356の塗装ですが、以前にもお話しましたが、ビンテージカーの雰囲気を大切にする為に、当時主流になりつつあった耐候性の良いウレタン塗料では無く、「ストレートアクリル塗料」を使用する事としました。
アクリル塗料を使用する場合は、ウレタン塗料とは違い、塗装工程も多いそうです。
一般的にアクリル塗装の場合、乾燥時に塗膜が目減りする為に、4~5回塗り重ねるそうです。
私の場合、深みのある艶を出す為に、この時点で、中研ぎして、もう一度、二次工程目に4回くらい塗っているので 芯まで乾くのに時間がかかるそうです。
塗りっぱなしでは、光沢も無く、コンパウンドで磨く必要があるそです。
※中沖さん著書の、「
クルマ&バイクの塗装術」より、抜粋しました。
乾燥に2ヶ月以上かかると、記載した理由を追記します。
当時、中沖さんと塗装を担当された方から、ご教授頂きました。
補修とかオールペンにしても、一般的な塗料と同じで、1日も置けば磨いてお客様に渡す事は出来るそうですが、「芯乾きしてから磨き直すと、またさらに良い艶が出るので、何カ月か後に磨き仕上げたそうです。」
またWAXも直後にはかけていません。 しばらく置いてから(塗装後、半年経過してから)かける様に薦められました。
ボディー塗装の乾燥期間を利用して、内側の塗装&下回りのアンダーコートを塗りました。
また追加で、足回りのOH&ブレーキのOHも依頼しました。
塗装表面は、「ミラーフィニッシュ」で仕上げています。
※通常の塗装面とは違い、塗装表面の細かな凹凸を削り落して、光沢を出しています。
その為、傷も付きやすく(目立ちやすい)、通常の塗装と比べて、管理が大変です。
※ボディーカバーの脱着で、傷が付いてしまいます。(特に安いカバー)
よってガレージは、ボディーカバーが不要な気密性を良くした、設計にしてあります。^_^
356B、356Cの色見本です。
※356A用は、入手出来ませんでした。
「356B 色見本」
「356C 色見本」
Posted at 2013/07/20 06:44:37 | |
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