さて、鹿児島県某所にやって来ました。
今回のドライブの目的の一つ。
「40高中」探しです。
先日、ネットでこれを探したブログが紹介されていました。
内容から、どうやら鹿児島県内の某所。
いろいろブログをヒントに地図で探すと、ある道路が浮かび上がりました。
しかし、ブログはすでに4年前のもので、現在もあるかどうか不明。
だけど、自分で確かめたいと思い、車を走らせました。
ちなみに、「40高中」とは、制限速度で、高速車と中速車に対するもの。
高速車?中速車?何のこっちゃ?という意見もありますので、詳しく説明します。
現在の道路交通の法律、道路交通法ができたのは、昭和35年。
この高速車などの区分が出来たのは、これ以降の昭和30年代後半。
当時は、車の技術は途上にあり、車の能力もバラバラ。
そこで、道路を走る車の種類によって、速度が区分けされました。
高速車は、普通乗用車や大型乗用車など。最高速度は60。
中速車は、大型貨物自動車や250cc以外の二輪車など。最高速度は50。
低速車は、原動付自転車など。最高速度は30。
といった具合に区分けされていました。
よって「40高中」とは、高速車、中速車は40キロ制限となります。
他にも、50高、50高中、60高も存在していました。(低速車表示は何故か見なかったらしい)
しかし、車の技術進歩により、この区分に分ける意味合いが失われてしまいました。
そして、平成4年に道路交通法の改正により、この区分の撤廃が行われ、道路から高速車、中速車の表示が消えることになりました。
この道路標示の場合、わざわざ削って高中の標示を消したり、消えかけているところは、数字だけ更新して、高中はそのまま自然に消えていくのみ…
あとは、アスファルトの更新で消えていく…
こんな感じで、全国の道路から消えていきました。
とくに、50や60などは、幹線道路なので、交通量が多く、自然に消えてしまったり、頻繁に道路改修が行われるので、まず残っていません。
そんな中、40については、田舎道や旧道などで残されている確率が高いです。
今回取材するのも、旧道になっている道路です。
なお、貴重なものですので、情報を発信し、交通量が増えたりして、ペイントが薄くなったり、旧道の生活道路なので、住民の方に迷惑がかかる恐れがあるので、場所は伏せさせていただきます。
さて、その標示があるとされる道路を走りました。
最初は、市街地の住宅街にあるので、交通量も多く、路面も最近改修されており、40のみの当たり前のものでした。
やっぱり、ないか…
と思って車を走らせると…
おや?40の手前に何か書かれたようなもの。
そうです。これが40高中です。
数字だけはっきりしているのは、数字だけ更新され、高中の文字は消えかけています。
先程述べたように、全国の高中はこのように、朽ちていって姿を消していきました。
しかし、これを見て確信しました。
ここに残っていることは、この道路に残されているということ。
ここは、住宅街で交通量も多いので、このようになっていると思われます。
では、この先は?
ということで、車を走らせます。
今度も消えかけていますが、先程よりもまだ読み取れます。
続けて車を走らせます。
段々とはっきりしてきました。
道路は、住宅街を過ぎて、山間部に向かいます。
交通量も少なくなり、道路も2車線の道路から、一部がセンターラインのない1.5車線の道路になりました。
すると、突如現れました。
若干消えていますが、はっきりと「40高中」読み取れます。
やっと幻の標示に巡り会えました。
感動のあまり、テンション上がりまくりです。
まさか、こんなにはっきりと残っているとは…
せっかくなので、カローラと記念撮影です(爆)
廃止からすでに21年経過していますが、はっきり読み取れるとは驚きです。
感動をそのままに車を走らせます。
私は夢を見ているのだろうか…
ほっぺをつまみましたが、現実でした。
なんと、綺麗な完璧な状態で残っているではないですか!!
私はこれに流石に驚きました。
ちなみに、良く見ると…
60.1とありますが、これはこれが書かれた日付。
昭和60年1月の意味ですので、すでに29年経過しています。
それが、はっきりと綺麗に残されているのは、奇跡的です。
またまた車を走らせると…
先程まではいきませんが、はっきりと読み取れます。
こんなに昔のものが残されているのは、すごいです。
おそらく、生活道路で交通量が少ない。
また、読み取れるものがあったのは、山間部でしたので、風や雨などにさらされにくい場所だから、今でもあるのかな?
と分析します。
ちなみに、このあとは、道路も良くなり、制限速度も50でしたので、「50高中」などに期待しましたがありませんでしたorz
しかし、このように綺麗に残されているのは感動です。
もう新たに書かれることのない文字。
道路としては、改良される魔の手が迫りますが、、後は朽ちて無くなるだけの運命ですので、少しでも長く残ってほしいものです。
Posted at 2015/03/29 13:45:21 | |
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