープなハンドリングと踏み込めばクォーンと快音を発して回る高回転を得意とするエンジンなどはこの後の現行モデルにも生きています。


シリーズⅢのXJ6の20年後のXJ6は少し薄味になったものの、その代償として信頼性と耐久性というライバルと渡り合える要素を手に入れたのでしょう。このモデルもエアサスやアルミボディの修理にコストが掛かるようで最近は激減した感もありますが、今のところ不具合も皆無であります。

長かった連休の最終日、この空間に身を置くと明日からの日常がそれほど憂鬱に感じなくなると言ったら褒め過ぎでしょうか。
Posted at 2020/01/05 19:20:24 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2020年01月04日 イイね!

男は黙ってアストンマーチン

子供の頃、大人の食べ物を口にして「大人はどうしてこんなものが好きなんだろ?」と疑問に感じた事はありませんか?

例えば濃いコーヒーやブルーチーズ、和で言えば鮒寿司やくさや等々…

私は飲めませんがお酒にも同じ事が言えると思いますが、それがいつしか受け入れられるようになって普通に口にしている自分に気付くと「自分も大人になったんだ」と思ったりするものです。

そんなクセのある食べ物と一緒にしては失礼とは思いますが、今日はアストンマーチンのお話です。

実は最近ものすごく気になる一台にアストンマーチンがあります。それも現行モデルではなくて少し前のDB9やヴィラージュ限定で、ツボにはまる個体が出てくれば買っても良いくらいに考えています。

これは以前に試乗したヴィラージュボランテで、約8年くらい前になるでしょうか。DB9が最後の1~2年くらいヴィラージュの名前で出ていたので、これが実質DB9の最終型と考えられます。

で、これの何に惹かれるかと言えば…
・一見するとあまり目立たずに比較的スマートな寸法
・すべてが本物と言える造り込み
この2点に尽きます。

では現行モデルとの対比を考えた時、今のDB11はモノとしての完成度に関しては素晴らしい車でありました。むしろ初めてアストンに乗る方には現行モデルをお勧めしたい程に物理的な走りの良さは進化した車だと思います。

これに対し、DB9&ヴィラージュはV12の6リッターというスペックから想像する走りの良さみたいなものは正直感じられません。それは速さは勿論、ハンドリングやブレーキ、身のこなし等に独特の流儀というかクセみたいなものがあり、タッチトロニックの制御もギクシャク感が否めず、当時のポルシェ911やフェラーリ458の走りが100だとすれば、このDB9は70くらいに考えたほうが良いくらいの記憶があります。

が、乗り込んでV12に火を入れてコンソールのセレクターボタンをDにして走り出すと、これは間違いなく孤高のスポーツカーとしての矜持みたいなものを感じます。これが現行DB11が失った部分で、去年発表されたSUVのDBXあたりとは何の脈絡も無い部分であります。悪く言えば大味ですが、とにかく勇ましいエンジンフィールとものすごくシャープなハンドリングは他と競うスポーツではなく己と戦うスポーツとの違いがハッキリ分かります。

そのほかの造り込みの部分ですが、最近のベントレーを見慣れた私的に見てもヴィラージュの質感は全てが本物でありました。最近は消す方向にある革の匂いもベントレー以上に強く残ってますし、インナードアハンドル等の金属部分の表面処理は脱帽です。私は好まない黒の内装も、アストンの黒は真っ黒で素材の革などの品質の高さを感じます。それに比べると他メーカーの黒内装が濃いチャコールグレーに感じるほどで、恐らく今のロールスロイスでもこれほどの質感を持っていないと思われます。(昔はポルシェでもベンツでも真っ黒でしたが)

加えて8年落ちでV12の6リッターであればリセールバリュー的にも思った程でなく、面白そうな個体があれば買いかなと思う次第であります。

最近の国産車やドイツ車に関しては最新型こそ最良という考え方に異議なしですが、こうしたクセのある少量生産の車に関しては現行モデルとして生産中は正直その価値みたいなものが今一つ判断出来ないケースがあります。それで生産終了後に何年か経って「あれはやっぱり神モデルだった」となる訳ですが、今は女性や若者に迎合する車が無限に増殖した中でもアストンがアストンらしかった最後のモデルはやはり「買い」なのでしょう。

Posted at 2020/01/04 13:43:04 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「スズキのラパンのCMで、「どの子をお迎えしちゃう?」というのがあります。

何かとてもクルマへの愛を感じる素敵なCMだなと思いました。」
何シテル?   05/04 14:51
東京は日本橋を中心に活動しております。 趣味としての車は輸入車贔屓で、中でも英国車を好みます。また実用品としての車はトヨタ&レクサスを愛用し、好き嫌いを抜...
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