この記事は、
倉敷から松阪へルート考察について書いています。
この
ブログ のコメントの返信を読んでルークさんのルートを考えてみました。
アイ・ミーブMのオーナーでない私が想像で書いていますので、参考レベルでお考えください。
*前提条件の検討
アイ・ミーブMに搭載されている駆動用電池である「東芝製SCiB電池」の大きな特徴として、通常のリチウムイオン電池と違って、電池残量(SOC)が80~90%程度までは100A超の電流でサクッと充電出来ます。
LEJ製電池が搭載されているアイ・ミーブに装備されているCHAdeMO充電時の駆動用電池冷却機能は有りませんが。
CHAdeMO充電の単価は、
三菱自動車 電動車両サポート の場合、「三菱販売店」「他自動車メーカー系列施設(現状では日産やホンダ)」「三菱、他自動車メーカー以外」の3つに分かれています。
また、三菱自動車 電動車両サポートは「ベーシック」とのことで、単価的には三菱販売店:5円/分、他メーカー:15円/分、三菱、他自動車メーカー以外:12円/分です。
単価だけを見ると、日産やホンダでの充電は三菱の3倍ですが、三菱のお店に設置されているのは60A程度の充電器がほとんどで、日産やホンダのお店に設置されているのは100Aを超える充電器がほとんどです。
SOC80%以上まで100A超で充電出来る「アイ・ミーブM」なので、1kWh当たりの電力量単価的にも全体の移動時間短縮の面でも有益では?と考えます。
三菱、日産やホンダ以外(カテゴリーA)で50A程度しか流れない充電器で充電するよりは遥かにお得です。
*今回のルートを選んだポイントは?
・i-MiEV(M)での初長距離移動だと思われるので、少し短めの距離で充電ポイントを設定。
・移動距離&時間はGoogleマップを使用。1km未満切り上げ。5分未満切り上げ。
・出発予定時刻から物理的に足し算しただけです。
・朝食・昼食の時間、充電待ち、渋滞などの時間は含んでいません。
暫定で日産プリンス三重 一志日置店から日産プリンス三重 上野中瀬インター店を走るルートをGoogleマップで検索してみると・・・
伊勢道-R25名阪国道ルート 54km 43分
R163ルート 39km 50分
R165ルート 44km 55分 と言う結果でした。
伊勢道が有料であることを考えると、伊勢道-R25名阪国道ルートはメリットは薄そうに感じます。
それならば・・・とR165をそのまま名張市内まで進めると・・・
40kW(100A)以上の高出力CHAdeMO充電できる充電スポットが
日産プリンス三重 名張蔵持店、名張市役所、イオン名張店の3ヶ所有ります。
3ヶ所のうち一番手前の日産プリンス三重 名張蔵持店で検索してみると・・・
日産プリンス三重 一志日置店-日産プリンス三重 名張蔵持店
R165ルート 40km 55分 でした。
上記結果からルークさんの当初案から違ったルートを提案をしてみます。
06:00 日産プリンス三重 一志日置店で充電を完了して出発。(44kW×1)
R165 44km 55分
06:55 日産プリンス三重 名張蔵持店で充電。(15+5分)
07:15 44kW×1
もしくは 名張市役所 で充電。(イオンは早朝のため充電不可)
R165 46km 1時間10分
08:25 道の駅 かつらぎで充電。(15+5分)
08:45 50kW×2
もしくは 日産サティオ奈良 高田支店 で充電。(イオンは早朝のため充電不可)
南阪奈道&阪和道&阪神高速 48km 50分
09:35 USJ
早朝出発とコメントの返信に記載されていたので、朝6時に日産プリンス三重 一志日置店で充電を完了して出発する案にしました。
復路(USJまでの移動日)は大阪市内のホテルに到着出来れば良いと言うだけでしたら、出発時刻をもっと遅くできますよ。
(出発時刻を遅くすれば充電待ちに遭うリスクは増えますが)
個人的にはR25名阪国道の伊賀市内-天理間は、通常の国道より速度が速くアップダウンも多いので、電池を多く消費するためオススメしにくいです。
参考資料1
日産プリンス三重 一志日置店 → 日産プリンス三重 名張蔵持店 の高低差
参考資料2
プリンス三重 名張蔵持 → 道の駅 かつらぎ の高低差
道の駅 かつらぎ から大阪市内はほぼ平坦なので問題なし。
個人的には日産プリンス三重 一志日置店 → 日産プリンス三重 名張蔵持店までの前半の上りをどう考えるか?だと思っています。
もしこの区間を走ったことの有る方がいらっしゃれば教えてください。
*走り方の工夫
1)高速の速度は基本80km/h以上出さない。
電力消費はほぼ速度に比例し、空気抵抗が速度の2乗で影響するそうです。
100km/hは、80km/hの1.4倍だそうです。
参考アドレスは
こちら
2)傾斜が急な下りはNレンジで転がす。
仮に停止から40km/hまで加速してから減速して停止してもモーターのロス、タイヤの摩擦等があるために消費した電力の全てを回収出来ません。
加速、減速の両方でロスすることを考えて、電気をいかに消費せずに走ることを意識しています。
岡山県から兵庫県に入って赤穂IC手前までの下り坂や滋賀県から三重県に入ってしばらくの下り坂では特に有益です。
下り坂は80km/hに拘らず、流れに乗って走ってください。
参考アドレスは
こちら
3)電池残量が少なくなったら早めに速度を落とす。
1)の補足になりますが、電力消費はほぼ速度に比例します。
電池残量が少なくなったら躊躇せずに75km/h、70km/hと速度を落として電池消費を抑えてください。
変に意地を張って電欠になってしまうと大きなロスタイムになってしまいます。
参考アドレスは
こちら
*装備、持ち物、設定の工夫
H24年式アイ・ミーブMは電気温水式ヒーター車です。
電気温水式ヒーターは電気消費が大きく、電池の総電力量が10.5kWhと小さいi-MiEV(M)は相対的に暖房の影響は大きいです。
出来るだけ暖房を使わなく済むように工夫が大事です。
1)タイヤの空気圧は出発前に必ず確認を!
EVは全体の効率が良いので、ちょっとしたことで一充電走行距離に影響が出ます。
スタッドレスタイヤは夏タイヤと比べて転がり抵抗が大きいです。
ちょっと転がりが悪くなったな~と思ったら約10%程度は空気圧が低下しています。
2)後付けシートヒーターを乗員分準備する。
シガーソケットで使えて、温度調節が出来るものが便利だと思います。
CHAdeMO充電が始まってからアクセサリー(ACC)にすればシガーソケットには通電するので。
3)奥さま、お子さん用に毛布を準備する。
USBであったかい毛布を既に購入されているみたいですが、
保険としてブランケットではなく、寝る時に使う毛布も2枚ご準備ください。
靴を脱いで首以外は毛布に全身くるまって「みの虫」状態になれば、シートヒーターだけでそれなりに暖かいそうです。
(私の相方の感想です。私が100%運転するので私自身は未体験です)
4)ドアからのスキマ風防止&簡易断熱
100円ショップで購入できるものでも効果が出ます。下記内容でも324円で済みます。
ドアの内張にすきまテープ
108円で床下保温?断熱?(運転席側)
108円で床下保温?断熱?(助手席側)
5)暖房の温度&風量設定で一工夫
三菱自動車 お客様相談センターへ問い合わせたところ、電気温水式ヒーター車でも温度設定ぬるめ、風量多めの方が消費電力は少ないとのこと。
上記 2)~4)で寒いする時は暖房を工夫してお使いください。
1つの例として参考になれば幸いです。