みんカラ諸兄はよくご存じだと思いますが、7月から車検シール=検査標章の貼る位置が運転席上部に変わりました。
地味な変更ながらも、私は大きな方針転換と感じました。
なぜなら今迄の法規はフロント及び左右のガラスは、視界の妨げになる物は一切認めない方針だったからです。
その為に透過率は70%以上や、フロント上部のフィルム等の貼り付け可能領域も縦寸法20%以内と細かな制約が設けられています。
我が国では長らく検査標章は車両中央上部・法定点検シールは助手席側と定められていました。
ただローカルルールなのか、1ナンバー/4ナンバーといった貨物や8ナンバーの一部は助手席にまとめて貼るケースもあったようです。
画像はみんな大好き【あぶない刑事】ですが劇中車以外でも確認できます。
地元では見かけませんでしたが、県外行くとチラホラ見かけた記憶有。
近年で標章の大きな変更は2004年(軽は2014年)サイズが大幅に小型化されて色分けも廃止された事ですが、二輪のシールと共通化されたと考えれば大変更ではないか。
しかしこれ以降、検査標章は時代の波に翻弄されます。
最大の波は、運転支援カメラの普及でしょう。
国内では2008年スバルのアイサイトの登場以降、各メーカーも続々と運転支援機能を充実させていきました。
大きさの差はあれ各メーカー漏れなくカメラはフロントガラス上部に装着され、この時点で検査標章はセンターのポジションを追われる事となりました。
↑標章は中央に貼らなければならないと盲信した親父さんの作品w
そしてドライブレコーダーの普及と、ワンセグ/フルセグのフィルムアンテナの存在も見逃せません。
これらは前述した縦寸法20%ルールの枠内で設置しなければなりません。
検査標章はにわかに勃発したフロントガラス20%内の領土紛争に巻き込まれ、右往左往する事態に陥ったのです。
私も5年程前からドラレコや当時スプラッシュにはグラデーションフィルムを貼っていた都合で、検査標章と法定点検シール横並びに助手席に貼る【貨物貼り】←勝手に命名をしてました。
そして現在は縦並びに貼る【関東のトヨタディーラーがよくやってる貼り】←勝手に命名をしています。
私は今回の変更、大賛成です。
なぜなら
車検の期限が運転席から一目瞭然だからです。
今だから告白しますが、うっかり数日無車検運行(!)をしてしまった過去がある身としては常に目に入る位置に検査標章があるのは良い事だと思うのです。
因みに世界に目を向ければ米国ではテキサス州・ニューハンプシャー州・ペンシルベニア州といった幾つかの州では、検査証は運転席側に貼るよう定められているようです。
10年近く前のニュージーランドの交通安全啓発CMですが、今このまま日本でCM放映しても通用する完成度。
日本と同じ右ハン/左側通行/キロ表示、何より出演車両が日本車なので親近感マシマシです。
そして両方の車の運転席上部にステッカーが貼られていますが、やはり検査証なんでしょうか?
Posted at 2023/10/09 16:49:05 | |
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