平成25年式のレガシィ、12カ月点検の納車後に「メーターにたくさんの警告表示が出た」とのことで入庫。
なぬ!うちで整備した後に警告灯が!作業ミスか??
見てみると黄色系の警告灯がこれでもかと点灯したうえで、メッセージとして「エンジンシステム点検」とか「電動パーキンブブレーキ点検」とか「販売店へ連絡してください」とか出てくる。
なんだか申し訳ない気持ちでずーんとなりながら、とりあえずお預り。
まぁどっかヒューズでも切れてるだけだと思うけど……というかそう思いたい(汗)
自分が用事で休んでいたときに整備のおっちゃんが作業したクルマなので、作業内容を知らず、まずは作業した内容の確認から。
リヤショックアブソーバのサビ修理、バッテリー交換、エアコンフィルタ交換、タイヤパンク修理。
この中ではバッテリー交換が怪しいけど、ショックアブソーバのサビ修理って何?
どうも根元部分のサビによる腐食が激しかったために、丸ごと脱着してサビを落として色塗ったらしい。
うーん。
12か月点検でブレーキ分解もしてるはずだし、基本作業の部分も無視できないよなぁ。
メーターに警告表示が出る場合、最近のクルマの場合は結構いろんな原因があって、極端な話ボンネットが半開きになってるだけでもVDCか何かの警告灯がついたりするので(ボンネット開いてるならボンネット開いてますって表示してよ…)、かなり可能性を広げて取りかかる必要がある。
とりあえず警告灯が出ているので診断機を繋ぐところから。
えーっと、コネクタどこだ?
あ、ここか。
よいしょ。えい。
…………。
え、なんで電源入んないの!(滝汗)
診断機をOBDのコネクタに繋いで、イグニッションをオンにして、本体の電源スイッチをオンにしても、診断機の電源が入らない。
一度全部オフにして、もう一回注意深く繋ぎ直してトライしても駄目。
コネクタの中を車両側、診断機側ともに確認してみるもこれといって異常がないように見える。
もう一回トライしてみるも、やっぱり駄目。
やべぇ、壊れたクルマに繋いで壊してもたかな…(汗)
ハラハラしながら自分のインプレッサに繋いでみる。
ピッ、ピッ、OK!まったく異常なし!
おいおいマジかよ、と思ってちょっと血の気が引く。
OBDコネクタに電源が来ていないか、アースが落ちていない。
最悪これコンピュータとか壊れてたらどうすんの?(汗)
頼むコンピュータだけは勘弁してくれ頼むからコンピュータだけはどうかひとつお願いだからヒューズとかであってください…。
そうこうしてたら別のお客さんが来店されたのでしばらく対応、その間に整備のおっちゃんが全ヒューズの確認をするも、問題ないとのこと。
うええ。まじかー。
12カ月点検した直後にチェックランプつきまくって、そのうえ診断機の電源まで入らないって、最悪じゃーん(涙)
いったい何したんですか、もう…。
ちなみにチェックランプ以外にもアイサイト停止してるしVDCも停止、普通に走るぶんには問題ないけど便利機能はキャンセルされている。
ただしこんなふうにいろんな警告が出る場合、その原因は本当に多岐に渡るので、小さいセンサがひとつ壊れるだけでもフェイルセーフでアイサイト停止になったりする。
12カ月点検とぜんぜん関係ないセンサがたまたま12カ月点検を受けた日に壊れる確率は…730分の1。
車検を含めても365分の1。
うーん。
無視だな(苦笑)
確率的に言えば、整備中にどっかのコネクタを抜いて、付けるの忘れたってパターンが一番あやしい気がする。
リヤダンパ脱着のときにヘッドライトのレベライザのセンサを脱着してるはずなのでコネクタを見てみる。
しっかりはまってる。
んー。
ていうかそもそも診断機の電源が入らないのがヤバいんだってば、センサうんぬんは後回し!
仕方ないので重い腰を上げて配線図とにらめっこ。
こんなにガッツリ配線図を見ながら故障原因探るのとかいつぶりだろう…(汗)
配線図を見ること自体はそんなに手間じゃないんだけど、欲しい図がどこにあるか、一覧の中から辿りつくまでが大変なんだよなぁ(苦笑)
………。
………。
黙々と探す…。
………。
あった。
ちょっと待って、え、なにこれ、8番ピンは空きなのか電源来てるのかどっちなの?(汗)
実物を見ると端子がついてる。
もうやめてよマジでそういう、選択肢を増やすようなことしないで、頼むから…(涙)
半泣きになりながらイグニッションをオンにして、検電テスタでチェック。
8番は電源来てるけど16番は電源来てない…。
ほらー!やっぱり8番は空きじゃないじゃん!
てかこれ8番が電源供給ってことで合ってんの?16番が電源供給なの?
どっちなの?16番が電源供給ってことで信じていいの?…ねぇ本当に信じていいの??と、こういうときはだんだん心細くなってくる…。
早く原因が分からなきゃ夜も寝られません(涙)
とりあえず配線図では16番に電気が来てることになってるので、そこに電気が来てないってことは、ヒューズか、バッテリーからの途中の経路で断線してるか、もしコンピュータ経由してるなら基盤がぶっ壊れてるか…。
ヒューズはさっき整備のおっちゃんが切れてないって言ってたけど、念のため見てみる。
おおお…。
ちゃんと切れてるわ。
おい!!!!!!(笑)
ヒューズ交換して、故障データをクリアしたら直りました(笑)
まぁなんというか…良かった良かった。うん。
良くはないけど(苦笑)
バッテリー交換の際にOBDコネクタからバックアップ電源を繋いだために、ヒューズ飛んでしまったようです。
こんなこと初めてだなー。
あんまりここからバックアップ電源とるの良くないのかな…。
てか、途中に別のヒューズをつければいいのか(笑)
結局ヒューズ飛んでバックアップ出来てなかったようで、パワーウインドウの設定もリセットされていました。
ナビ関係は無事だったようです。良かった。
整備のおっちゃんに事の顛末を話して、次からいろいろ確認して下さいねって軽く注意して、お客さんに事情を説明して、一件落着。
「バッテリー交換のとき、車のいろんな設定がリセットされてしまわないように補助電源みたいなのを繋ぐんですが、そのときの作業が原因でヒューズがひとつ飛んでしまって、そのせいで今回の警告灯がついたようです。ヒューズを交換したら直りました。うちの作業ミスでご迷惑おかけして申し訳なかったです…(平謝り)」
診断機の電源が入らなくてビビった、というお話でした。
スバルさん著作物の転載ごめんなさい。
もしかしたら遠い未来だれかの役に立つことがあるかもしれないかもしれないので、世のため人のためだと思って大目にみてください(苦笑)
皆さん!スバル車はめっちゃいいよ!(苦し紛れの宣伝。笑)