ポルシェ356は、ポイント式(遠心ガバナー)のデスビです。
定期的にメンテナンスが必要ですが、一連の作業を習得すれば、ポイントレスに改造された車両より、行き倒れが少なくなると思います。^_^
点検項目としては、ポイントのギャップ確認と注油があります。
※消耗品:ポイント、コンデンサー、ローター、キャップ
356A(T1)用のデスビを「3基ストック」して、ローテーションで使用しているので、入れ替えました。^_^ (BOSCH VJ4 BR9)
「検電テスターを使用しての、デスビ交換作業」
デスビ交換作業は、タイミングライトに頼っていました。
今回のミッションは、「検電テスター」のみで、点火時期を規定値の5度に合わせられるか!、トライしてみました。^_^
マニュアルには、ポイントギャップを、0.4mmと記載されています。
交換する、予備のデスビの準備作業
2ピースタイプのポイント
シャフト部、カム部に注油します。
ポイントギャップを0.4mmに調整
クランクシャフトを0度(#1シリンダーの圧縮上死点)に。
ポルシェ356のクランクプーリには、0度の刻印しか無いので、事前にマーカーで印を付けました。
※φ140mm * 3.14 / 360=1.22 mmで、1度当たりの距離が出ます。^_^
5度≒6mmとなります。
※ポルシェ356の進角量は30度なので、3000回転時はオフセット量も加えて35度(42mm)になります。
※進角量はデスビで調整出来ますが、面倒な作業なので、海外のショップにOHに出す事をお勧めします。
デスビを引く抜きました。
今回は、右側を使用しました。
※タイミングライト無しで取り付け出来るか?検証するため、あえてホールドダウンホルダーをズラシました。笑)
取り付け完了
シャフト部(フェルト)にも注油
「検電テスター」を使用して、点火時期を合わせてみました。
クランクプーリーを規定値の5度に合わせました。
イグニッションキーをONして、デスビをゆっくり時計回りさせ、テスターが消灯する位置に合わせます。
こんな感じです。 ^_^
エンジンは、一発で目覚めました。
BTDCは6度(誤差)でした。
タイミングライトで微調して、進角カーブを測定。
タイミングライトで、点火時期を確認。
進角カーブ
EVAさんが、タイミングライトを使わず「専用テスター」のみで交換(調整)作業をしています。
Posted at 2024/03/20 00:09:53 | |
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