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タツゥさんがバネと乗り心地の関係についての記事を書かれていました。
「自由長の長いバネの方が乗り心地がいいという都市伝説」、昔からありますね。
やっぱりあんま変わんないみたいですね苦笑

ただ以前から興味はあったので、僕ももしサーキットアタックしてなかったら、同じレートで自由長違いのバネをいろいろ交換だー！とかして遊んでたかもしれません。
重いバネ、軽いバネ、あのブランドとこのブランドで素材の違いが…とか、楽しそうですよね。
でもね、こういうのって、単にバネ交換といっても難しいんですよ。
何というか「バネ以外の要素を一切、全く、何も変えない」という状態に持っていくことが難しい。

主にはサスアームブッシュ締め付けの角度と、車高調のロアシートの位置ですね。
ブッシュのねじれ量が変われば最終的なバネレートに影響します、車高が変わればハンドリングやアライメントに影響します。
要はバネを交換する前と後で、本当に1mmも違わずに全く同じ位置に戻すことが出来るか？という話で、なんというか普段のバネ交換なら別に適当にやればいいんですけど、同じレートで自由長の違うバネが云々、微妙な違いが僕にはわかったよ！みたいな重箱の隅をつつくような話をしようと思ったとき「実は車高も変わってて、その影響でした」とかだと意味がないので…。

これ、理論がどうこうっていうより作業の技術上の問題で、突き詰めると「どれだけ正確に計測できるか」の話なんですね。
車高を測るだけでも正確さにこだわると難しいですよ、交換してすぐ測るの？慣らすの？場所はどこで測るの？水平度は同じなの？アスファルトの微妙な凹凸で、測る度に1mm違ったりしない？
ロアシート緩めたら正確に元の位置に戻せてる？きちんとスケール当てることが出来てる？ちょっと斜めにズレてない？測る度に1mm違ったりしない？
ブッシュ締め付けの位置は全く同じになってるのか？どうやって同じにするのか？どこで測る？測る度に1mm違ったりしない？

でもバネ交換の話題で「計測の正確さにこだわらなければ」みたいな話ってあんまり聞きませんね。
いつも思うんです、バネを変えて微妙な違いが分かりました！みたいなときに、他の要素が変わってないことの確認ってどうやったんだろう？って。
それって本当にバネによる違いなの？
でも計測って難しいんです、ホント難しい。
「難しさは十分わかってるけどボクの作業は完璧です！」っていう人ならそれでいいんですが^^;

何かを比較するときは同じ条件で比べることが大事で、とくに微妙な違いの話をするとき、現実には「同じ条件」を実現することはとても困難です。
ブッシュのねじれ量が変われば最終的なバネレートに影響します、車高が変わればハンドリングやアライメントに影響します。
これ、難しい問題ですよね。