少し前にタイヤの脱着をした際、右のリアにガタがあることを見つけたので、部品を揃えて交換しました。
一連の作業については整備手帳にアップしております。
ハイキャスロッドのガタの点検
ハイキャスロッド交換
ここだけ交換した状態で街乗りしてみましたが、交換前も同じですが、何も体感は無かったです^^;
本当は微かな異音や振動が出ている(出ていた)のかもしれませんが、サーキット用に締め上げられたバネなどにより、ゴツゴツ感や音で気がつかなかっただけかもしれません。
いずれにしても、交換後はいくらタイヤ揺すっても、一切ガタは無くなりましたので、しっかり直せたようで良かったです*^-^*
そして、タイミング良く、こんなものが到着しました^-^
中身は、というと・・・。
ニスモのアッパーリンクとテンションロッドです*^-^*
サーキットを走ると、フロントタイヤ(特に右側)のショルダーが削れ、勢い余ってサイドウォールまで接地してしまうことがありました(阿讃サーキットは左回りですので・・・)。
まぁサイドウォールが削れるのは、半分がハンドル切り過ぎドアンダー運転、もう半分はタイヤのサイド剛性の弱さからだと思うのですが、どちらにしても低速コーナー(阿讃サーキットだとM字区間など)での旋回性能を上げたく、少しキャンバー角が欲しいと常々思って居りました。
ところが、調べてみるとキャンバー角が特に有効となるのは実は高速コーナーらしく、低速コーナーだと無意味ということはないものの、反って接地面が減る弊害の方が大きくなってしまうこともあるようです。
まぁ、これは必要以上のキャンバー角を付けた場合の極端な例だとは思いますが、低速でハンドルを切り込むような場合には、キャスター角増加が有効のようです。
確かによりキャスター角がついた状態でハンドルきれば、タイヤはより寝る方向となりますね。
キャスター角の変更であれば、ハンドル真っ直ぐの時のキャンバーは元のままなので、ブレーキング時や加速時のタイヤ接地面の変化も、もとのキャンバー角のままです。
キャンバー角にも多少未練はある物の、このキャスター角を狙って(とは言っても僅か1度程度ですが)、ニスモのテンションロッドを入れてみよう、と思いました。
ここで悪い虫がうずいて(笑)、どうせニスモのテンションロッドを入れる(作業する)なら、R32フロントマルチリンクサスの要である、アッパーリンクもニスモの強化品に換えてみてはどうか、と思い、良品がありましたので、こちらも交換することにしました。
テンションロッドだけでなく、アッパーリンクも交換した理由の一つには、テンションロッドだけを強化しても、タイヤからの入力は一つのアーム、ロッドだけにかかるハズがないからです。
例えばテンションロッドの強化が有効とされるブレーキ時には、テンションロッドに大きな力がかかるのは間違いないですが、軸対称側であるアッパーリンクにも、テンションロッドとは逆向きの力がかかります。物理学でいう、作用反作用の法則、ですね。
このように、一つだけを強化するのは片手落ちかな(そんなことないかもしれませんが)、という気がしましたので、サスの要のアッパーリンクは強化ブッシュ品を使おう、と思いました。
そして、
テンションロッド交換は問題なく交換できました。
しかし、
アッパーリンクの交換には少し参りました^^;
詳細はリンク先の整備手帳の通りなのですが、なんと助手席側の純正アッパーリンクが、逆向きに装着されていました@@;;
お蔭で取り外し、取り付け共にかなり苦労しましたが、向きが違えば当然設計通りの動きはしていなかったはずでしょうから、これが解消できただけでラッキーだったと思います。
そして、軽く試走してきましたところ・・・。
なーんも変わりませんでした、と書こうと思っていたのですが、僅かながら変化があり、少し驚きました。
まぁニスモテンションロッドでキャスター角が一度増えている、というのが判っているので、そのプラシーボ効果である可能性は大いにありますが(爆)、ハンドルを切り込んでいった先の挙動が少し変わりました。
具体的には、ハンドルを180度~位切るような、タイトな低速コーナー(ていうか、ヘアピン)での話です。
ハンドルを切って切って切って・・・、切り過ぎるとハンドル手ごたえが甘くなってくる、そしてハンドルきり過ぎると、切り過ぎアンダー(?)となるのが判っている場所があります。
同じようなペース、同じようなタイヤの暖まり方で・・・、まぁ完全にイコールな状況ではありませんが、慣れ親しんだ道、クルマであれば、大体いつも同じ走り方ができると思います。
そういうところで同じようにハンドルきり過ぎアンダーが出るな、と思ったら、なんと切り過ぎオーバー!?一瞬フロントが巻き込み、リアが流れました。
アレ?なんで?と思い、何度か試しましたが、同じ状況を作ると似たような挙動になります。
これは良く言えば、フロントの応答性が上がって狙い通りなのかもしれませんが、ちょっと唐突(ピーキー)な感じが・・・。まぁすぐ慣れるだろうとは思いますが、こんな風に違いを感じました。
こうして足回りを強化している最大の理由は・・・。
「タイヤグリップを最大限発揮させたい」との思いからなのですが・・・。
今のAD08ネオバだと、サイドウォールの接地は随分改善されましたが、それでもキャンバー不足からか、特に右フロントタイヤはショルダーブロックが飛びまくってます・・・。
一方、リアタイヤは、内側ブロックが飛んでいます・・・。
右リアタイヤの状況です。写真では内側部分だけが飛んでいるように見えますが、外側にもブロック飛びがあります。
左リアタイヤは、内側のみブロックが飛んでいます。
横浜タイヤは好きなブランドですが、個人的には経年劣化するのが他社に比べて少し早い気がします・・・。とは言ってもこのタイヤは、ホイールに付いてきた中古の09年製で、既に丸4年経過しているので、このタイヤにハイグリップを期待すること自体、酷な話であるのは分かってはいるんですが・・・。
さて、私の次のタイヤは何になるのでしょうか・・・。グリップと値段の天秤に、私の心が揺れ動きまくってしまって、全く定まりません・・・>_<
でも、こうしてタイヤ選択している時間も、贅沢な楽しいひと時です*^-^*