Michael Delaneyのブログ一覧

ぶらぶらで、最近車両感覚がめっきり悪くなってきました。

特に左ハンドルのクルマを運転していると、右リヤタイヤの位置の感覚が把握しにくくなってきました。

左ハンドルのクルマを運転していると、妙にセンターラインに近づいたり離れたりして、自分のクルマの走行ラインが定まらなくて、ふらふらと蛇行して走ってしまいます。

左ハンドルのクルマの車幅は1760mm、いつも乗っているレガシィの車幅が1730mmとわずか30mmの違いだが、実際の車幅以上にその差が大きいなと感じます。

そういえば車幅感覚の把握があやふやになったのもそうだが、最近はバックが下手くそになってきました。それを補うためにバックモニターは、私のクルマには欠かせない装備になりました。

ただ、後方確認をしながらバックモニターを見て、また後方確認をしてを繰り返していると、頭の中で、全体の画像を合成・演算するのが困難で、頭の中がこんがらがってきます。

バックモニターで後ろを見ているのだか、目視で後ろを見ているのだか、さっぱりわからなくなってしまいます。

そんなわけで最近では、バックがめっきり苦手になってしまいました。もっとも最近では、同じバックでも実生活ではそんなことをしようとも思わなくなって久しくなってしまいました。

そして後方確認をしようと覗き込んだルームミラーの中には、孤独な中年男の私が一人でたたずんでいました。

ぶらぶらで、田舎に住んでいると、ポルシェで走る道を考えなければならない、厳しい現実に直面します。


それを考えていると、気分が重くなる。どこを走るのがポルシェらしいのか？

しかし、よく考えてみればポルシェって、ただ街中を流しているだけで十分存在感のあるクルマなんだと思う。だから、肩から力を抜いてただどこでも自分がいいと思った道を走ればいいんだな、という結論に達した。

ポルシェは走らせてあげるだけで、十分満足してくれる機械なんだな。

もしかしたらポルシェにもマニュアルが無くなって、PDKだけになるかもしれないご時世です。気づいた者から率先して、現在では貴重になりつつある左ハンドル6速マニュアルの自然吸気エンジンのポルシェを、大切に乗り続けてあげようと心を新たにした。

ぶらぶらで、おもちゃを持つなら一つだけにしておかないとやけどするぜ、と思います。


私は趣味で素性のよいポンコツ車を買ってきては、気になるところにコツコツ手を加えて新品パーツなんかと交換しては、
『あー、これでまた一つよくなった』
と一人悦に入っています。

ところがその一週間もしないうちに、また新たに気になる個所を発見しては、
『あー、ここをよくすると、また一段とよくなるな』
などとよからぬ野心が芽生えてきて、やおらディーラーに出かけて行っては、
『あー、ここを直してほしいんだけど、見積もり作ってください』
なんてやらかしている。

そして、見積もりが出ると、
『あー、この値段ならやってもらおう』
ということになり、営業担当と入庫日の段取りや代車の手配、納車日の段取りなんかをさくさくと決めたりしている。この繰り返しだ。だが、これがけっこう楽しい。

私がレガシィを買ってからの一年間というもの、ずっとこの繰り返しだった。

最初はポンコツそれなりと鷹揚に構えていたが、手を加えていくうちにポンコツがポンコツでなくなってくると、まるでミイラ取りがミイラになったように、さらにあくせくあくせくとクルマのリフレッシュに取り憑かれたかのように邁進していた。

もうここまで直せば大丈夫だ、と思っても次から次へと悪女に貢ぐようにポンコツ車にお金をかけてきた一年間だった。

本当に疲れた。せめてもの救いは、レガシィは雪国の実用車として乗るのに便利だから、悪女に貢ぐようにはならなかったところぐらいだろう。

ただ悪女は裏切るが、機械は裏切らない。お金や手間ひまをかけた分だけよくなってくれるのが唯一の救いだ。