アイ・ミーブの後継車種にあたるeKクロスEV(サクラ)にもアイ・ミーブ(LEJ電池車)と同じく駆動用電池冷却システムが有ります。
両車の違いを下記にまとめます。
アイ・ミーブ(LEJ電池車)
・搭載電池量 16kWh
・急速充電最大 125A(50kW)
・駆動用電池冷却は急速充電時のみ
・卵形ボディで空気抵抗は小さい
eKクロスEV(サクラ)
・搭載電池量 20kWh(アイ・ミーブ比 +25%)
・急速充電最大 約85A(30kW)(アイ・ミーブ比 -約40A、-20kW)
・駆動用電池冷却は、急速充電時、普通充電時、走行中などREADY状態で行われる。
・歩行者頭部保護基準導入から前方投影面積が大きめ(アイ・ミーブより空気抵抗は大きい)
i-MiEV(LEJ電池車)、eKクロスEV(サクラ)それぞれプラス面とマイナス面が有ります。
そんななか具体的な情報が福岡在住のeKクロスEV乗りさんから届きました。
・仕事で毎日400kmほど走っているのに85Aスタートが衰えない。
・リーフスパイでバッテリー温度を確認すると急速充電で36→45℃ のち 2時間で100kmくらい走ると35℃まで落ちる。
・急速充電電力30kWを維持するのは49℃まで。
なかなか気になる情報です。
実際の所どーなん?確かめてみたい!と思い、複数相談すると「レンタカーとして有料でならeKクロスEVを貸せる」とのことで貸してもらいました。
(具体的な値段はナイショです。忖度も入っていると思われる価格なので)
前日の8/7に滋賀県東近江市往復を行い、事前情報通りeKクロスEV(サクラ)は、アイ・ミーブと違って走行中でも駆動用電池冷却が入ることを確認しました。
急速充電ポイントを揃えて
昨年と同じルート を走らせてチャレンジします。
※あくまで私の実績をまとめたもので全ての場合で同じ結果になるとは限りません。
1つの実例として参考にして下さい。
前日夜から自宅で止まるまで普通充電しました。
当日の予想気温
鳥取の予想気温は昨年と同じ数値です。比較用としては良い数値だと思います。
(見返してみるとアイ・ミーブXもちょうど1年前の8月8日にチャレンジしています)
出発前にドライブコンピューターをリセット。
電池温度の棒グラフ。
ほぼ真ん中を示しています。
電池残量100% 走行可能距離表示164km
リーフスパイライトでのセル電圧と電池温度
リーフスパイライトでの電池温度表示
最高33.3℃、最低31.8℃
エアコンは25~26℃に設定して走りました。
車内はこんな感じ。
エアコン吹き出し口にスマホホルダーを2つ固定し、ナビ左下にGoogleマップ用スマホ、純正メーター右側にリーフスパイライト用スマホ(caniOn用スマホ)を仮設しました。
「ローソン佐用インター南店」で数値を記録します。
ドライブコンピューター画面
自宅から121.5km走行 電池残量31% 走行可能距離表示52km
電池温度の棒グラフ
ローソン出発後1.9km走った時に撮影。
リーフスパイライトでのセル電圧と電池温度
リーフスパイライトでの電池温度表示
最高37.4℃、最低35.6℃
佐用平福ICから鳥取道で北上して西粟倉ICで下車。
西粟倉ICすぐそばに有る「道の駅あわくらんど」で充電します。
ローソンからはひたすら上り勾配。標高差で見ると約200m上ったみたいです。
ドライブコンピューター画面
自宅から141.4km走行 電池残量15% 走行可能距離表示20km
リーフスパイライトを繋いでいたためか?19%で残量低下警報と共にインパネ左側に黄色い三角マークが表示されました。
リーフスパイライトでの電池温度表示
最高39.8℃、最低37.6℃
ここでアウトランダーPHEVがやって来たので撮影を中止して充電開始。
(数値は控えてたので後ほどまとめてお伝えします)
画像では見にくいですが、eKクロスEVとしてはほぼ最大の85Aで充電開始。
インパネの表示でも定格30kWで充電していることを表示。
無料で充電させてもらったお礼も兼ねてお土産購入。
充電電流が低下してきたので21分で充電を中断して隣へ移動。
冷却で発生した水で濡れています。
ドライブコンピューター画面
電池残量63% 走行可能距離表示101km
電池温度の棒グラフ
だいぶんHOT側に振れています。
リーフスパイライトでのセル電圧と電池温度
リーフスパイライトでの電池温度表示
最高49.1℃、最低44.4℃
次は鳥取県倉吉市の「生長の家・鳥取教化部」を目指します。
ここからは少し上った後は下り勾配。標高差で見ると約400m下るみたいです。
1車線区間が多い鳥取道&山陰道。
前に走っていたトラックに続いて走りました。
倉吉市手前の湯梨浜町にある「道の駅 燕趙園」でデータ記録。
このタイミングで「生長の家・鳥取教化部」に電話を掛けて充電設備が使えるか確認。
もし使えないとのことならココで充電しないとダメなので。
幸い「問題なく使えますよ」と教えてもらったのでここでの充電はパス。
CHAdeMO充電していたサクラの状況。
無料だからと言って充電開始6分で87%って欲張り過ぎと思うのは私だけ?
無事に「生長の家・鳥取教化部」へ到着。
到着時(充電前)の数値です。
「道の駅あわくらんど」出発時、最高49.1℃、最低44.4℃でした。
自動車専用道などを約82km走って、最高36.5℃、最低34.3℃まで冷却できています。
充電開始直後の充電器画面。
eKクロスEVとしては最大の86Aで充電が始まりました。
純正メーターでも最大の30kWで表示しています。
某氏がアイ・ミーブで効果的だったと言うことでeKクロスEVでもボンネットを開けてみました。
コンデンサーファンが勢いよく回っています。
充電している間に、次の充電予定スポットの「道の駅 奥津温泉」に電話を掛けて充電設備が使えるか確認。
「道の駅 奥津温泉」までの必要量を確保できたので21分で充電を中断しました。
出発時(充電後)の数値です。
最高45.1℃、最低41.1℃です。
ここから「道の駅 奥津温泉」までの約2/3はかなりの上り勾配。標高差で見ると約600m以上を上るみたいです。
道路標識によると上り下りとも6~7%の表示が有ったので結構な負荷が掛かっています。
特別速度を気にすることも無く、速度速めの地元車両に続いて走りました。
無事に「道の駅 奥津温泉」へ到着。
充電器には90Aまで放電すると記載されています。
約85Aまでしか受け付けないeKクロスEVには問題ない数値です。
到着時(充電前)の数値です。
「生長の家・鳥取教化部」出発時、最高45.1℃、最低41.4℃でした。
峠道を約38km走って、最高40.6℃、最低37.7℃まで冷却できています。
eKクロスEVとしてはほぼ最大の84Aで充電が始まりました。
純正メーターでも約30kWで表示されています。
ここでも途中からボンネットオープン
電流値と残量を見ながら21分で充電を中断しました。
充電後の数値です。
最高45.7℃、最低41.1℃です。
無料で充電させてもらったお礼も兼ねて一般用駐車スペースに移動してから昼食を頂きます。
地元のおばちゃん手作りの料理を頂きました。
バイキング形式なので、おかわりして少しずつ全種類頂きました。
美味しかったです。オススメです。
中国山地を下って岡山県津山市内へ。
販売会社によっては既に夏休みに入っていました。
営業しているお店で行った事の無かった「岡山トヨペット・松竹梅53」で休憩のついでに普通充電。
到着時(充電前)の数値です。
「道の駅 奥津温泉」出発時、最高45.7℃、最低41.1℃でした。
峠道を約25km下って、最高39.4℃、最低36.9℃まで冷却できています。
おしぼりやコースターには、岡山トヨペットのキャラクターのかわいいクマちゃんがデザインされています。
1時間普通充電しました。
充電後の数値です。
最高37.1℃、最低35.4℃です。
普通充電開始前と比べて最高2.3℃、最低1.5℃冷却できています。
普通充電中も冷却するのはアイ・ミーブと比べて進化している部分です。
「岡山トヨペット・松竹梅53」からR179+中国道沿いの一般道を約106km走って「イオンモール加西北条」に無事に到着。
到着時(充電前)の数値です。
最高39.8℃、最低37.1℃です。
「岡山トヨペット・松竹梅53」出発時、最高37.1℃、最低35.4℃でした。
今回の走行区間では冷却は入っていないようです。
先客がいたので15分待ってCHAdeMO充電を開始。
純正メーター内の表示。
これまでの充電器の画面からザックリ計算すると75Aに制限されているみたい。
15分でCHAdeMO充電を中断しました。
CHAdeMO充電後の数値です。
最高45.9℃、最低42.1℃です。
普通充電に繋ぎ変えて充電している間に夕食を食べます。
以前のオフ会でお世話なった「らーめん八角」へ。
8月8日ということでイベントを開催してました。
88円の焼き飯。
八角らーめん(玉子入り、半コテ)
追加で替え玉も頂きました。
1時間3分普通充電後の数値です。
最高36.8℃、最低34.6℃です。
普通充電開始前と比べると最高9.1℃、最低7.5℃冷却できています。
その分、1時間で充電出来た量は少し少なめです。
今回の400kmチャレンジの数値を下記にまとめました。(クリックすると大きくなります)
※あくまで私の実績をまとめたもので全ての場合で同じ結果になるとは限りません。
1つの実例として参考にして下さい。
今日の移動ルートはTop写真をご覧ください。
少なくともほぼ走りっぱなしで1日4回CHAdeMO充電して毎回ほぼ最大電流でCHAdeMO充電出来たことを確認出来た事は良かったと思います。
何だかんだで長文になったので、アイ・ミーブXとeKクロスEVとの比較は別ブログで行います。