BNR32で阿讃サーキットを走行 その16からの続きです。
ブレーキに関して、前回ブログのおさらいです。
・DIYでブレーキキャリパーオーバーホール
・ペダルフィーリングが全体的に軽くなり、少し不安が残る
↓
1本目:ABS有りで走行
↓
・少ない踏力でブレーキはしっかり効く
・すぐにABS介入、一度ABSが介入すると、感覚的に少しブレーキリリースした位では、ABSが解除されない
・ペダル踏力は少ない&4点式ハーネスで体をガッチリ保持され、ブレーキコントロールに集中できるようになった
・ABS介入が解けず邪魔、気になる
↓
2本目:次はABS無しで走行したい!
以上の流れでしたね。
それでは、まずはコチラの動画をどうぞ。
・・・。
いかがでしたでしょうか^^;
・・・一応、これでもABSをカットすると、ブレーキ踏んでタイヤがロックしたら、コントロール(ハンドリング)を取り戻すためにはブレーキリリースしないといけない、ということぐらいは判っているつもりです。
また、このBNR32は私の相棒となって、1年半程度ではありますが、ココ阿讃サーキットはもう16回目を数える程度には走ってきたつもりで、タイムだって一応46秒台前半(46.440s)位は記録したことがあります。
・・・慣れなくてどんな挙動が出るか判らないので、多少スピードを控えて・・・。
下り&バンピーでリア荷重が抜けやすい・・・。
初期ロックは避けて荷重をかけてフロントを沈ませないと、本当の制動力は出てこない・・・。
・・・などなど。
頭では分かっているつもりでしたが・・・。それがですよ・・・、このザマです@@;これまで、如何にABSに頼り切った走りをしてきたかが、ハッキリ判る動画ですね・・・^^;
このとき、昔乗っていたPS13でのフルブレーキング練習を思い出しました。
(ABSなし+クソタイヤ) × 未熟なブレーキ操作 = タイヤロック ⇒ スピン の図式ですw
一応弁明しますと、このスピンはアウトラップ後の最初の1周目で、タイヤは暖まる前ではありました。慣れないブレーキフィール、暖まっていないタイヤ、そしてABSカット。その結果がコレです。
今回、改めてABSは凄いと思いました。そして、私がこれまでブレーキを鬼ほど踏んで、踏力が要ると表現していたのは、まぁキャリパーピストンの動きの悪さも無くは無いかもしれませんが、そのほとんどはABS作動によるペダル硬さだったようです^^;
そして、この件から考えるに、最近検討していたブレーキローターの大径化への意欲は、
完全に消えました。
だって、今のAD08タイヤのグリップ位なら、お構いなしにいつでも簡単に、しかも軽~い踏力でタイヤロックできるブレーキシステムが既にあるということがわかったからです。
そして、今付けているブレーキパッドは、相当強力なものだろうということも、よくわかりました。
まぁその後はABSレスにも徐々に慣れてきて、いきなりガツンとブレーキかけるのではなく、最初ジワッと、中しっかり、タイヤロックで即リリース(なかなか語呂がいい^-^)てな具合で走ると、そこそこ走れることがわかってきました。
こまさんが言われていた、ABS有りは強めのブレーキ、ABS無しはそこまで強くは踏まない、なるほどそうかと納得致しました。
そして、自分でABS無しでのブレーキンに慣れて来ると、そのコントロールされた強力な減速Gが、この上なく心地いい・・・。
思い通りにロック前ギリギリのブレーキングが引き出せると、非常に楽しいです。そして、だんだんと要領が判ってきて、ターンインのブレーキングの仕方が徐々に変わって来るのが運転していて自分でも分かりました。
そう、タイムを出すドライビングから、ある程度流して気持ちの良い、楽しいドライビングへ・・・(ヤバ^^;)。
・・・当然タイムは出ないですが、タイヤ4つ滑らせつつ、全開で下るM字脱出~コークスクリュー~最終コーナーまで。
ABS有りの時よりも、ダイレクトにブレーキをコントロールできるので、色々と挙動を楽しみました。正直、BNR32でドリフトするならABSキャンセル、かなり相性が良さそうです♪・・・って、コレって常識だったりするんでしょうか^^;
ちょっと話が脱線しましたが、今後求めるブレーキの方向性としては、ABSは活かして、減速しつつ何時でも確実にABSリリースができるように練習する、無暗にABSに頼らず、常に車重慣性とブレーキングフォース、タイヤグリップを意識しながら、ブレーキングする。そして、時と場合によりしてABS作動直前までを狙ってブレーキングすることで車をコントロールすると、安全に、楽しく走れそうです。
ただ、これに「速く」が付くと、私の場合はABS頼りっぱなしの方が、まだまだいいようです。
まだ不慣れであることが一番の要因かもしれませんが、ABS「有り」と「無し」のベストラップはそれぞれ、
ABS「有り」→ 46.808s(ウォームアップ含め5周目)
ABS「無し」→ 47.344s(ウォームアップ含め13周目)
と明らかに有意な差がありました。たったの約0.5s差ではありますが、私にとっては明らかに誤差ではないです。
ただ5周目と13周目では、随分タイヤの状況が違ってきて、ABS無しは13周目と条件的にかなり不利ですが、言い換えればABS無しだとグリップ感に慣れるまでに時間が必要であり、ABS有りだと最初からガンガン攻めることができ、タイヤを有効に使える、とも言えると思います。
ということで、今回はタイムアップこそしませんでしたが、非常に収穫の多いフリー走行でした。これだけの収穫があれば、流石に1日に2枠走った甲斐があった、と言えそうです。
毎度のことながら、こまさんのアドバイスにはいつも助けられております。いつもありがとうございます*^-^*
ということで、今後の課題は「腕を磨く」ではなく、まずは「足を磨くw」必要がありそうです。そしてパッドは、次回は摩擦係数が少し低くてコントロール性のいい物をチョイスした方が、幸せになれそうです。いやー、奥が深い・・・。
それと、オーバーホールしたキャリパー塗装の耐久性(熱害)ですが、かなりブレーキを酷使して熱を加えたにもかかわらず、全く問題ありませんでした。ブレーキダストまみれにはなりましたが^^;
ブレーキラインのエア噛みの恐れについても、フカフカになる兆候(ベーパーロック)は一切無かったので、こちらも心配無さそうです^^b
また、09年製で硬くなってしまっているAD08タイヤは、今回の無茶な運転のせいでこんな姿に・・・;;
これは一番負担が大きかった右フロントですが、右リアも似たようなものです・・・。しかし、硬くなっているとはいえ、前回走行時に使用したナンカンNS-2(裏ローテーション)とはグリップ感がまるで違う(よく食う)気はしたのですが、タイムが上がりませんね・・・。
引き出したいグリップ力に対するスキール音の出方は、明らかにAD08の方がハイレベルにありましたので、タイヤの性能をまだ十分に生かし切れていないのが、要因のような気がします。まだまだ腕が未熟です・・・^^;
それにしても、2コーナー入口のブレーキングでタイヤがロックし、ノーズが右(山)に行き始めたときには、多少肝を冷やしました^^;その後左へのスピンで逃げましたが・・・。正直、あの動きは怖いですね^^;
これがサーキットでなく、一般道だったとしたら、ただでは済まなかったでしょう。やはり、全開で走りたいなら、サーキット走行料金(今日は1枠1,500円)など、安いものです。
しかし、無事に帰ってこその楽しいサーキット、これを忘れないようにしないといけませんね>_<
でも、正直メチャクチャ楽しかったです。
今日のABSカットで、いかにこのBNR32が重く、力があり、そして各種デバイスのお蔭で速く安全に速く走れているんだ、と言うことが、本当に良く分かりました。
電子デバイスが一切ないピュアスポーツとは全く異なる、しかしバカッ速い(と当時は)と言われるこの車の所以が、今日、また一つ分かった気がしました。
※でも電子制御の全く無いスポーツカーも、そのダイレクトな挙動で相当楽しそうですね。
それにしてもBNR32 GT-R、やっぱりお前はスゲー奴だョ・・・。
※本日の全ラップタイム(通し)です。
以下、今回走行した動画の全編です。
【1本目 前半】ABS有り
【1本目 後半】ABS有り
【2本目 前半】ABS無し
【2本目 後半】ABS無し