去年の冬にMRRS-MS車高調を購入して以来、ドライ路面では一度もタカスを走ることが出来ていませんでした。
ウエットでは何度か走っていますけど参考ならない部分もあるので…。
なので意気揚々と取り付けたはいいが、今までずっとインプレッションは避けてきましたよ(笑)
先日やっとアタックできたので、足回りのもろもろと含めて、書いとこうかなっと思います。
と言ってもクルマは車種が同じでも1台1台微妙に違うものですから、参考程度に…。
そのうえ僕のような素人が無責任に書いてることですから、話半分で…(笑)
一応、先に簡単な仕様だけ載せときますね^^
バネ:Fr 12k / Rr 10k
車高:Fr 指2本弱 / Rr 指1本強くらい
トー :Fr アウト0度30分弱 / Rr イン0度30分弱くらい
キャンバ:Fr ネガ2度弱 / Rr ネガ3度弱くらい
キャスタ:めいっぱい
ボディ:NB8C 3型 RS
パッド:前後マルハSR-27
タイヤ:TOYO DRB 195/55R15
その他:だいたい全部ノーマル
走った感想ですけど概ね良好、不満を探すなら「まだちょっとスピンしやすいかな」「ハンドル切った直後の手応えがもう少し欲しい」という感じでした。
細かい部分でちょこちょこ変えたいところはありますが、大まかにはこんなもんでしょう^^
bjくんの評価も概ね良好、「トラクションがかかる!」「あえて言うならオーバー」「フロントのキャンバが足りないかも」といったあたり。
フロントのキャンバについてですが、言われて初めて気がつきました。
あぁそう言えば…。
調べたら1年くらい前に
「フロントのキャンバがちょっち足りない」とか書いてました…。
こないだは何も思わなかったぞ、おい、どうなってんだ!(笑)
一旦「こんなもの」と思い込むと気にならなくなるようです…だめだこりゃ^^;
車高に関しては一年前の仕様では寸法上の問題から、車高が「フロントはこれ以上上げられない」「リヤはこれ以上下げられない」「でもオーバーが強い」っていうジレンマで、にっちもさっちもいかない感じでした。
今回の仕様は現時点でフロント、リヤとも調整範囲のド真ん中です。
つまりここから調整し放題ですよ(笑)
あああああなんて素晴らしい車高調なんだMRRS-MS!!!
ところで昨日の最後のほうで書いた件、「FRなら、明らかにスピンする速度で進入する。リヤが滑り出すより前に少しだけカウンターを」。
僕は基本的にリヤが滑っても、少々のことではカウンターを当てない人なので、こういう操作はやったことがありませんでした。
試しに自分でやってみたら…「あれ!これ他の人の動画で見たことある!」「ただの修正舵じゃなかったのか!」って思ってびっくり(笑)
そんなにコーナリングスピードを上げられるわけじゃないですけど…慣れたら速度調節がラクかも、と思ったので練習してみる。
…でも難しくて後半諦めました(苦笑)
まぁ、おいおい練習していきましょう…(笑)
なんで難しいかって、ドライバーの才能(涙)以外に、クルマ側でもちょっとやりにくいところがあるかなと。
リヤが滑り出すよりも前にカウンターを当てるということは、ロールが頂点に達するよりも前にカウンターを当てるということですよね。
ハンドルを切って車がロールを始めて、そのロールが頂点に達するまでの間。
その反応が、少し物足りない。
MRRS-MSという車高調はYZスポーツ製のTGダンパーを、MRRSぐっさんがロードスター専用の寸法・減衰設定として特注したものです。
「出来るだけ減衰力は主張させずにクルマの素性を活かす」という方向性で制作されたダンパー。
ところがロール中の微妙なハンドル操作に集中したいときには、もう少し縮み側の減衰が効いてくれたほうが嬉しいです。
ドライバーとしては。
…ただ、ちょっと待ってください!
縮み側の減衰力の強いダンパが、必ずしも「良いダンパ」なのかというと…。
僕のロードスターに取り付けられているMRRS-MSですが、ちょっと由来があって、開発者のMRRSぐっさんが行った
このときのテスト(ブログの中盤あたりに出てきます)でdaiさんの車両に取り付けられた、まさにこのダンパが僕のです。
テストのため特別な減衰設定で制作され、「やはりダメ」というのを確認したあと、YZスポーツに送られてふたたび元の減衰に仕様変更されて、僕の手元に来ました。
新品だからキズがつかないように緑色の養生テープ貼ってもらってるみたい^^
テストに協力したということでずいぶん感謝の言葉を頂きましたよ、光栄です(笑)
このときの「ダメだった」ほうの減衰設定というのが、現在の仕様より10%程度、縮みを強くしたものです。
実際、強くして、ダメだったので、元の仕様に戻されて僕の手元に来たわけです!
強すぎる減衰力は、タイヤに急激な荷重変動を与えたり、ロールモーメントのエネルギーが減衰で食われてしまったり、とにかくまぁあんまり良いことはありません。
ドライバーが求めるからと言って、必ずしもそれが正しいとは限りませんね^^;
ロール中の手応えに関しては減衰力以外に、バネやアライメントの絡みもありますので、必ずしも減衰力で対応させなきゃいけないってことはないですし…。
今の乗り方でもbjくんと最低速度がそれほど違わないようですし。
そもそも、普通にサーキット走行するぶんには減衰力が足りないわけじゃないですし(どっちやねん。笑)
ただ、足回りは要素が多いので、こっちを取ればあっちは立たない、というところがいくつもあります。
なので、自分が本当に求めるものを選びたいものです。
少しハンドル切ったらバヒューンと向きが変わるような足回りを求めている方には、MRRS-MSはお勧めできませんね。
まぁ、購入にあたってはぐっさんとの打ち合わせが必要なので、買う前にちゃんと注意されるでしょうけど(笑)
そんな感じでした^^
トータルで考えるとやはり現時点では一番(僕にとって)魅力的な車高調です^^