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aki@rsのブログ一覧

2014年01月26日 イイね!

重心位置とロールセンタ

昨日のあほみたいなブログ(笑)に、ゆういっつあんから質問を頂きました。
「地面を掘らずにロールセンターより重心が低くなる事はあるんですか?」
そうですね、実際に販売されているクルマでは、そういうクルマはないと思います。
ないものは作ればいいので、それでは作ってみましょうか!^^








とりあえず確認です、クルマがありまして、







ロールセンタがこのへん。






次に、ボディをなくしてサスペンションメンバのみ与えられたクルマを用意します。
ちなみにこのクルマのメンバはドライカーボン製です。
軽くて丈夫!カーボン偉い!
いいなぁ~。
僕の自転車もカーボンで作ってほしいものです(クルマはいいのか。笑)

え!ボディをなくすと人間が乗れないって?
人間が乗れなければハンドルを切れないから困る?
あぁ、そうですね、鋭いですね、じゃあパワステモータをリモコンで操作できるクルマということにしませんか(笑)
ていうかラジコンじゃん(笑)

バネもないから水平を保てない…前後のメンバをつなぐ手段もない…。
とりあえず無視しましょう!(笑)






で、このクルマのロールセンタはこのへんですね。






例のように重りをつけますと、






重心がロールセンタより下に来ましたので、これでミッションコンプリートです♪
このクルマもやはり、右にハンドルを切れば右に傾くクルマになりますね。
ロールの方向は重心がロールセンタより上にあるか下にあるかで決まります^^

























今回の例ではロールセンタを上げるためにアームをすごく急な角度にしてみました。
実際はこれだといろいろ不都合があって、バンプ/リバウンドでトレッド変化が大きくなるし、ストローク時の側圧も大きくなるし、あとあとアンチリフトジオメトリのところで書いたのと同じ理屈で、ジャッキアップが大きくなります。
だからこんなクルマは販売されてないと思うんですけど、でもこういうクルマだと具体的に何がどうなるのか、なんで都合が悪いのかというのを考えて理解しようとすることはすごく大切なことだと思います。
素晴らしいですね。面白いですねー^^
いやぁ映画って本当にいいもんですねー(映画じゃねぇよ!笑)

あと、ついでですけど…。
「ロール中のロールセンタ」についても、この際なので触れておきますね。

クルマは直進状態からハンドルを切るとロールセンタを中心にロールします。
ところがロールセンタは常に一定とかではなく、アームの動きに合わせて移動します。
以前バンプ/リバウンドでの移動について書きました。
ロールによっても移動します。








青い点がロールセンタです。

少しハンドルを切った状態でカーブを曲がっていき、そこからさらにハンドルを切り足す場合…を考えると分かりやすいかもです^^
ある程度ロールしている状態では、ロールセンタは静止状態から少し移動した位置にあります。
そこからハンドルを切り足すと、その「移動した位置」を中心にロールが追加されます。

これは実際に絵を書いてみればそうなるので「そういうもの」と思って頂いて構わないと思うのですが、どうしても言葉の説明が欲しい場合は

「リンクによって円軌道で動く物体に、ある一定方向の力が加わった場合、その物体が円軌道のどの位置にあるかで、力の伝達の向きが変化するため」

…という感じで僕は考えています。
やー、なんか、小難しい言葉で説明するのって分かりにくいし嫌ですね^^;
やっぱシンプルなイラストと平易な言葉で説明するのが一番です(苦笑)

イラスト作るのが一番難しいんですけどねぇ~(笑)(笑)(笑)
Posted at 2014/01/26 21:14:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | 足回りの基礎 | 日記
2014年01月26日 イイね!

重心位置

クルマの重心は低ければ低いほどいいそうです。
僕も自分のロードスターの重心はもうちょっと低く出来たら嬉しいな~と思います。
実際にそれをしようと思うと、いろんな要素と兼ね合いになるので難しいです。
でもでもスポーツカーは重心を低くするのが基本ですね。

さてこの「重心は低くするのが基本」「重心は低ければ低いほうがいい」っていうところに、お茶目なakiさんは噛み付いてみました!
何でもそうですが「○○ければ○○なほどいい」という考え方は危険です。
「行き過ぎたらデメリットが出てくるのではないか?」と常に疑って、いろんな角度から物事を考えることが重要です!

いやでも…まんが「頭文字D」にも「重心は低ければ低いほどいい」って書いてあったし…エライ人たちも口を揃えてそう言ってるし…ごにょごにょ。
みんなそう言ってるから、これは流石に正しいに決まってる…

…という考え方は危険だって言ってるでしょ!(笑)
よし分かった、分かりました、しょうがないですね~もうっ。
ここはひとつ、天邪鬼なakiさんが「それは違うよ」と証明してみせましょう!

世界初公開!!
「クルマの重心は低ければ低いほどいい…わけではない、という説明」です!
いや世界初ではないと思うけど(笑)






まずは基本的な構成図からいきましょう。
タイヤと、サスペンションアームと、ボディです。







ダブルウィッシュボーンの場合、ロールセンタがこんな感じで決まるので、









クルマに横Gが加わったとき、ロールセンタを中心にロールしますね。
これは荷重移動があるからです。
荷重移動があるとタイヤの4輪合計のグリップ力が減りますので、嬉しくありません。

重心が低ければ荷重移動を減らすことが出来る、だから重心は低いほうがいい。
…というのが一般に言われている理屈だと思うのですが、ははは、甘いですよ。
コーヒーにお砂糖を3杯入れるくらい甘いです。
甘い甘いひとときです(なんじゃい。笑)







ふつう重心を下げようとして車高を下げていくと、ボディが地面とディープキスしてしまい、それ以上重心を下げることが出来ませんね。
でもでも、やろうと思えばそれ以上重心を下げることは出来ます。
いいですか皆さん!
いろんな角度から物事を捉えて、自由な発想で考えることが重要ですよ!






ってなわけで、


































地面、掘っちゃった♪(笑)




「あほかー!(笑)」って言われそうですけど、でもでもこれ実際に実現可能な手段ですから、僕間違ったことはひとつも言ってなi……げふげふっ!
いや違うんですよごめんなさいこれには理由があるんですお願いですから石を投げないで~(^▽^;)

とりあえずこれ冷静に考えてみますと(笑)、ボディの下に重りをつけてますから重心が下がり、地面の高さ以下になっています。
重心を下げるために余計クルマを重くする馬鹿がどこにいるんじゃあ~~、と怒られそうですが、だってボク「重心を低くする」としか言ってないモン!
だってだって女の子だモン!(あ、おれ男だった。笑)

重心を地面の高さ以下にできると仮定した場合、限度を超えると、重心を下げれば下げるほど逆に荷重移動量が増えていくことになります。
そんなこんなで重心は下げすぎても荷重移動量が増えますよ!
だから「低ければ低いほうがいい」とは言えないですよ!
以上、Q.E.D.証明終了!
でもでも実際はこんなことは起きないのでこの証明に特に意味はないです(笑)

ところで、これって面白いんですけど「ロールの方向」が逆転します。
わかります?
右にハンドル切るとクルマが右に傾くんです。
普通は右にハンドル切ったら、左にクルマが傾きますよね。










まぁ理屈は単純で、重心がロールセンタより下にくるからです。
普通のクルマではあり得ませんが、おかしなクルマを作ろうと思えば、あり得ることはあり得ます^^;

だってほら、バイクとかって、右カーブを曲がるとき、右側に車体が傾いた状態で釣り合ってるじゃないですか。
ボートとかも、右に曲がるとき、右に傾いた状態で釣り合ってるでしょ?
飛行機もそうですよね。
でもクルマはふつう曲がる方向と逆に傾くじゃないですか~。
これ、重心をロールセンタより低くすると、バイクとかと同じに出来るので、ちょっと面白いなと思って(笑)

まったく…単にそんなことを言うためにわざわざこんな訳の分からんことを…。
ははは、僕はただ「くすっ」と笑って頂けたらそれで本望ですよ(笑)

ちなみによく「重心とロールセンタ間の距離がゼロになればクルマはロールしなくなる」と言いますが、重心と地面との距離がゼロでない限り、ロールはしなくても荷重移動は起こります。
「ロールしない=サスペンションのないクルマと同じ」、というだけで、例えばすごく大きな横Gを与えると、ロールはしなくても横転とかはしますよね。








重心高さ=ロールセンタ高さ=地面高さ、となるように作れば、ハンドル切ってもまったく荷重移動の起きないクルマの出来上がりです^^
これなら横転もしませんね。荷重移動がまったくないわけですから。
こんなクルマはあり得ないですけど、もしも実際に運転できたとしらどんな感触になるのか、ちょっと気にはなります…。
ロードスターの車高下げて、地面掘って、ボディに重りをくっつければいいだけだから、誰か試してみて下さい(お前がやれよ。笑)

まったく、自由な発想にも程があるぞ!
フリーダムすぎて頭がイっちゃってるとしか思えない!
あまりに自由過ぎるのも考えものだ、というわけで「○○ければ○○なほどいい」とは言えませんよという話…

というかアホなこと考えてみました、という話でした(笑)
Posted at 2014/01/26 01:51:16 | コメント(4) | トラックバック(0) | 足回りの基礎 | 日記
2014年01月20日 イイね!

ABSあれこれ

昨日の話にテラくんからコメントもらって、ABSってちょっと面白いな、と思ったので調べてみました。
あ、その前にお詫びなんですが昨日の「つつつー」はABS効いてない、ってことではなくて、ABS効いてるはずなのに「つつつー」と進んじゃった、ってことです^^;
一応「ABSって何ですか、というレベル」って部分で伝わるかと思ったのですが、読み返してみると確かにあの書き方では「ABS効いてない?」と思ってしまいますね。
すみませんでした。お仕置きが必要ですね(笑)

さて今日のお話は少しマニアックになるので(いつもだろー)、ABSのソレノイドバルブで減圧とか保持とかの話が分かる前提で書きますね^^;

よくABSって「タイヤがスリップしたときに作動する」って言われますが、そもそもタイヤのスリップはどうやって検知しているんでしょう?
ご存知のようにABS搭載車のホイールハブにはABS用の車速センサが取り付けられていて、タイヤの回転速度を読み取りコントロールユニットに送っています。
ところがタイヤはそもそも回転するものなので、スリップしているのかスリップしていないのかはそれだけでは分かりません。
例えば時速300kmで走っていて、いきなりタイヤの回転数が10rpmとかになれば、これは確実にスリップしているわけですけど、ゆっくりゆっくりカメのように進んでいるときにはタイヤの回転数が10rpmでもスリップはしていませんね。

そこのところ、どうやっているのかというとABSは「実際の車速」と「ABS車速センサから読み取った車速」を比較することで、両者の間に差があれば、それを「スリップしている」と判断してソレノイドバルブを駆動させます。
なるほど、それなら納得がいきます。
ところがところがちょっと待ってください。実際の車速?




…実際の車速?




僕はあほなので今まで考えたことありませんでした(汗)
タイヤがスリップしている状態で、実際の車速を計測する手段というのを、普通のクルマは持ちません!
ABSの車速センサ、ミッションの車速センサ、どちらも計測できませんね。
ナビのGPSくらいですか…ブレーキの制御するのにそんなもんアテに出来んわ(笑)

さて、それじゃーどうやってるの??って話です。
すでに知ってる方はここからの話はつまらないかもしれませんが、たぶん知らない方が多いと思うので面白いと思います(笑)

ABSと言っても全メーカーまったく同じ制御をしているわけじゃないと思いますけど、基本的には、やはりABS車速センサの信号を使うようです。
なんと「擬似車速」を作ります!
例えば4チャンネルの場合ですと4輪に車速センサがついているわけですが、4輪のうちいずれかの回転速度に差がある場合、「最も速度の高いもの」を「車体の速度」であると判断して、それを「擬似車速」とするわけです。
おおおーなるほど、って感じですね^^

ところがところが4輪いっぺんに滑ってしまった場合はどうでしょう。
4輪に回転差がないので擬似車速を作れません、擬似車速が作れなければスリップ判断が出来ません…。
では4輪がいっぺんに滑ってしまった場合はABSは効かないのか?

…という意味でテラくんからコメントが入ったのですが、そういうふうに考えるのも無理はありません。
というか普通そんなふうに思います。
ただ、低ミュー路では4輪いっぺんに滑って4輪が完全にロックするシチュエーションもありますので、そういうときにABSが作動しないのは危険ですから、作動しないわけはありません?
そこで調べてみたら、ふむー。
頭のいい人はいるものです、うまく妥協点を取っています。

結論から言うと「ABS車速センサからの信号で計算された減速Gが、あらかじめ設定された減速Gを上回った場合、スリップしていようがしていまいが問答無用で減圧する」というやり方をしているようです。

まず、氷の上を時速300kmで走ります。
ガツン!とブレーキを踏んで4輪を完全にロックさせます。
この状態では4輪のABSセンサが検知する回転速度が、どのタイヤも全てゼロです。
速度差がありませんので「最も高い車速を擬似車速とする」という条件は使えません。

ところで、ちょっと考えてみてください。
時速300kmで走っているところから、いきなりタイヤの回転がゼロになる、ということについて。
これ、「もしもスリップしていないとしたら」つまりF1マシンのタイヤを遥かに凌駕するような死ぬほどグリップするタイヤを履いていて(笑)実際にそういうブレーキングが出来たとしたら、このときの減速Gってものすごいことになりますよね。
時速300kmで壁に叩きつけられるのと同じ、人間じゃ耐えられない(笑)
いや、超サイヤ人なら耐えられるか?(笑)
いや、そんなタイヤ自体そもそも存在しないけど(笑)

そんなタイヤは存在しないので、時速300kmで走っているところからいきなりタイヤの回転がゼロになったとすると、そのときタイヤは必ずスリップしているはずです。
スリップしていないわけがありません。
なので、タイヤが「スリップしている」と判定します。
スリップしているので、ABSを介入させます。

擬似車速なんて知ったこっちゃないわけですね。
軽く死ねるくらいGが出てる計算になりますからそんなわけねーだろ!と。
絶対スリップしてるはずだからABSを介入、うん確かに。

僕がロードスターでタカスサーキットを走ったときのGPSロガーのデータで言うと、最大減速Gは大体1Gくらいです(ラプラスで読んだ値なので計算方法が違うソフトで読むと誤差出るかもしれません)
1Gくらいだと、実際ありえる値ですからABS介入には早すぎますね。
でもでもこの状態ってタイヤがロックする寸前です。
フルブレーキ中の「ある瞬間」をどこでもいいので切り取って、そのときのタイヤの回転速度が、実際の回転速度より少しでも遅かったら、タイヤはスリップしてるはずなんです。
まぁ厳密に言えば常に微妙にスリップ…ってそういう話はおいといて^^;
スリップしてないということは、ちゃんと1Gとなるような回転速度を保っているということ。

タイヤの回転がそれより低くなると、計算上は「1Gよりも強く減速している」ということになりますから、つまり計算上は1.2Gとか1.5Gとか2Gとか。
そこらへんの軽自動車が2Gも出せるわけないので(笑)、これはタイヤがスリップしているな、と。
あらかじめ設定された減速G……1.2Gか1.5Gか知りませんけど、それを超える計算になったときに問答無用でABSを作動させる。
なるほど、といった感じですね^^

減圧のために保持ソレノイドバルブと減圧ソレノイドバルブが駆動されると、制動されていたホイールが回転を始めます、減圧状態で保持された油圧を「つぎの瞬間にどのタイミングで増圧するか」が気になる方もいるかと思いますが、これはやはり「設定された減速Gになるような回転速度」を目標として定められていると思います(そこまで調べきれなかったので多分ですけど)

というわけでABSってこんなふうに制御してるって知らなかったー。
という話でした^^

ついでに食券卵用…じゃなくて職権濫用でGVBインプレッサのABSとかVDCとかの制御のあたり調べてたら結構面白かったです。
知らなかったんですけど、なんと制御用にGセンサとヨーレイトセンサを持ってます!
センタコンソールの下だそうです。
さらにステアリングアングルセンサとかの情報を加えて、ABSとセンターデフのアクチュエータでVDC制御するようです。
素直な挙動が持ち味のインプレッサとは言え、どんどん電子制御進んでますね…。
ABSだけじゃなかったんだ(おいおい。笑)

ちなみにですけど僕がこないだ2級整備士を取ったときの教科書にはABSの車輪速センサについて「車輪速度検出用ロータ」と「スピード・センサ」と書いてあります。
「ロータ」というと例のギザギザのやつで、これの回転をピックアップコイル式のセンサを使って読み取ります。
ところが最近の車ってこのギザギザついてませんよ…。
ハブの中に磁石みたいなのが埋め込んであって、N極とS極が交互に並んでいて、それをセンサが読み取るそうです。
よく知らないんですけどホンダ車のABS警告灯ついて泣きながら修理してたときに修理書に書いてありました(笑)

さらにちなみにですけど最近のABSって本当に優秀というか繊細で、ASBセンサが送る信号の異常を感知したとき、ただ単に「断線」とか「短絡」とかじゃなくて「ノイズ」とかまで検出します。
マジです。これマジです。お前どんだけ敏感やねん思春期の乙女か!
うそだと思ったらABSセンサのカプラをぶっ壊してから水入れて配線の中のほうまでしっかり腐食させてみてください。
コンピュータ繋ぐと「ABSセンサのノイズ」って出てきますから(涙)


さらにさらにちなみにですけど、今回の話の途中で、例え話として「いきなりタイヤの回転がゼロになったとき」と書きましたが、これ例えば実際に1輪だけいきなり(瞬間的に)ゼロになったりすると


フェイルセーフが働きます(苦笑)


クルマによってはミッションが1速固定になってお客さんから「いきなりスピード出なくなったんですけど何が悪いんですか!?」と聞かれます。
「リヤ右側のABSセンサが接触不良起こしてます」と即答してあげてください(笑)
うそですいろんな原因あるのでしっかり調べてからにしてください(笑)

無駄話でした(笑)
Posted at 2014/01/20 23:58:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2014年01月19日 イイね!

最新の高性能4WD戦闘機を持ってして

今日は仕事だったんですけど、夕方くらいに「発進の時と止まる時に何となく違和感があるんです」とのことでお客さんがご来店。
初めての方です、うわーGVBインプレッサSTIだ!かっこいい!

・発進時にタイヤがキュルキュル言う
・減速停止寸前でガクン!と衝撃がある
とのこと。

「タイヤは新しいですもんね?」
「今年買ったばっかりです」
「寒い日の朝一番とかで同じ症状が出たことはないですか?」
「ないです、ついさっき初めて」

とりあえず横に一緒に乗ってもらって僕がそろ~っと運転してみたんですがよく分からない、なんかタイヤ滑る?
まだ午後5時くらいだったので路面が凍結してるわけじゃないし、うーん。
ブレーキパッドがキーキー鳴きます→新車から
ブレーキパッドがやたらローターに食いつく特性です→新車から
DCCDかっちょいいです→新車から

あんまりスピード出したりして試乗するのも悪いし、と思いながらそのへんうろうろ走りつつ、やっぱりなんか変、タイヤ滑る?
ときどき…左右差ある感じ。あれ!これパンクじゃない?→パンクしてない
もしかしてトラクションコントロールが微妙に誤作動してるのかなぁ…メーターには何も表示されてないけど…。
うーんうーん。
最後の最後に時速50kmくらいからちょっとだけ強めにブレーキ踏んでみて、




つつつーーーーーーーっ




凍結してるじゃん!!!!!!!(汗)

ABSって何ですか、というレベルでつつつーっと^^;
新品から1年目の国産スタッドレスタイヤ、空気圧は2.2付近で、最新の高性能4WD戦闘機を持ってしてもミラーバーン相手にはやっぱり無意味(苦笑)
おおお…これ確かに凍ってるわ…でもこんなつるつるになるの珍しいなぁ。
まだ夕方5時なのに!(笑)

というか凍結路が分からないおれって一体(苦笑)
先入観って良くないですね^^;
よく考えたらこんなにつるつるの凍結路ってあんまり体験したことなかったです。
勉強になりました。
(一部道路で融雪用に出ていた水が凍ったようです。こんなパターンもあるんですね…要精進。)

念のためリフトアップして下回りだけざっと目を通して、特にこれといって変なところなさそうだったので、スリップに気をつけて帰ってもらうことに。
「なんか時間だけ取らせてしまって、すいません」
「とんでもないです、また何か気づいたことありましたら言ってくださいね」
「ちなみに春になったら車高調つけてアライメント取りたいと思っていたので…よろしくお願いします」

ぜひお手伝いさせてください!!!! ←興奮(笑)

そんな一日でした(笑)





























ドアノブ凍って戻らんし…。
Posted at 2014/01/19 21:46:32 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2014年01月18日 イイね!

摩擦円の怪

皆さん摩擦円ってよくご存知だと思いますが、以前…数年前ですけど…インターネットでこんな記事を読んだことがあります。
個人の方が書かれたものです。





☆☆☆☆☆





タイヤのグリップ力には限界があり、そのタイヤが持つグリップ力を縦に100%使ったとしたら、横には使うことができない。
だからフルブレーキの最中は、ハンドルを切っても曲がらない。
タイヤのグリップ力が縦に50%だけ使っている状態なら、そこでようやく残りの50%を横に使うことが出来る。
縦に70%なら横に使えるのは残りの30%、縦に20%なら横に80%…。

これを実際グラフにしてみると、ちょっと待てよ、円にはならない。



縦に100%のとき、横に0%。
縦に50%のとき、横に50%。

だから、よく言う「摩擦円」というのはおかしい。
本当はダイヤモンド型だ!





☆☆☆☆☆





…といった趣旨の記事でした。
これを読んで、「なるほど!」と思った方も、「それは違うよ」と思った方も、「あれ、なんかおかしいな???」と思った方もいるかと思います。
が、僕にとっては衝撃的な記事でした。
この記事を書いた方が今まで読んできた摩擦円に関する説明は、どの説明も決定的に欠けているところがあったんだなと思うと同時に、もしもそういう説明が前提にあるとすると、このように考えることってある意味で素晴らしいことだな、と思ったんです。

結論から先に書きますと、このダイヤモンド型の図というのはZ=X+Y(ただしZ≧0、X≧0、Y≧0)という数式について、前後左右それぞれの方向のグラフをくっつけたものです。
この場合Zというのはグリップ力の最大値ですね。
それに対していわゆる「摩擦円」というのは、ベクトルの考え方をもとにした図です。
普通の数式のグラフと、ベクトルをもとにした図、それぞれ考え方が違うので図が違うのは当たり前なのですが、あらためて言われてみると混同するのも無理はないかもしれません。

簡単に違いが分かる図を描きますと、







グリップ力の最大値はN(ニュートン)で表せばよいので仮にZ=1000Nとすると、数式のほうは1000N=X+Yとなります。
この数式を前後左右のグリップ力それぞれについてグラフにすると、確かにダイヤモンド型になります。
ところがベクトルで考える場合は1000Nというのが矢印の「長さ」になります。
摩擦円を真円と仮定する場合は「360度どの方向についてもグリップ力は同じである」という前提になりますので、矢印の長さが変わってはいけません。





縦に50%なら横に50%、というのはなるほど言葉としてはまさにそのとおりです。
ただし摩擦円の考え方に従いベクトルで考える場合、ナナメ45度のときの縦または横方向の成分は1000Nにsin45°(≒0.7)を乗じた値になりますので、500Nにはなりません。
違和感を持たれる方もいるかもしれませんが、ベクトルとはそういうものです。






縦方向のベクトル成分を左右ナナメ方向45度それぞれに分解した場合でも同じで、500Nにはなりません。
横方向でも同じですね。

前後左右のグリップ力を考えるときにZ=X+Yというのはちょっと不適切かと思いますが、必ずしも「間違い」だとは言い切れないと思います。
もしも仮に「そっちのほうが分かりやすい」という方がいるなら、べつにそれでいいんです。
そういうことは重要じゃなくて、摩擦円が「ベクトルをもとにした図である」ということがきちんと説明されなかった、という事実が重要です。
要改善ですね。

ところがところがベクトルの説明など一切なかったしたら、数式をもとにして考えてしまう方がいても無理はないように思います。
そうだとすると、摩擦円を見たときに「なんかおかしいんじゃない?」と疑問を持つことも自然なことですよね。
この「なんかおかしいんじゃない?」というのはすごく大事なことで、この方は摩擦円についての事柄を「自分で考えることが出来ている」ということですね。
結果が重要なのではありません、自分で考えることが出来ているということが重要です。
素晴らしいですね!

 摩擦円は円である→本当か?
 バネは硬いほうがいい→本当か?
 バネが硬いのはよくない→本当か?
 トーコントロールをキャンセルするとスポーティになる→本当か?
 akiさんはお洒落でイケメンで大金持ちのエリートで歩いた足跡からお花が咲く→本当か?(笑)
 ※最後のはうそです(笑)

僕もそうなんですけど基本的に多くの人は、「なるほど!」と思ったことがあると他人に話したくなるものです。
インターネットにはそのような記事が溢れています。
ところが皆さんご存知のように全てが正しいとは限らない。
世間で言われていることをきちんと疑うことが出来て、自分なりに検証し、そして主張としてまとめ上げることが出来る。
ダイヤモンド型グラフの記事を書かれた方の場合はあと一歩というところで惜しかったですね、でも大健闘だと思います^^
摩擦円が円であると疑いもしないことと、「なんかおかしいんじゃないか?」と疑えること。
違いは明らかですね。

と、いうわけで摩擦円のお話でした。
言っときますが僕がエライのではありません、この方がエライんです(笑)
あらかじめどの程度の知識を持っているかどうかはその人の本質には関わりのないことです。
自由な発想でいろいろと考えようとする気持ちが大事ですね^^
Posted at 2014/01/18 23:56:13 | コメント(1) | トラックバック(0) | 足回りの基礎 | 日記

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「フェルスタッペン神がかってた」
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